Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

天上の舞 飛天の美

2014-01-08 17:59:44 | アート

      現在サントリー美術館で開催中の
     「天上の舞 飛天の美」


      平等院鳳凰堂の 修理落慶によって 
      普段はそこでしか、見られない
      阿弥陀如来坐像の 光背飛天などが見られるのです

      飛天とは、==空を飛び舞い踊る天人
     
      それを、寺院の壁や柱に配し 浄土世界を表現したのです。




      通常は鳳凰堂の堂内の
      壁の高い位置にかけてある状態
      を下から距離を置いて眺めるもの




      しかし、ここでは 至近距離で 
       その国宝を見る事が出来るのです



      まったく自分は詳しくないのですが、
      すぐに、最近見た映画「かぐや姫の物語」のラストシーンを
      思い出しました


      かぐや姫が月に帰る時
       月から迎えのものがやってくる
       「来迎」のシーンです。

      遠い昔から、人は死んだあとは
      極楽浄土へ行きたいという 憧れを強く抱いているのでしょう。
  
      その 侵す事のできない、清廉さを崇め
       死後の無力さを実感するのです
      
     そして、阿弥陀如来の周囲をふわりと飛ぶ
      飛天の存在が、さらに 浄土の尊さを強くあらわしていたのかもしれません。


      その 悟りを開いた穏やかな表情に
       誰もが こころ癒されているのです。

      空をふわりと飛ぶその姿は《迷い》とは
     対極にあり、しなやかな手の動きは、すべてを容赦する
こころのあらわれのようです

たくさんの来場者の方たちが 食い入るように
      見つめている姿に、魅力の大きさがどれほどかが分かります。




      帰り際-----    

      サントリー美術館のある
       ミッドタウン内の  
        吹き抜け部分には こんなに美しい装飾が。。。。。