はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.68 アイデアはどこからやってくる?

2010-08-27 08:53:04 | お勉強
 縦に開く絵本「100かいだてのいえ」の著者、メディアアーティスト岩井俊雄氏の半生を語った自伝で中学生向けの「14歳の世渡り術」というシリーズの本「アイデアはどこからやってくる?」を読んだ。

 ついこの間、「世界を変えるオシゴト」を読んで感銘を受けたが、またまたこの本でも感動してしまった。
 
 子供たちにぜひとも読ませたい。
 
 「世界を変えるオシゴト」では、やりがいのある社会貢献性の高い仕事をするには、今の僕の会社では駄目だというあきらめ的な気持ちがあった。
 
 でも、このたび「アイデアはどこからやってくる?」を読んで、どこにいたって、どんな職種であったって人の役に立つ仕事はできるし、楽しく働けるんだという気持ちになった。

 「100かいだてのいえ」の発想が生まれた話をはじめ、音と光を演奏するコンセプトの楽器「TENORI-ON」の誕生にまつわる話、三鷹の森ジブリ美術館にある「トトロぴょんぴょん」という作品の話などが面白く紹介されている。

 まったく知らなかったけれど「TENORI-ON」という楽器はYAMAHAから発売されている。WEBで調べてその演奏のデモムービーを見たが、これがカッコイイ。
 YMOとかテクノ好きな僕なのでビビビときてしまった。楽器なのでサウンドも本格的だ。121,000円のタイプと69,800円の2タイプ。フォルムは一緒だが素材や光の色などに違いがあり、もちろん高い方が断然カッコ良い。
 もう10年近く活動していない僕らのバンド「SAIZANS」の復活の見通しがついたら買おうかなと思ってる、といったら妻に怒られるだろうか。

 ポニョを唄う女の子が可愛くないので、ポニョ以降、ジブリの映画は我が家ではあまり人気がないのだけれど、三鷹の森ジブリ美術館にもやっぱり行きたいなという気持ちになった。
 

 アイデアを出す。いろいろクリエイティブに考えることって楽しいなあ、と思うんだけど、「考えない練習」という本も興味があって、そのうち読んでみようかなと思ってる。

Vol.67 四万十川カッパ造形大賞

2010-08-24 17:41:40 | 芸術
 実は「四万十川カッパ造形大賞」という海洋堂ホビー館が主催するコンテストに、長男と一緒に作品を作って応募していた。

 第2回となる今年は500点近くの応募があったそうだ。お父さんのボーナスの厳しかった今年、あわよくば優勝賞金30万円GET!と淡い夢を抱いてみたものの、なんともレベルが高いコンテストで優勝はおろか入賞にも遠くおよばなかった。残念。

 ↓応募者全員の作品はカッパ造形大賞のWEBに掲載されている。

四万十川カッパ造形大賞

7月に、参加賞ということで、ホビーロビー限定フィギュア付絵本『クロシオ先生の海~ジンベエザメの大手術~』が、ワンダーフェスティバルの招待券と一緒に送られてきた。これには息子も僕も大感激!



Vol.66 ゲゲゲ展

2010-08-23 05:24:17 | 妖怪
 銀座松屋で開催されている「水木しげる ゲゲゲ展」へ行ってきた。

 開店の10時前に到着して並んで待っていたのだが、最終日の前の日曜日ということもあり、会場は超混雑だった。
 さすがにNHKの影響力はすごいものだ。とても「ゲゲゲの鬼太郎」などとは縁のなさそうなお年寄りやらファミリーやらがわらわら集まって、「ぬらりひょんはないのかな?」なんて言っている声を聞くとなんだか笑ってしまう。
 
 僕などは40年近くずっと水木しげるファンなのだが、やはりNHKで「のんのんばばあ」のドラマを放映した頃、20年くらい前に新宿の百貨店で開催した「のんのんばあが案内する妖怪展」の時の混雑ぶりを思い出した。あの時は妖怪画を再現したジオラマがあったり、鳥山石燕の百鬼夜行図があったりで面白いものだった。
 その後も定期的に水木展へは足を運んでいる。原宿のパルコで絵画展を開催していた時は、グッズの販売が充実していた。ざしきわらしのプラモデルはこの時に買ったんだ。小豆洗いも買っておけば良かったと思う。

 今回は漫画の原画が中心で、境港にあるのと同じブロンズ像が出展されていたりしていたが、それ以外の立体作品は少なく大人向きのイベントだった。
 じっくりと漫画の原画を見てきた。わかっていても、丁寧で、上手くて、びっくりする。

Vol.65 文豪怪談

2010-08-21 08:48:46 | 妖怪
 来週23日(月)からNHKハイビジョンで「文豪怪談」を4夜連続で放送する。
 
 あまり知られていないけれど、文豪たちは案外、妖しい話を書いている。
 放送されるのは川端康成の「片腕」と太宰治の「葉桜と魔笛」、芥川龍之介の「鼻」、そして室生犀星の「後の日」の4作品だ。
 川端康成の「片腕」は新潮文庫で「眠れる美女」と一緒に収録されているのを読んだ。「眠れる美女」も中々に妖しい話である。
 芥川龍之介は「河童」など怪談や妖怪の話を意外と書いているので、何で「鼻」なの?と思ったのだけど、学研M文庫「伝奇ノ匣 芥川龍之介」をあらためてめくってみて、ふさわしいものがないか探してみると、これが案外ないのである。「鼻」で正解かも知れない。
 太宰治と室生犀星のこの作品は残念ながら読んでいない。

 怪談も文学も好きなだけに放映がものすごい楽しみだ。文豪怪談なんて面白いことを考えるものだなあと感心したら、今回も怪談之怪の東さんが一枚噛んでいた。

Vol.64 世界を変えるオシゴト

2010-08-14 13:59:16 | お勉強
「世界を変えるオシゴト」という本を読んだ。

マリーとキャロルというハーバード大学ケネディスクールで学んだ香港人と台湾人の女性がチベット族の貧困問題を解決する目的から、ヤクという家畜のお乳から作ったチーズや、その毛からニット製品を作るビジネスを起こすノンフィクションの物語。

読んでいて鳥肌がたった。

志が高いから、働くモチベーションも達成感も違う。
こういう風に仕事をしたいものだと思うし、ぜひ、早いうちに子どもたちにも読ませたい。