いつもは窓から撮している場所を、近景で撮ってみた。
散った赤い椿の花は茶色になって、地面を覆っている。
門をくぐってみる。
昔、童話に「秘密の花園」と言うのがあった。作者はバーネット夫人で、小公女や小公子の原作者でもある。(この3冊の中では、最も多く読んだのが小公女で、寒い冬の夜に布団の中に潜り込んで読むのが最適だった。ちょっと悲しいことがあった時など、元気になれる作品だった。それに比べて秘密の花園は、あらすじさえ忘れている。) 秘密の花園の原題は The Secret Gardenで、原題の方がさっぱりしているのに、日本語に翻訳したら意味深なものに感じる。余所のお宅の庭は住人の為の物だから、秘密で当たり前なのに「秘密の花園」とされたことで余計に複雑になった。
ネットの社会では、ブログでいつも門のこちら側だけを撮していると、向こうがどうなっているのか気になるところだろう。特にこの時期は、もっとも華やいだ季節なのだから、記録に残しておかない手はない。と言うことで、秘密でも何でもない花園を撮してみた。
垣根の向こうには、アマドコロの群生が一斉に葉を広げている。もうこうなると、残念ながら食材にするのは遅い。5月20日の酒田祭りの頃には、鈴のような花を沢山咲かせてくれる。生け垣はあじさいである。丘の上に見えるのは、下の日枝神社本殿の瓦屋根だ。日枝神社の境内は、ぐるりこの丘に囲まれていて、冬の季節風を遮っている。その為、境内の梅の開花は外側よりも少し早い。
遊歩道の上には、大島桜の白い花が咲き乱れている。成長が早く、背の高くなる樹である。小さなサクランボを着けるが、こんなに背が高くなると届かない。実は色が濃く、果実酒にすると綺麗だが、生食は渋いだけで鳥も好んで食べないようだ。
日本のどこにでもある桜並木のことを話すと、必ず「お花見だけでなく、さくらんぼが食べられるから植えるんでしょう?」という言葉が出ます。でも、桜並木のさくらんぼって食べた覚えがありません。なるほど、果実酒にすることはできるんですね。
一番下の写真は、直径1cmほどになるオオシマザクラです。
山形市中心のさくらんぼ農園は、6月は赤いダイヤモンドのような実が沢山着きますね。羨ましいと思います。英国の桜は、サクランボの樹があるのでしょうか。育てるのは消毒したり、受粉させたりと大変みたいですね。サクランボはトルコが原産のようですよ。
山形県産さくらんぼは、お正月から出ているんですよ。桐の箱に入って?萬円もするのです。そろそろ温室のサクランボ狩りの話しも聞かれます。路地栽培は、まだまだです。
トルコのサクランボは、粒が大きいですよね。