「仙台メディアテーク」6Fで開催されている
「写真新世紀」展
キャノン主催の新人写真家の発掘・育成・支援を
目的にした文化支援プロジェクト
「写真で何ができるだろう?写真でしかできないことは何だろう?」
がテーマです。。。
このコンテスト、1996年には蜷川実花さんが優秀賞
1995年にはHIROMIXさんがグランプリを
受賞しています。ここから、羽ばたき活躍するカメラマンを
過去に、多数輩出している
若きカメラマンの登竜門のようなモノなのです
まずは、2012年度のグランプリ----
原田要介さんの「世界するもの」
もうテーマからして???と創造力を掻き立てませんか?
観る側がたまたまそこに居合わせたかのような
写す側の主観の入らない
(狙っているカンジの無い)写真です
このテーマについて原田氏は
「今、ここの絶対的な瞬間を捉まえたいのではなく
その場を時間の軸から切り離して、ある長さをもったタームとしての
時間の中で、見ているこちらと、見られているそちらが鬩ぎあいを始めます
------------視覚が目の奥に引っ込んで、頭の奥から眺めている感覚になります----」と
言います。。。
殊に、被写体が人物の場合、確かに
瞬間というよりは、その前後の時間の経過をも
写し取っているカンジがします。
「世界は世界となり私はそこからいなくなる
世界するものによって、見るということから解放されたい----
写真を媒介として自分を表現したいのではなく
自分を媒介として《世界するもの》が現れてくるのを待っている-----」
被写体と対峙していくうち、自我が消え、
被写体は現実から離れ、
さらに、違う現実を浮かびあがらせてくるのでしょうか?
だから世界はそこにあるというより、
世界は世界しているんですね。。。。
次に彼の目の前に浮かび上がってくるものは何なのか。。。楽しみです。