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佳川奈未さんの「いじめ」は2学期からひどくなる

2012年10月02日 | 
「いじめ」は2学期からひどくなる! (一般書)
佳川 奈未
ポプラ社


私の中で、「わかったこと」シリーズは、まだまだ続くのですが、それとは別の興味深い本を読むのが続いていて、ブログ更新は停滞しておりました。今日、紹介する本も、読んでいて、いてもいたたまれなくなって、なんだがカキコしてしまいます。

佳川奈未さんの本は、ピンクとキラキラと愛がいっぱい詰まっているような明るい文章とパワフルな励ましの言葉が満載で、大好きです。そして、佳川奈未さんに、サイン会で1ファンとして、お会いしたことがあります。ご自身が本に書かれていることを実践されている様子がわかる、キラキラ輝いているような方でした。でも、私が読んだ十数冊の本と比べて、この本はテーマが異色です。

いじめ。息子さんが受けたいじめとそれを解決していく体験のエピソードが大きな柱なのですが、奈未さん自身も子供の頃にいじめにあったことも書かれていて、私自身も強い印象を受けました。まだ、私もすることがあるのではないかという、ふつふつとした力をいただいたというか。

というのは、私もいじめられっこでしたから。

奈未さんのようなお母さんがいて、力強く対応してもらえたら、どんなによかっただろうと切に思います。奈未さんが、自身や息子さんの体験からはっきり書かれていますけれども、現場の先生方というのは、いじめっこがいて、いじめられっこがいることを、薄々かはっきりかの度合いはともかくとして、知っているものなのです。

これは、私もいじめられっことしての実体験を持つ私は、はっきり断言できます。
先生方は、なぜか自分がいじめられていることを知っているが、助けてはくれないという体験が、私自身にもありました。

しかも、私がいじめられて、いじめっこに「やめてくれ」と言っていたのを、逆に騒いでいると見せしめに殴った先生がいました。いじめっこは殴りも、叱りもせずに。この本を読んで、忘れていたというよりも、蓋して見えなくしてしまった心の奥にひそんでいた怒りや悲しみの体験を思い出しました。

今は、私も大人になり、癒す方法を知っているので、無意識に追いやってしまった、心の痛みの原因が、明らかにはっきりわかる方がよいのです。自分の課題が見えますし、自分自身に向き合えますから。私はこのことを思い出したことで、自分自身が成長出来ると思います。

奈未さんのこの本が一人でも多くのいじめられっ子や関係各位に届けられ、悲惨なことがなくなることを願っています。


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