はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.324 ドラえもん展

2017-12-11 22:45:52 | 芸術



 次男は、美大を卒業して将来は漫画家になるというビジョンを具体的に語ってくれるので、以前からよく一緒に連れて行っているけれど、さらに積極的に美術展に連れて行くことにした。

 来年はエッシャーとフェルメール。

 今年はドラえもん。

 何年か前に東京タワーで開催した「藤子・F・不二雄展」の記憶があるので、おそらくそのイメージを持っている次男に、美術館に向かう高速エレベータの中で、「今日のドラえもんは一味違うからな。アーティストたちが独自の解釈でドラえもんの世界を表現してるんだぞ。」と伝える。

 エレベータに乗る前のチケット売り場では少し待ったけれど、朝一番のせいか、それほどは混んでいなくてゆっくり鑑賞できた。
子どもが対象なので仕方ないのかもしれないけれど、ベビーカーの範囲や動きはもう少しルールを決めた方が良いなと思った。

 絵画や写真やインスタレーションの他、映像作品が多く、映像をちゃんと観ているとあっという間に1時間くらい経ってしまう。

 しりあがり寿の映像作品とNゲージが走る影絵の作品が気に入って、2回ずつ鑑賞した。
アーティステイックなグッズに心惹かれるが、我慢して何も買わずに次の目的地、有楽町のゴジラ展に向かうのだった。

Vol.301 村上隆の五百羅漢図展

2015-11-22 07:19:38 | 芸術



都内で予定があった日のスケジュールを調整し、六本木まで足を延ばして村上隆の五百羅漢図展を観てきた。

夜の10時まで開催しているので仕事が終わってからでもなんとか間にあう。
平日の夜で、しかも少し雨が降っていた日なので、混んでなくて良かった。
さすが六本木、カッコイイお客さんが多い。
せが高くスタイリッシュな外国人の夫婦。
顔が小さくて手足が長い日本人(なのかな)の若いカップルは絶対二人ともファッションモデルやってるでしょ。

「白虎」「青龍」「玄武」「朱雀」の4枚の五百羅漢図をはじめ、大きな作品が多い。
そして作品のもの凄さは大きさによる迫力ももちろんであるが、ディテールの緻密さである。
展示の途中で作品の制作プロセスを紹介するコーナーがあり、作品に対するこだわりが理解できる。

五百羅漢とは仏典の編集会議の第1回目と4回目に集まった500人の聖者のこと。
500人のキャラクターが描きわけられている。

村上隆氏と言えば、2010年の「GEISAI#14」に参加させてもらった。
http://blog.goo.ne.jp/hagiyamanorihei/e/e0c3c076cb3edee55c731f9ccf23de30

僕と長男とでサインペンで描いた妖怪画を中心に展示したのだけれど、
五百羅漢図には妖怪ではないが、水木しげるの本などでは妖怪の一種のように登場する、
霊獣や神獣、赤鬼、青鬼などの絵が展示されている。
あたりまえだが、そのレベルの違いに「すいませんでした」と心の中でつぶやくしかない。


村上隆と岡本太郎のコラボを自宅の本棚で実現。

Vol.299 ニキ・ド・サンファル展

2015-10-22 19:02:52 | 芸術


先日、国立新美術館のニキ・ド・サンファル展を観て来た。

ニキ・ド・サンファルという人がどんな芸術家なのか知っていたわけではないが、
ポスターに魅かれて衝動鑑賞。

色といい、カタチといい、文字の扱い方といい、
素晴らしかった。

↑写真はブッダ像。
オリジナリティのあるガネーシャ像も素晴らしい。
夢をかなえるゾウとはかけ離れているが、
このシリーズは好きだなあ。

色彩が豊かで、肉付きの良いボディからシュッと四肢が広がっていく描写が多いので
マインドマップぽいなという感想を持った。
馴染みがあって取っ付きやすいのはそのせいかもね。

弟も好きだろうなこういうのと思って、
会った時に「観に行ったら?」と薦めたら、
「だから昔からニキ・ド・サンファルは好きだって言ってるだろう!」と、
興奮して鼻の穴を膨らまして言っていた。
今はなくなってしまったが、以前那須にあった、
ニキ美術館にも行ったことがあるのだそうだ。

