![]() | 聖地巡礼 ビギニング |
内田樹×釈徹宗 | |
東京書籍 |
内田樹さんは、ご縁がなくて講演会にも行ったことがなく、もちろん面識もないけれども、著書を通して勝手に師匠と仰いでいる著者のひとりです。身体の意識について書かれた著書に触れ、以来ずっと著書を読んでいます。
この本では、内田樹さんは、東京の真ん中を走っているJR中央線が、東京を二分割しているとおっしゃっています。JR中央線によって、東京は「東京南西キッズ」と「東京北東キッズ」に分かれるそうです。そのラインを超えると心理的抵抗があって、我慢できないのだとか。
ちょっと面白い。それはあるようなないような。
この区別でいうと、東京下町育ちの私は、「東京北東キッズ」になります。ただ私は渋谷に抵抗はあまりないと思います。「東京北東キッズ」は、新宿より南の渋谷は、テリトリー外になるそうです。私自身は、下町の地下鉄東京メトロの便利な駅に住んでいたので、渋谷は新宿とあまり変わらなく、案外に普通に行くような場所でした。
それより抵抗があって、急になじみがなくなるのは、東京メトロを過ぎて私鉄沿線に乗り入れる地域です。内田樹さんの出身地の自由が丘は、私の感覚では、まさにテリトリー外の感覚があります。品川から先とか、北千住から先とか、新宿や池袋、渋谷の私鉄につながる地域には、この著書でいわれている心理的抵抗があります。ただなじみがないだけですけど。
そうやって、思考があれこれ飛びました。意識していなかった自分の中にある感覚に気づいたり、鮮明になったります。