はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.123 赤塚不二夫対談集 これでいいのだ。

2011-04-28 22:17:41 | 



フジオ・プロのある町の会社に勤めて15年以上になる。

近くに赤塚不二夫が良く通っていた居酒屋がある。漫画にも描かれた寿司屋や洋食屋がある。
子どもの頃、赤塚不二夫に憧れて漫画家になりたくて、小学館の「漫画なんでも入門」を読んで赤塚賞を真剣にめざしていた僕にとっては夢のようなことなのだが、実は僕はこの町が大嫌いだ。

バカ(本当は馬鹿じゃないけど)でエロな僕の神様の対談集。

柳美里は簡単なことを無理に難しく要約しようとして、赤塚にばっさりやられる。

「理屈っぽい。」
まさしく僕もそう思う。面倒臭い女だ。

「◯◯ですよね?」と機嫌を取りながら、赤塚に気に入られるような言葉を必死に探しながら、おそるおそるしゃべっているのに、
「ちがう。」と簡単に切り捨てられる。
かなり厳しい。全否定だ。そこまで言わなくてもと思う。

ダニエル・カールもかなり手厳しくやられる。歯に衣着せぬ、これでもかというアメリカ批判。
ダニエルも一生懸命に先生の機嫌を取って、話を合わせようとするがコテンパンだ。

それなのにみんなちっとも怒らずに対談が成立しているのは、すでにこの対談の企画の時には赤塚不二夫が死にかけていたからなんだろう。

タモリや立川談志、たけし、アラーキーは、構えず自然に話して対談が成立している。
まあ、相互にリスペクとしているからなんだろうけど、「器がちがうな」と思うしかない。

松本人志もお笑い論をすごくまじめに素直に対談している。きちんと的を射た会話になっていて頭の良さを感じる。なるほど素直がいいのだ。取り繕ったり、カッコ付けたりすると赤塚先生にガツンとやられるのだ。

松本人志との対談の中で赤塚不二夫は

「漫画を漫画から学んではダメだ」と言っている。

良い映画を観て、良い絵を見て、良い音楽を聞いて、そういうところから吸収すべきだ、と。

まったく僕もそう思う。クリエイターは目の前の仕事を放り出してでも美術展へ行くべきだと20年以上前から僕は言い続けている。
アウトプットも大切だけどインプットの量と、本物を分かる力が必要だ。

「俺は下らないものしか好きじゃない。」
さすが、天才バカボンのパパを生み出した男は言う事が違う。




Vol.122 フェイスブックインパクト

2011-04-25 05:24:58 | 


よくマズロー欲求5段階説が引き合いに出されるが、人間には承認の欲求、認められたいという強い思いがある。

親や家族や学校の先生や、友達の親や、近所や親戚のおっちゃん、おばちゃんに。子どもの頃なら褒められる機会は案外たくさんあるのだが、大人になるにつれてだんだんとなくなってくる。
褒めてくれる嫁さんをもらえばまだ救われるけれど、結婚して時間が経つとなかなか嫁さんだって褒めてくれなくなる。

褒められるとは肯定される、承認されるということ。それは自分の存在意義の確認であり、居場所の確保なんだと思う。

当然、社会で褒められる事は少なく、僕などは今の会社に15年以上いるけれど褒められた記憶なんかない。
肯定されなくて、自分の居場所を見つけられなければ居心地が悪い。
なぜ、褒められないか。なぜ肯定されないのか。

一つは能力が本当にないのかも知れないけれど、興味・感心の違いや価値観の違いの方が大きいと思う。
それから、自分のことに精一杯で人のことを考える余裕がない、思いやる気持ちがないということもある。

フェイスブックではニュースフィードを通して友人・知人の行動を理解し、話を傾聴することが出来る。
そうすると、長年見知っていた人でも、リアルな世界で気がつかなかった人となりを知る事さえできる。
ひっくり返せば自分の人となりを友人・知人に伝える事もできるということ。

