老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

鳴門

2015-05-28 15:32:22 | 俳句

    
 久しぶりの鳴門。海峡を一望の千畳敷。
リゾートホテルに食事に来たり、海峡にかかる橋を渡ることは、ままあるのだが。
島田島スカイラインを渡り、千畳敷きの展望台まで足をのばすことは、何年ぶりかしら。
内の海には無数の筏が浮いている。小舟が行き来。美しい。
千畳敷きに、吉川英治の碑が建っている。ここは、小説( 鳴門秘帳 ) のモデルの地。
吉川英治の初期の名作だ。子供の頃、市川雷蔵の主演の映画を観た。
今の若い人は知らないだろう。
並んで、徳島の俳人の句碑が建っている。

   ☆  松は実に潮鳴りの昼遠くなりぬ  今枝蝶人

 千畳敷きの展望台を降りて行くと、渦の観潮船乗り場、大塚国際美術館、
リゾートホテル、がある。
何も無かった、昔の浜辺が好きだった。どこかのリゾートの二番煎じになってしまっている。
観光地として苦戦を強いられているみたい。
しかし、海はきれい。手をかけない漁師料理の魚は、ほんとうに美味しい。

    ☆  九十九の渦を炎天に逆立たしむ   橋本夢道
    ★  蒸暑し小鳴門いまは渦たぎち   波多野爽波

 

    💛   小鳴門やどどどどんと夏の潮   
    
    💛   松掠め夏潮掠め鳶舞ふ
 

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