無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

豊栄市葛塚中学校

2017-06-21 10:20:56 | 建築・都市・港

午後の部に入る。葛塚中学校。この円形の体育館は、鉄骨と木造の混構造。外壁は鉄板に溶融亜鉛メッキしたもの。これは時間が経っても劣化しない。

校舎はRC造だが、PCコンクリートの部材を繋いだもの。外観は緩い円弧でボリュームから空港のターミナルビルを連想させる。

ここで、酒田組と山形組が集合した。

 

見学者の数は、一気に倍に膨れあがる。安藤事務所では山形に大学の宿泊棟を建設予定とかで、その関係者が集まったようだ。

 

外観の色彩はグレー。内部は床が木製なので、ホットする。

廊下と階段は、どこにでも設置されている。生徒は移動が大変だと思う。

教室は、廊下と透明硝子の建具で仕切られてはいるが、雰囲気はオープン教室だ。外壁は斜めに上部に行くほど広がっている。窓際の家具は作り付けだが、図面を描くのは簡単でも、ジョイントがなく、取付がとても難しい。

これだけの角度を持つ。

その角度も利用した建具で、隣の教室に向かう。つまりは、教室通しが繋がっている。

RCの角は、基本はピン角だが、中学生が相手なので、身体が当たる部分は隅をえぐっている。

トイレの入り口に設けられたFixのアルミ建具。うまい光の取り入れ方をしている。

屋上に上がる。3階の教室は、トップライトで灯りを取り入れているが、透明の硝子の為、日光がそのまま射し込む。まぶしさを防ぐ為に、黒い寒冷紗で覆っている。

この中学校も、地域に開かれた建物で、地元の人達がコミュニティセンターとしても利用できる計画になっている。ただし、その後池田小学校の事件が起き、計画が難しくなったようだった。地元民を信用しての船出だった。

ここは音楽室。吹き抜けの上の部屋から教室内部が見渡せることで、コンサートも可能だそうだ。

体育館への渡り廊下。もう広さがホールである。

体育館の構造は面白い。

木造の柱と梁を、鉄骨で繋いでいる。外周周りはパイプで締めている。

階段などはRC造。生徒達が練習をしている。

ここは、柔道の畳が敷かれているが、一段床が高く、舞台としても使用するらしく、背後の天井にはカーテンレールが埋め込まれている。

柱下部を撮す。三角窓が綺麗だ。

斜めの柱は、前後に取り付けられている。ぶつからない為だ。

階段の床材の張り方がユニークだ。

 

 

左が教室棟。右が渡り廊下。奥が体育館になっている。

教室棟に戻る。

コミュセンにも使用される和室。

中央の吹き抜け

グランド側から見た校舎

奥に渡り廊下棟が見える。

全体を撮すには、かなり遠く離れないと撮れない。北側は田んぼだし、ロケーションは良い。

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