無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

酒田景観町あるき

2014-11-25 11:56:07 | 酒田

11月22日、NPO法人酒田みなとまちづくり市民会議(以後市民会議)の主催で、酒田景観町歩きフォーラムが開催された。午前の部は実際に町歩きの体験だった。 本間美術館に集合し、鶴舞園や奇暢亭庭園から、林昌寺脇を抜け、寺町を通り、日吉町から本町へ、終点は清水屋へのコースだった。人数は50名ほど、大きく2班には分けたが、基本的に一緒に行動した。

この看板の前での記念撮影は、市民会議の事業で、本間美術館鶴舞園にある清遠閣の2階から眺めた借景に、この看板が大きく見え、なんとか看板を移動するか高さを下げて貰えないかと動いたことによる。結果はご覧の通り6m程高さを下げて頂けた。その記念にフォーラムを開催したのである。

鶴舞園と清遠閣

池の向こうの林のV字にカットされている部分には、鳥海山が借景になってみえる。当日は頂上に雲がかかり全景を見る事が出来なかった。先週、山形の洗心庵の自称東北一の庭を見たが、あれとは実際には比べものにならない。まぁ、どちらも個人の物ではあったが、この鶴舞園は本間家が冬期間の農家の人達の失対事業として、造成に当たらせた物だ。公共事業を民間が行う。町人自治の町酒田ならではの出来事である。

鶴舞園を通り抜け、清遠閣に入る。モミジが美しい。清遠閣は、本間家の別邸だが、天皇皇族の宿泊にも使われ、酒田の迎賓館と言っても差し支えのない建物である。酒田に於いて、これほどの日本建築があるのは誇らしい。

清遠閣の2階から、借景にあった看板のビフォーアフターのレクチャーを受ける。

清遠閣は昭和の時代まで、酒田の美術館として使われていた。その頃はこの表門から入って、門の右側の奥にあった料金所(現在も有り)で入場券を買ったものだが、現在は鶴舞園の東側に新美術館が建ち、駐車場も完備された為、この門の開閉はお茶会か特別の催しのみとなったそうである。

左のベージュ色のジャンバーの方が館長さんである。その館長さんの左奥にある樹木は、ヘレンケラー女史が酒田に訪れた時、植えられた物だ。

門の詳細と、料金所が見える。

清遠閣から西へ向かう。

ここは、奇暢亭(きちょうてい)庭園である。一般公開はされていない。元々小山家の別荘だった物を本間ゴルフが買い、その後平田牧場が買い受けた。特別に見せて頂いた。話には聞いていたが、私も始めて入る事が出来た。庭の奥に建物が見えてしまっているが実はその向こうに鳥海山の雄大な姿が見える。

すり鉢型の地形にうまく池がマッチしている。規模は鶴舞園より小さいが、建物から全体が見渡せ、とても素晴らしい庭だった。一般公開されていないのが残念である。

この切り妻屋根の建物が、奇暢亭である。

奇暢亭から再び町歩きが始まった。自動車では行けない階段を上る。

酒田の鶴舞園、奇暢亭庭園、清亀園を作った名庭師の山田挿遊(やまだ・そうゆう)が祀られている神社に行く。

碑の前で説明を受ける。今回の町歩きは、酒田市ガイド協会から説明して頂いた。

琢成小学校のグランドから見下ろす。

プールの向こうには、我が家のある山王森(日和山)が見える。こちらの方が海抜が高いかなと思ったが、やはり向こうが高いようだ。この近所には林昌寺もある。庄内砂丘にある酒田市は、小高い山があちらこちらに存在している。奇暢亭の前の道路は旧国道で、山の中心部をを切り崩して道路にしたらしい。明治の頃の話である。

琢成小学校の校門の前を通り、総合文化センターの横を歩く。実は旧琢成小学校は、この文化センターの位置にあった。文化センターが建築される為に、光ヶ丘小学校だった建物に引っ越しし統合されて琢成小学校になった。道路を挟んで2校の小学校の子供達は、顔を合わせると悪態をつきあったものである。中学に入ると一緒になるなんて知らずに。

泉流寺の前で、後続を待つ。酒田36人衆の説明を聴いた後に、寺町通りを歩く。

寺町は、出来た頃の酒田の町の北側にあり、風などから酒田を守る位置を占めた。

寺町から台町に向かう。

有名な居酒屋久村の酒場に入ったことのない市民もいて、ちょっ盛り上がった。

台町の相馬楼、香梅咲の前を通る。

山王くらぶの前で休憩する。

上喜元の蔵元の前を通り、船場町を歩く。

本町から柳小路を通ると、そろそろお昼頃になるのだろうか、川柳から美味しそうなラーメンの香りが漂ってきてクラクラする。

お昼は香梅咲のお弁当だった。んん美味しい!

午後はフォーラムと続く。

 

 

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2 コメント

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古くて立派な建物 (お幸)
2014-11-26 14:40:39
趣の深い建物が酒田にはたくさんあるのですね。庭も。みんなの努力が積もり積もって酒田の街並みがあるんですね。それと財力のある人も酒田には存在し続けて、庭も守られてきた。いい街ですね。鶴瓶の家族に乾杯、次回は大石田だそうで、どこを見せてくれるのか楽しみにしています。
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お幸さん (cake)
2014-11-26 21:06:16
自分の足で歩いてみると、酒田にはなかなか面白い建物や庭があります。大火の多い町だったので、良い物は残っていないだろうなと思っていましたが、さにあらず。なかなかでした。
鶴瓶の家族に乾杯で、大石田が見られるのですね。どこでしょう。最上川の辺りでしょうか。名所旧跡ではなくて、一般の家にお邪魔することが多いので、ちょっと楽しみですね。
そうそう、今日、新しく出来た尾花沢-新庄道路を走ってきました。
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