はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.268 レゴ エデュケーション カンファレンス2013

2013-07-02 21:51:43 | クリエイティブ
   


レゴ エデュケーションが主催するレゴ エデュケーション カンファレンス、
2009年から開催していて今年は第5回だそうだ。

すっかりレゴ好きなキャラとして認識されつつある僕であるが、
ホントのことを言えばそれほどでもなくて、
僕の子どもたちがレゴ好きなだけだ。

うちの子どもたちときたら暇さえあればレゴで遊んでいるけれど、
僕は時間があれば料理をしたり、絵を描いたり、本を読んだり、
トイレに籠ったり、昼寝をしたりしている。
そして、レゴブロックを手に取るなんてホントに時々に過ぎない。

でも小学校でレゴのイベントを企画したり、
大学のキャリアセンターでレゴブロックを使ったワークをやったり、
レゴ・シリアスプレイの講座に参加したりしている。
つまり、やっぱり好きなんだろう。

で、やっぱり参加してきた、
レゴ エデュケーション カンファレンス2013。

会場は台場の日本科学未来館。
朝は10時から開催し、夕方5時までと、たっぷり充実のプログラムだった。

テーマは「教育を進化させる」。
僕の大好きなテーマだ。

前半はタフツ大学のクリス・ロジャース先生の基調講演からスタート。
ユーモアがあってわかりやすく、途中レゴを使ったワークもあったりして、すごく楽しい講演だった。

アメリカもやっぱり暗記教育で、教育を評価するためのテストといえば知識や暗記力を測定するだけのもの。
クリエイティビティはそうしたペーパーテストでは測定できない。

学ぶことは楽しくあるべきで、退屈で苦痛であるべきではない。

Promote failure 失敗をプロモートする。失敗から学ぶべきことは多い。

共感できる話。
やはりレゴを教育に活用することには大賛成だ。

カンファレンスは有料で参加料を支払ったけれど、お昼はお弁当が出た。
「金兵衛」のお弁当。
中々気が利いている。

午後はワークショップ。
レゴ マインドストーム EV3を使って生徒たちがプログラムをして、
プレゼンテーションをするのを見学するワークと、
クリス先生の指導で実際に自分でEV3を組み立てて動かしてみるワークに参加した。

レゴ マインドストーム のパーツに触れるのは初めてなので、
何からはじめたら良いのか戸惑ったけれど、
とにかく作ってみようと思って、パーツに触っているうちに段々とコツがわかってきた。
コツをつかむとオモシロくなってくる。

子どもたちに創らせる時にも、手順を一から全部説明しないで、
とにかくやらせるそうだ。
触って作って、失敗して、そうして学んでいく。

作り出したらホントに面白い。
あっという間に時間は過ぎていく。
これが勉強だとしたら、僕は勉強大好きだな。
子どもたちだってきっとそう思うに違いない。

なるほど教育は進化するね。

Vol.261 デザインあ展

2013-05-03 16:51:35 | クリエイティブ


今日は次男を連れて東京ミッドタウンにある21_21DESIGN SIGHTで開催中の「デザインあ展」に行ってきた。

「デザインあ」はNHK Eテレで放映中の、佐藤卓氏がクリエイティブディレクターで小山田圭吾が音楽を担当するクリエイティブな子ども向け番組。
番組もクオリティが高いが、「デザインあ展」もさすがクオリティが高い。

以前、僕は美術大学の作品展示の仕事などを手伝っていたこともあるので、この美術展は非常に興味深いものだった。

芸術性が高くても子ども向けなのだから壊れやすくてはダメだ。
でも今回の展示は、触って遊べて、なおかつ芸術性が高くてプレイフルな作品が多くて良かった。

次男も大興奮で、帰ってきてからも「デザインあ」の絵を描いているし、「あれが良かった」「これも良かった」と感想を言い続けている。

本のタイトルが上下で分かれていて、組み合わせて変な本のタイトルができあがる本棚のコーナーは特に面白かった。
単純な発想ではあるけれど、すごくクオリティが高いアイデアだと思った。






Vol.252 レゴブロックでストップモーションアニメ&ピコプロジェクターでプロジェクションマッピング

2013-03-15 18:37:56 | クリエイティブ
小学4年生の長男はレブロックをコマ撮りしてiMovieで編集してYouTubeにアップしている。

レゴニンジャゴーのキャラクターを使ってのシリーズで、短くて音楽のない最初の作品まで数えると4作品がアップされている。

その中で一番視聴されているのは昨年8月に制作したもので、今現在の再生回数は12,650回。
最新の作品は昨年の10月に制作、現在1,555回の再生回数。

これだけ見られているならば、次の作品が期待されているんじゃないかと思って父親は少し焦る。

当の本人はミニバスの大会が始まって、毎週末が練習で忙しい。
さらに、嫌々僕に通わされているピアノももうすぐ発表会があり、練習しなくてはならない。
そして、「ニンジャスレイヤー」という小説にはまっていて、宿題もやらずに読書をしていて、妻に毎日怒られている。

コマ撮りアニメは今年は僕も手伝ってもう少し本格的にしようと思っている。

写真の明るさを揃えたり、コマ数を多くして動きをなめらかにしたい。

長男と相談して「ニンジャスレイヤー」の1シーンを再現するか、星真一のショートショートから題材をひろって脚本を書こうかと考えている。

また、ピコプロジェクターを持っているので、iPhoneで撮影した動画をレゴブロックに投影してプロジェクションマッピング的なことも実験してみたい。

Vol.246 80年後のKENJI 銀河鉄道の夜

2013-03-09 19:51:18 | クリエイティブ




NHK BSプレミアムで放映していた「80年後のKENJI」。

3月6日の放映は「銀河鉄道の夜」の前編、後編だった。

実写版の「銀河鉄道の夜」は原作のそのままでの映像化ではなくてオリジナルの解釈が加えられている。

「旅してんの?どこまで?」

「どこまでも」

「漂っているから」

「ここじゃないどこかへ。誰だって行きたいに決まってる」

「本当の幸福とは」

「きっとここが本当の天上なんだ」

「何かを失うことで前に進むならば、痛みや悲しみをどこにしまえばいいのか?」

「永遠という時間軸の中で過去と現実が等しく存在するならば、未来だってきっとあるはずだから」

そして、僕は最後にこう言う。
 
「キミと子どもたちと旅ができて楽しかったよ」

vol.230 レゴで、みらいのまちをつくろう!! 

