羽生選手、ショート、フリーともに新記録、歴代最高得点更新、おめでとう!!
殆ど完璧に近い、素晴らしい渾身の演技を、ありがとう!!
何から書いてよいのか迷うほど、あまりにもいろいろなことを思い、考えさせられ、感じさせられたNHK杯でした。
ショート、フリーともにノーミス・ほぼパーフェクトを達成、しかも、過去最高の超高難度構成で見事に滑り切った羽生選手の演技は、
本当にとてもとても素晴らしかったです!!
ショートもフリーもエキシビションも、どれもが本当に良かった!! それぞれの演技後、本当に嬉しそうだった姿が何よりでした。
羽生選手は、「興奮しすぎて、上手く眠れなかった」と他のインタビューでも答えていました。 そうでしょうね。(笑)
私は、祈りながら、そしてあまりにもいろいろな思いが去来しすぎて、涙が止まらなくなり、泣きすぎで疲れ果てたため、何かを書く気力もなくなり、逆に久しぶりにぐっすり眠れました。(笑)
浅田真央選手やヤグディンさん(ソルトレイク五輪・金)、イリヤ・クーリックさん(長野五輪・金)のコーチでもあった、ロシアのタラソワコーチが、今回の羽生選手の演技について語ってくださったものを、
ロシアン・フィギュアスケート・フォレヴァのブログ主様が翻訳してくださっているので、ご紹介します。ぜひご覧ください。
→ http://moscowm.blog61.fc2.com/blog-entry-839.html
「ロシアのソチでのオリンピック金メダリストがまったく別の高みに到達したのを見れてとても幸せ。」と語って下さっています。
ロシアのタラソワコーチは、芸術性の高いプログラムを作るので、ファンの間でも人気です。そのタラソワさんに羽生選手が絶賛されているのを見て、私もとても嬉しいです! もともと、カナダに行く前は、羽生選手を高く評価してくださっていただけに、なおさら。(笑)
さて、私は先にエキシビションの感想から書かせてもらいます。
前回のスケートカナダの時、優しさに満ちた演技を見せてくださっていたので、今回は最初から、安心してみることが出来ました。
でも、今回は会場が日本。
どんな思いを抱えた、誰が見ているのかわからない。
だから、羽生選手がどのようにこれを演技をするのかーーー何を表現しようとするのか、 静かに注目させてもらいました。
今回もまた、冒頭から、「今までのどの演技とも全然違っていて」、前回ともまた全然違い、非常に驚くとともに、すごく惹きつけられました。
羽生選手は前回と比べても、いくつもの箇所の振付を変更してあったし、ほぼ同じ振付だったとしても、さらに柔らかくなっていたり、
穏やかになっていたり、明らかに違う感情が込められていたように見えたけれども、
そのどれもが、そして一つ一つの変化が、私の心の琴線に触れていき、ハッとさせられるようなーーーーそんな、今までにない感覚が次々とありました。
音楽の演奏は、明らかに最初の頃のものとは違うように私には感じられました。
以前のものより、ゆっくりで、穏やかで、慈しみというか、愛が込められているように感じられ…
羽生選手のとても細やかで丁寧な演技との相乗効果で… それが強く伝わってきました。
正直に書くと、私は羽生選手の演技を観ながら、途中からリアルに、「自分が抱えてしまった感情」を思い出し、
心の中や記憶の中で「凍らせてあったもの」が次々と融けていくような感覚に、涙がこぼれていきました。
何が怖かったのか、何が悲しかったのか・・・ 何を置き去りにしてあったのか・・・ やっとわかった気がしました。
そして本当に安心しました。
今までの「天と地のレクイエム」を演技を観ていた時も、その情景はふっと何度も姿を現したりしたのだけど、私の心の中で、頑なに凍ったまま、情景は静かに消えていくだけでした。
でも、今回は違いました。
温かく融け、柔らかく解けていったのがわかりました。
ラストのほうではすでにボロ泣き状態だったのだけど、変更されていたラストを観てから、号泣してしまい、
本当に、これこそは 「レクイエム」だったと…。
この演技を見ながら、私自身が、「良い意味で」本当に心の底から泣けたのは、今回が初めてでした。
その後、私はものすごく、心が軽く、楽になりました。
前回のエキシビションでは、穏やかに安心してみていられたから、この「天と地のレクイエム」で、まさか自分がこんなに泣くことになるとは、全然、思ってもいませんでした。
今年に入ってから、羽生選手の演技を見て、何度泣かされてしまったか… 4度目かな?(笑)
それぞれ涙の理由は、一つずつ全然違うのですが、
今回の涙について言えば、「すごく良い涙だったし、言葉にできないほど、有り難かった」とだけ、書いておきたいと思います。
