フォーラムの帰りに、雨傘を振り回しながら日枝神社の階段を駆け上がる。光丘神社の方へ曲がり少し歩くと、草むらに白いキノコが見えた。
直径70-150mmの傘を持ち、形がロート状のキノコである。
この近くではハイイロシメジが沢山採れたものだったが、ケヤキの枝打ちや伐採で、すっかりその姿が消えた。
ハイイロシメジはこんな形はしていない。しかも生える時期が10月も末のころである。
暑い夏の後に、急に雨が降ることが多くなったので、キノコの生育には良い環境になった。はっきりとは判らないが、斜面の下の方にも生えているようだ。それにしても白いキノコの群生は久しぶりだ。
群生と単生で数メートルの幅で生えていた。写真を撮っていると、散歩中の夫婦連れに声を掛けられた。「毒茸だろう。ツキヨダケ?」いやいや、ツキヨダケはこんな形と色はしていない。ツキヨダケは椎茸にそっくりだし、白いキノコで猛毒なのは、ドクツルタケやシロタマゴテングダケだろう。
山と渓谷社の「日本のきのこ」図鑑で調べてみる。オオイチョウタケに間違いないだろう。香りはシメジだった。だがホンシメジやハイイロシメジほど香りは強くない。白いジョウゴ状の茸にはシロハツ等がある。それとはまったく違う。毒茸の見分け方として、生で少し囓ってみる。苦かったら毒だ。
結果は味区分Aの美味しいキノコだった。ただし、私の廻りの人間は食べない。もし私がこのまま消えたら、毒茸の中毒で死んだものと思って欲しい。と言いながら、次の日も生きているし。
千葉の県立博物館(chiba-muse.or.jp)の、「千葉の毒キノコ」って
ページがありまして、それを見ると、実は美味でも致死性の毒にある
キノコがあるようで、おまけに致死性の毒は遅効性なんだそうでして……
腎臓と肝臓の細胞再生不良による臓器不全で死亡……なんて怖い話が
載ってましたんで、ちょっぴりだけど心配してはいたんですが……。
今日、最新記事がでてましたんで、杞憂でしたね。
山歩きというか自然観察の達人には叶いませんね。
猛毒茸は、1本食べただけで死にます。
仰るように、恐いのは遅効性です。3-4日も経ってから症状が現れるようです。と言うことは、その茸は美味しかったのでしょう。
即効性のは、すぐに病院へ行ったり、嘔吐したりで、毒が残りませんが、遅効性のは気がつかないうちに手遅れになりますね。
山菜もそうですが、毒茸も猛烈に苦しむのがあるそうで、気をつけないとなりません。間違えて採取するのも困りますが、店で売られていた物での食中毒もありますね。長年地元で食べられてきたのに、毒茸指定になったスギワケもありますし、自然は面白いです。