はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.284 次男と自転車

2014-05-04 12:27:41 | ライフ



補助輪付きで自転車の練習をしていておもしろくなったらしく、
図書館までそのまま自転車で行った。
その帰り道に小さな横断歩道の上で転倒して、
胸の辺りに痣をつくった。

暑いのと、
不親切な車ばかりでいつまで待っても道路が渡れないことと、
いくつかの小さな理由が重なってちょっとイライラしていた僕は、
転んだ息子を心配する代わりに、
「もう、なんでこんなところで転ぶんだよ!」
と怒鳴りつけてしまった。

胸の痣は消えたけれど心に痣が残ってしまって、
自転車が怖くてまたがることもできなくなってしまった。

それが昨年の夏。




ああ、やっちゃったな、と後悔しても遅く、
どれだけ励ましても、なだめすかしても、
自転車に近寄ることもできない状態がしばらく続いた。

年が明けて、幼稚園の年長さんになった。
自転車にまたがって、両足が地面につくようになった。

GWを前にして
「ボク、自転車の練習しようかな。」
と自分から言い出した。



まだまだ補助輪がとれるのは先のことだろうけれど、
彼にとってはすごい進歩。

何とかしなくちゃと必死に消そうと思っても消せない傷も、
いつか自然に消えていくんだなと思った。

頭の中に浜田省吾のPAINが流れていた。


 二度と立てぬ痛手なのに
 受け入れてく、不思議だ人は

ホントに不思議だ。
今、つらいと思っていることだって、
結局は受け入れて、笑い話にすることだってできる。

だから、様子を見て、
じっと待ってみることも大切なんだとつくづく思う。


Vol.283 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2014

2014-05-04 06:27:09 | 音楽


ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャパンは10回記念。

GWの定番にしているわがファミリーは、
震災でほとんどの公演が中止になった2011年をのぞいて、
2010年から来ているので今年が4回目。

2010年は次男がまだ1歳だったので、
「0歳からのコンサート」しか選択肢がなかった。

今や次男も5歳なので、今は多くの公演を選ぶことができるけれど、
長男のミニバスの予定を待って、
さあチケットを買おうと思う頃は、結構ソールドアウト状態で、
空きがあるところに潜り込むのが精一杯。

そんなわけで、今年は、
まずは家族4人でマリナ・シシュと横浜シンフォニエッタの
ヴィヴァルディ「四季」を聴く。
ヴァイオリンが心地好く、意識が遠のいていく。
今日は音楽を聴きながら、頭の中に湧き上がる映像に注目しようと思っていた。
四季なので、お花畑や大自然が脳裏に浮かぶかと思いきや、
ヴァイオリニストのドレスからの連想かヨーロッパの社交会の風景が頭に浮かぶ。
しかも懐かしい気がする。
映画かテレビで見たシーンなのか、それともデジャビュか前世の記憶か、
なんてぼんやり思いながら演奏と懐かしい思いに浸る。

そう言えば、小学生の時にお小遣いでクラシックのレコードを買ったことがあった。
何を思って誰の曲のレコードを買ったんだっけな、
思い出そうとするけれど思い出せない。

午後は同じ公演のチケットを4人分取れなかったので二手に分かれる。

妻と長男はタタルスタン国立交響楽団のラフマニノフ。

僕と次男はブラジャーク弦楽四重奏団のベートーベン。

体格の良い四人のオジさんたちがとても繊細にヴァイオリンを奏でる。
その姿を見ながら、
そう言えば昨日昔のデヴィッドボウイが出てくる夢を見たな、とか思う。

次男は僕につかまって熟睡。
いびきが大きくならないようにと気をつかって時々向きを変える。

幼稚園からずっとピアノを習っている長男だけど、
いまだにピアノには本気になったことがないようだ。
練習しているところなんてまったく見たことがない。

タタルスタン響の方は小山実稚恵というピアニストも出演しているので、
長男はどんな感想を持つかな、なんて想像してみる。

僕と次男は今日はヴァイオリンばかりでピアノを聴いてない。

次男は「響介」という名前なので、音楽に大きな興味を持つはずだから、
今はコンサート中爆睡していても、いずれ意味を持つ一日になるはずだ。