そんな素敵な演技をしてくださった羽生選手に感謝し、癒してくださった神様に心から感謝します。
羽生選手が、ここまで毎回演技を変えてこられることーーーーそのことは、ホントに驚愕です。
イーグルで挟んだトリプル・アクセルは良かったですね。
ショートでこれがなくなった分、こちらで見せてくれようとする羽生選手の意気込みや思いは、多くの人に伝わっていると思います。
アンコールでの「SEIMEI」の最後のコレオシークエンス。
衣装がこれだと、同じ演技でも、ちょっと不思議な感じだな・・・ なんて思ったりもしたのですが、でも、羽生選手の真剣でまっすぐで勢いのある演技に、見入りました。
ハイドロも長くて、レイバック・イナバウアーはすごく長くて素晴らしかったです。
やっぱり、羽生選手のハイドロとレイバックイナバウアーはいいですね~!!(笑)
羽生選手の中では、「SEIMEI」とこの「天と地のレクイエム」は、きっと相互に連動した意味をもっているのでしょうね。
フィナーレの最後に見せてくれた、羽生選手の最後の高速スピンがまたとても素晴らしくて、そして羽生選手が本当に嬉しそうでイキイキしている姿を見て、
本当に充実した3日間だったとよくわかりましたし、きっと本当に幸せな大会になったことでしょう。
最後に羽生選手が、天を仰ぎながら顔を輝かせているその姿を見ていて、とても幸せな気持ちになりました。
エキシビション・フィナーレ動画 ↓
終了後、興奮状態が終わった頃に収録したと思われる(笑)、独占インタビューの入ったニュース動画。
こちらのインタビューでも、羽生選手はあこがれのプルシェンコ選手のような絶対王者に、そして、彼の様な唯一無二の存在になりたい、と語っています。↓
「やっと、自分自身の色というか、そういうものを、ちょっとずつでも見つけられたかな、と思っています。」
「プルシェンコさんの選手像が 自分の中ではもう完全に絶対王者、もうあこがれのヒーロー、という感覚なので、
ああいう風になれたらいいな、というか… 彼のような存在になれるように、努力したいな、と思っています。」
ぜひそうなって下さい。
でも、羽生選手は既に唯一無二だと思うし、
人間は誰もがみんな、この世で「唯一無二」の存在です。(笑)
誰一人、同じ人はいないという、その奇跡。
そんなことを観る者に伝えてくれる、フィギュアスケートという美しい競技をリードする、素晴らしい王者でい続けて下さい。
闇を消し去るほどの光で、いつも輝いていてほしいです!
他に、羽生選手がプルシェンコ選手について語った言葉はこちら。→ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151129-00000048-dal-spo
上からの引用: グランプリファイナルへ向けての羽生選手の言葉
「他の選手は関係なく、自分の記録だけじゃなく、自分の演技を超えられるように頑張りたい」
気持ちを切り替えて、明るい笑顔でキュートに軽快に演じてくれた、浅田真央選手のエキシビション→https://www.youtube.com/watch?v=va4KQFDCqXM
衣装が印象的で、本当に美しい舞だった、宮原知子選手のエキシビション→https://www.youtube.com/watch?v=24yMWK0UN7U
エキシビション前の羽生選手と浅田選手の様子を記した、ちょっとホッとする、こんな記事も。→ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151130-00000042-dal-spo
羽生選手! 驚異的に素晴らしい演技を、3日間、本当にどうもありがとう!!
やっと、本来の羽生選手の、その本当の才能の凄さを見られた気がしました。
これからも、その素晴らしい才能と豊かな個性を遺憾なく発揮していけますように… 心からお祈りしております。
今後も毎回素晴らしい演技が見られますように… 無理なく、健康も心も、守られていきますように。
これからも羽生選手の演技を、とても楽しみにしています!
最後に、羽生選手と、今現在、辛い状況や試練のただ中にあるすべての方へ、この言葉を贈ります。
「およそ鍛錬(たんれん)というものは、当座は喜ばしいものではなく、悲しいものと思われるのですが、後になるとそれで鍛え上げられた人々に、義という平和に満ちた実を結ばせるのです。」
(ヘブライ人への手紙12章11節・聖書・新共同訳より)
「だから、私たちは落胆しません。たとえ私たちの「外なる人」は衰えていくとしても、私たちの「内なる人」は日々新たにされていきます。 私たちの一時の軽い艱難は、比べものにならないほど重みのある永遠の栄光をもたらしてくれます。」
(コリント人への手紙 第二 4章16節~17節 聖書・新共同訳より)