2012-11-18 08:56:17 | クリエイティブ
※写真をクリックしてください。ギャラリーにリンクしています。


 僕はいつか音楽を一緒に演りたくて、キッズパーカッションやミニギターを買い与え、ピアノを習わせたりもしているのだけど、どうも彼、僕の長男の興味はそこにはなかったらしい。
 
 電車が大好きで、トミカにはまり、プラレールに夢中になり、そして今はレゴブロックに取り憑かれている。

 好きに加えてすごくクリエイティブで見事なものをつくるので、そこを伸ばしてやりたいと思って、小学校の校長先生に「レゴ部をつくりませんか?」と提案しにいったことがある。

 校長先生曰く、
「教育は本来は学校と家庭と地域、3者で行なうものだと思う。ぜひ地域でやって欲しい。」

 地域? そうだよなあ。
と思って、僕はとりあえず「おやじの会」に参加した。

 フェイスブックでいろいろ投稿していたら、子ども育成会連絡協議会の方と知り合いになった。
 そして、昨年のクリスマスのイベントで「レゴであそぼうコーナー」を実施させてもらった。
 子どもたちにレゴブロックで思い思いの作品をつくってもらって、記念写真を撮るという企画。
 まずまずの第一歩である。

 すると、「おやじの会」からも「ふれあいフェスタでもレゴやってみようよ!」と声がかかった。
 そして実現した。


 レゴで東川口のみらいのまちをつくろう!!


 子どもたちがたくさん集まってくれて、初回としては大成功だったと思う。
 だけど、僕が考えているのは「ただ楽しければ好い」というのではなくて、そこで楽しく学べること。

 まずは興味を持つ、好奇心を育てる。
 レゴブロックなんてやったことないけど、友だちがやってるからちょっとやろうかな。

 そして手指を使って発想すること。
 レゴシリアスプレイのワークで講師が「手は脳に繋がっている」と言った。
 先に頭で考えてつくるのではなくて、手や指を動かしながらものをつくるクリエイティビティ。

 カラフルなレゴブロックで色彩感覚を学べる。

 東大レゴ部創始者のプロのレゴビルダー三井淳平さんの書いた「空間的思考法」という本がある。
 レゴブロックは空間把握を学べる。立体的に考えることができるようになり、全方向から見る視点、特に俯瞰的視野を自然と学べる。しゃがんで低い角度から、レゴフィグ(レゴのフィギュア)の目線でも見て、そして少し距離を置いて制作者の目線で見る。

 それから自己肯定感、自尊感情を育むこと。
 オレってあんがいやるじゃん!という気持ちを体験する場とする。
 何もわざとらしく褒める必要はない。
 子どもたちはホントにすごくて、発想豊かな作品をつくるので「すごいね!」って素直に口にするだけでいい。

 プレイフルであることが一番大切だけど、例えば決められたルールを守ってその制約の中で作業をするクリエイティビティであったり、一人ではなくて友だちと協力して作品をつくる楽しさ、一体感、チームワークを学んでもらうことも実は考えていた。

 このコーナーの概要、ストーリーは、レゴブロックで個人または数人で小さな作品をつくり、それを僕が用意した、デフォルメ化した東川口の白地図の上にディスプレイしてまちを完成させるというもの。

 すべてがうまくいったかというと実はそうではない。
 作品を並べる地図に置かれた作品、車や電車の作品が多いので、小さい子たちはその作品で遊びたがる。遊ぶだけなら好いけれど、ほとんどの場合、最後にはそれを壊してしまう。
 つくる場所と飾る場所というルールを徹底することはなかなか難しかった。

 最後には子どもたちと一緒にレゴブロックを片付けた。
 片付けるということも重要な学びだ。
 つくるよりむしろ壊すことの方が得意な子どももいて、楽しんで片付けをする子どもたちがいる一方で、何の疑問もなく遊びっぱなしで帰ってしまう子どもたちも少なくない。

 イベントなので楽しいことが一番だけど、「レゴ部」になったならば理念や目的を明確にするのは当然と言える。
 とすれば、イベントとはいえ、もう少し方向性をしっかりするべきかも知れない。

 例えば、みんなでつくった作品をしばらく学校に展示させてもらうとか、個人・グループの作品コンテストにして優秀作品を表彰するとか、ゴールを一つ決めてみると子どもたちにあらたな学びが生まれるのかも知れない。

 僕の長男はイベントでは、自分で作品をつくることをしないでファシリテーターとして期待以上の働きをしてくれた。
 リーダーシップやファシリテーションシップを学ぶのにはクラブ活動はやはり最適なのだ。

 そんな長男はレゴブロック的にはもう一つ上のステージに達していて、作品をつくるだけではなく、つくった作品をコマ撮りしてiMovieで編集してストップモーションアニメを制作することにはまっている。
 http://youtu.be/RwK4Y_KTsQc
 しかも、一人でつくらないで友だちと一緒につくっているところが素晴らしい。
「レゴ部」でアニメーション制作なんてこともできたらいいな、と夢は膨らむ。