はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.53 3331ARTS CYD

2010-04-27 19:41:24 | 芸術
 仕事の延長で、外神田にある廃校を利用した芸術施設「アーツ千代田3331」に行ってきた。
 
 そして、開館記念第2弾の「佐々木耕成展」をやっていたので見てきた。
 佐々木耕成というアーティストは知らなかったが、ペンキで描かれた良く似たモチーフの2mくらいの絵がおよそ50点。すごい迫力、すごいエネルギーである!
 
 佐々木耕成展のサブタイトルがまたすごい。「全肯定/OK.PERFECT.YES」、パーフェクトにOK、パーフェクトにイエス、全部、まったく肯定である。
 
 そういえばこの間、出張先でジム・キャリーの何でもイエスといって成功していくちょっとなんだかなあの映画を見たなあ。

 3331には5月8日に多摩美術大学の「アキバタマビ21」がオープンする。連休明けにまた行ってみようと思う。

Vol.52 レンピッカ展

2010-04-16 06:18:03 | 芸術
 昨日、仕事を早く切り上げて、Bunkamuraでレンピッカ展を見てきた。
 
 渋谷は先日、会社の同僚のバンドのライブでも来たのだが、Bunkamuraはずいぶん久しぶりだ。
 15年くらい前、道玄坂で働いていた頃はBunkamuraの美術展は頻繁に行っていたので、久しぶりと云う感じに加えて15年前の若い自分に戻った錯覚を覚えた。

 レンピッカは実は最近知った。
 レンピッカ展が始まるまで知らない画家だった。しかも女性の画家だと云うことは見に行く寸前に知った。
 サテンのリボンの様にピカピカ光った緑のドレスで、ポール・デルボーを思い出すようなシュールレアリズムな雰囲気と、昭和のモダンな感じと云うか、フジタの絵にも通じるような女性の表情の描かれたポスターを町で見て、強く興味を惹かれた。

 キュビズムとシュールレアリズムを感じさせる肖像画のその画風は毒を感じさせるところがあり、僕はまあまあ好きだ。ああ、そうか、何となく太田蛍一を思い出すんだ。
 絵の具の色が奇麗だ。特にポスターにもなっているグリーン。そしてオレンジが印象的。
 展示サイドもその特徴をさらに強調しようとしているのかグリーンの壁、オレンジの壁の展示スペースがそれぞれあった。
 背景がピンク一色の水玉の帽子を被ったマリア様のような女性の絵も洒落ているなと思った。
 読んだことはないがウラジーミル・ナボコフの小説「ロリータ」の表紙に使われた絵が見れたのも良かった。


Vol.51 この世でいちばん大事な「カネ」の話

2010-04-06 17:52:52 | お勉強
 CDA養成講座のY先生は講座の中でいろいろな本を紹介してくれました。
 
 そして、人はなぜ働くのかという問いにはこの本、と紹介いただいたのが漫画家・西原理恵子の「この世でいちばん大事な「カネ」の話」でした。
 理論社から出ている『よりみちパン!セ』という中学生くらいの若年層に向けたシリーズで、すでに第Ⅴ期まで出版されているのですが、どこかで見たことあるなと思ったら、第Ⅰ期の本が2冊、家にありました。
 みうらじゅんの「正しい保健体育」と玄田有史の「14歳からの仕事道」。

 「この世でいちばん・・」は1日の往復の通勤電車内で読みきれちゃうくらいのボリュームですが、ボリューム以上に胸に染みました。
 
 会社では嫌なことが多くて、さっさと辞めたい!なんてネガティブな気持ちの日が時々ありますが、仕事をするということ、カネを稼ぐということ、家族を愛するということ、しみじみ考えさせられてしまいました。
 
 世界中の貧しい地域の人々に比較したら僕なんて仕事ができるだけほんとに全然幸せなんです。だけど、日本人て年間3万人も自殺しているらしいです。お金に困ってということもあるでしょうが、仕事が原因のこともあります。
 自殺したいくらい嫌だったら、いじめられて我慢できなかったら、とっとと逃げちゃって構わないよ、と西原さんは子どもに言っているそうです。
 それを読んで僕も少し気持ちが楽になりました。
 家族のためには歯を食いしばって頑張らなくてはと思っていますが、その思いのために自分を追い詰めているのは事実。病気になったり自殺をしたりしたら元も子もないです。
 基本的に僕は仕事は楽しくあるべきだと思っているし、楽しく仕事ができない職場ならば逃げ出すことも勇気かも知れないと思います。そして文句ばかり言って行動しないのは逆に怠慢だとも思います。だから僕は一刻も早く次のステージに進めることを目標にして毎日精進していきたいと思っています。意味深