人となりを知って、趣味や価値観、考え方を理解すると、イベントに誘ったり、イベントを開催したりする事ができる。

例えば、弟が「豚の丸焼き大会」を開催したいと提案してきている。100人集めたいと云う。それを実現することは簡単ではない。
例えば、「ペチャクチャナイト」というイベントに行きたいと思っている。夜のイベントなので子どもを連れて行けないし、プレゼンテーションやアートに興味を持っていて、なおかつ時間に余裕がある人をそうそう思い浮かべられない。
例えば、自主的に勉強会を企画する。優等生に見られたり、暇人と思われたりして、馬鹿にされて終わりだったりする。

フェイスブックを利用する事によって、こうしたことの実現の可能性が圧倒的に高まった気がする。

よほど信念が強い場合は別だけれど、人が行動する時には誰かに賛成・賛同してもらって「背中を押してもらう」ことが必要だったりする。
「いいね!」ボタンがその役割を果たす。

仕事の質は「人」で決まる。その仕事に相応しいパートナーと組めば、よりクオリティの高い仕事ができる。
外注に発注するのではなくて共に働く、コ・ワークだ。
そうしたパートナーを探し、探されるにもフェイスブックは一役買うのではないだろうかと僕は思う。
だからフェイスブックは、ビジネスで始まったものではないかも知れないけれど、ビジネス向きだと僕は思っている。

「最安」でも「最高」でもなくて「最愛」を目指すマーケティングがこれからもっと多くなると思う。
そうした時に、企業の人となりを伝えられて共感を生み出すメディアはすごく重要なのではないだろうか。
だから、もっとフェイスブックの利活用について考えていく必要を感じる。



Vol.121 シンプルプレゼン

2011-04-23 15:55:31 | 


プレゼンテーションZENのガー・レイノルズ最新刊「シンプルプレゼン」。

2,600円(+税)は一見高いなあと思う。
ところが、ガー・レイノルズの80分の講義DVDが付いていて、それを見たなら全然納得。

いつものように、表紙やら目次やらをじっくり見て、本をパラパラとフォトリーディングの真似事。
目次に「本を読む前にDVDを見ましょう」的なことが書いてあったので、生真面目な僕はその通りにDVDを先に見た。

「プレゼンテーションZEN」「プレゼンテーションZENデザイン」ですでに読んだ内容の説明がほとんどだけど、実際のプレゼンの場でスライドを使って説明されると、さらに理解が深まる。

そして、実際に使えそうなプレゼンのアイデアが一杯。

さっそく、次の勉強会でやってみようと考えていることもある。
だから、次の勉強会に参加してくれる予定の人はこの本まだ買わないでね。

Vol.120 起業のファイナンス

2011-04-23 15:38:17 | お勉強


ベンチャー企業にはイノベーションが必要不可欠だ。
だから、漠然と起業しようと考えているだけではベンチャー企業にはなり得ない。
ここはしっかり、考えどころだ。

個人事業主ではなくて株式会社にするメリットは株式を発行できるところにある。
銀行や信用金庫に借金するのではなくて、「出資してもらうということ」はあまり考えていなかった。
でも、株式会社なんだから実は当たり前の考え方だ。

ベンチャーキャピタルに出資してもらうためには、上場や場合によってはバイアウトを目標とした事業計画が必要だ。
自分で作る会社が上場するなんて、現実味が薄くてまったく考えたことがなかったが、それがすでに間違っているんだと思った。

自分で線を引いて狭めてしまっている枠をすべて外して、可能性を探索していくべきなんだろう。

始める前から「現実味」なんて考えるのは実は甘えでしかない。
じゃなければ、行動する意味がない。

Vol.119 KIKAKU KAIGI開催!

2011-04-16 22:44:44 | お勉強
本日、クリエイティブ勉強会「KIKAKU KAIGI」を開催した。

僕ともう一人、制作会社の経営者2人で企画したので、「最悪、二人でも勉強会しようねえ。」なんて言っていたのが、何と12名も参加してもらい大感激!

僕の知り合いがほとんどだったけど、ネットから応募してくれた人があったり、学生が参加してくれたりで、僕としてはすごい有意義な日になった。
欲を言えば、アジェンダが外したかな、って感じ。ビジネスにするには少々難しいテーマだったかも知れない。でも、まあ、可能性がありそうもないところから生まれるものもあるし、無難なお題がベストとも限らないしね。

何とか継続して行けそうな感じなので、6月も調子に乗って企画しちゃおう。
次はもっと楽しくてためになる勉強会にします。皆さん、次回もぜひ参加してください!