無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

酒田のラーメン

2014-07-26 11:39:05 | 食べ物

酒田のラーメンの歴史が判る1冊だった。父が子供の頃、チャルメラを吹きながら屋台がやってきた。夜になると港座の前に屋台が出て、映画帰りの人達が寄って繁盛したそうだ。そこで食べる支那そばは美味かったそうだ。

この本に依ると、酒田で最初にラーメンを出したのは中国人だったようで、その様子が表紙に載っている。三日月軒、大丸も大来軒の流れで、満月、降月、新月系は、荒町にあった港月が元だそうだ。

酒田人にとって、ラーメンはご馳走だった。家に訪れたお客様に出す為にの、ラーメンの出前は、本当に羨ましかった。酒田は食材が新鮮で豊富な為、料理に手間暇を掛けない。そんな中で何時間も煮込むスープと、自家製麺で作った麺を寝かせて置かねばならないラーメンは、贅沢なご馳走だった。昆布とトビウオのだしが聞いたスープは、酒田のラーメンの特徴である。それと、透き通るほど薄いワンタンの皮の、ツルッと口の中で溶ける感覚は、他の地域のワンタンにはない。特に中町の来々軒のワンタン麺は、幻のご馳走になってしまった。懐かしさだけがこみ上げる。

 

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