Vol.296 お父さんの夏休み-1 うらめしや~、冥途のみやげ展

2015-08-29 06:29:06 | 芸術


夏になるとNHKが「日本怪談百物語」とか「文豪怪談」といった面白い番組を放映してくれる年もあるし、雑誌で妖怪やお化けの特集が多い年もあるのだけれど、今年はそうでもない。
「お化けが足りない。」とフェイスブックに書き込んだら、風流人の山野辺さんから「上野でやってる幽霊画展は見たかい?」というコメントをもらった。

調べてみると三遊亭圓朝コレクションの幽霊画中心とあった。
圓朝コレクションの幽霊画ならば、何年か前に谷中の全生庵で開催された幽霊画展で観てはいたのだけれど、今回の幽霊画展は話題にもなっているようだし、行くべきだと思って予定を調整した。

中央に蚊帳が吊られた休憩場所がある展示室にずらりと幽霊画が並べられている。
そのほとんどは色がなく、会場全体がモノトーンの色あせた印象になっている。
耳を澄ますと風の音の効果音が流れている。

絵とは謂えどもこれだけの幽霊に囲まれ、みつめられると動きが不自然になる。
かくかくして思うように足が出ない。一歩を踏み出すのが億劫だ。
足がすくむというのはこういう状態なのだろうか。
心なしか頭も重い気がするし、目眩もする。

蚊帳越しに観る幽霊画もまた一興。面白い演出だ。

幽霊画と言えば「円山応挙」といつしか子どもの頃から教わってきたが、実際に応挙の絵を観たのはおそらく大人になってからだ。
応挙の幽霊は儚げではあるけれど、線が柔らかく、ふっくらとしていて優しそうで、恐ろしさは感じない。
今回は応挙本人の画はないようだけれど、手本にして描かれた作品がいくつか展示されている。

展示室の最後のコーナーの手前で展示されているお化けのお面は強烈なインパクトでこれはトラウマになるかも。

帰りにショップで泉鏡花小品集「おばけずき」を購入。
夏はもう終わりな感じだけれど、秋に怪談を読むのも悪くはないだろう。

Vol.288 ティム・バートンの世界

2014-11-20 21:19:30 | 芸術


ティム・バートン。
好いですね。
尊敬する人物の一人です。
僕がやりたいと思っていることを次々とやってる人。

最初の出会いはシザーハンズからでした。

そしてジャック。
ナイトメア・ビフォア・クリスマスがティム・バートン作品だと知って、
あとは後追いでいろいろ追いかけていきました。

最近はフランケン・ウィニーも観に行ったし、
その前はアリス・イン・ワンダーランド。

さてさて、それでは、
はぎやまのりへいが選ぶティム・バートン作品ベスト3

第3位は
ナイトメア・ビフォア・クリスマス
やっぱ、すごいインパクトありますよね、この作品は。
何度観てもあきません。

第2位
ビッグフィッシュ
いいよね、男の子は親父の思い出ものに弱いよね。

そして第1位
シザーハンズ
ジョニーディップもこの作品でブレイクしたんだよね。
パーフェクトに素晴らしい映画だと思います。
もう20年以上前の映画だなんてびっくりだけど。

パペットアニメーションでは「ナイトメア・・・」、
「コープスブライド」
「フランケンウィニー」が有名だけど、
うちには「ジャイアントピーチ」というマイナー作品のDVDもあります。
ヒットはしなかったのかも知れませんが全然、駄作じゃないですよ。

ティム・バートンて何者なんでしょうかね。

やたら絵がうまいし、作品数めちゃめちゃありますね。
いつも絵を描いている人なんだろうな。
紙ナプキンに描かれた絵も含めて、作品がたくさんありました。

例えば、僕が書いた小説が認められて、
出版されて、
映画化されて、
僕自身が有名になって、
はぎやまのりへいってバンドもやってるし、
絵も描くんだって、
とか言われるようになって、
僕が死んだ後に「はぎやまのりへい展」とか開催されるとしたら、
今のままじゃあ、作品数足りないなあとか妄想しながら
ティム・バートン展観てまわりました。

でもよく考えたら、俺って毎日マインドマップを描いていて、5年間続いてるんですよね。
つまり5年間毎日絵を描いているってこと。
結構、作品ありますね。
何枚描いたんだろう。
365日×5年。
でもそうだとしても、もっと毎日丁寧に絵を描かなきゃね。