Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

写真新世紀 ①

2013-06-05 12:28:54 | アート

   「仙台メディアテーク」6Fで開催されている
   「写真新世紀」展



   キャノン主催の新人写真家の発掘・育成・支援を
   目的にした文化支援プロジェクト

   「写真で何ができるだろう写真でしかできないことは何だろう?」
    がテーマです。。。

   このコンテスト、1996年には蜷川実花さんが優秀賞
         1995年にはHIROMIXさんがグランプリを
     受賞しています。ここから、羽ばたき活躍するカメラマンを
     過去に、多数輩出している
     若きカメラマンの登竜門のようなモノなのです

    まずは、2012年度のグランプリ----  
     原田要介さんの「世界するもの
    もうテーマからして???と創造力を掻き立てませんか?

    観る側がたまたまそこに居合わせたかのような
写す側の主観の入らない
     (狙っているカンジの無い)写真です   

    このテーマについて原田氏は
    「今、ここの絶対的な瞬間を捉まえたいのではなく
     その場を時間の軸から切り離して、ある長さをもったタームとしての
      時間の中で、見ているこちらと、見られているそちらが鬩ぎあいを始めます
      ------------視覚が目の奥に引っ込んで、頭の奥から眺めている感覚になります----」と
     言います。。。

    殊に、被写体が人物の場合、確かに
     瞬間というよりは、その前後の時間の経過をも
     写し取っているカンジがします。


    「世界は世界となり私はそこからいなくなる
     世界するものによって、見るということから解放されたい----
     写真を媒介として自分を表現したいのではなく
       自分を媒介として《世界するもの》が現れてくるのを待っている-----」

    被写体と対峙していくうち、自我が消え、
    被写体は現実から離れ、
    さらに、違う現実を浮かびあがらせてくるのでしょうか?


    だから世界はそこにあるというより、
    世界は世界しているんですね。。。。

    次に彼の目の前に浮かび上がってくるものは何なのか。。。楽しみです。