天童の蕎麦屋水車で、お昼を食べてから、寒河江の慈恩寺へ向かう。Sさんの自動車のナビは、行く先々で反対方向を指示し、高速道路に載れと言う。なんでも、ここから12時間かかるらしい。何処の慈恩寺じゃい!
慈恩寺正門である。
正門脇から本堂を見る。
本山慈恩寺本堂である。この建物は国の重要文化財になっており、中には阿弥陀様が祀られている。今年慈恩寺では、慈恩寺秘仏展が開催されており、普段は非公開の仏像を拝観できる。
慈恩寺は神亀元年(724)僧行基が景勝地として確認、天平18年(746)婆羅門僧正勅を奉じて開山した。以後何度かの本堂焼失に遭う。本尊はその度、僧侶らの手で蓮池に難を免れたが、ついに永仁4年(1296)の本堂焼失と共に失われた。本尊はその2年後に仏師法橋寛慶により造顕される。本堂は再建されるも、またも焼失に遭う。現在の建物は、元和4年(1618)最上家によって再建なる。
山形県人なら市町村のCMの寒河江市か、慈恩寺のCMで見たことがあるだろうが、ここは若返り信仰があり、本堂の中に鋳鉄で出来た鉢に頭を突っ込むと若返るそうだ。各人賑やかに歓声を上げながら実行した。
左が本堂、中央は薬師堂である。この薬師堂には、日光菩薩と月光菩薩に守られた薬師如来像が安置されている。保存状態も良く、見事な三尊である。その奥には眷属十二神将が安置されていて、この造りはリアリティがあると言うのか、筋肉や表情、動きも併せて彫刻的にも素晴らしい。日本を代表して海外展にも出展されたことがあるそうだが、自分の十二支の像を見つけるのも楽しい。
この薬師堂の仏像は、NHKTVの趣味Do楽の第5回「みちのくのほとけさま」で放映された。仏師の籔内佐斗司氏の解説が面白かった。5月4日、7日にもEテレで再放送があるようだ。
慈恩寺のパンフレットから。写真家土門拳の弟子だと言う人が撮した「出羽国・慈恩寺の文化財」と言う写真集を買ってきた。写真よりも実物が面白い。土門拳とは随分と違うなと感じる。
本堂に向かって左手奥には、三重塔が建てられている。慶長13年(1608)最上義光公によって建立されたが、文政6年(1823)焼失、七年後に再建されている。
正門と鐘楼。鐘の音が何度も聞こえたが、自由に鐘をつくことが出来たのだろうか。
慈恩寺の写真集の説明によると、この正門は別名楽屋堂と呼ばれている。本堂の位置に比べて、一段低い地面に建てられている。この門の2階の回廊は舞楽の舞台なのだそうだ。貞観2年(860)大阪天王寺の楽人林越前政照が慈覚大師と共に訪れ、平塩の舞楽を司り、以来5月5日の一切教会に奉奏するようになった。この舞楽も重要無形文化財に指定されている。
本堂の前の茶店でお茶を飲んだ。
陽を浴びるつくし
あ~春だなぁって思うのは、やっぱり桜とつくしですね。今日は、こちらもお天気がいいので、午前中庭仕事をしました。庭で、コーヒーとケーキの休憩をしましたが、お抹茶と和菓子が羨ましい・・・
Andiさんも春を感じるのは桜とつくしですか。私もそうです。もう一つ付け加えるなら、ふきのとうでしょうか。雪国の人間は、本当に春が来るのを待ちかねていますね。5月に入ったのに、まだ雪の便りが聞こえるのです。まったく・・・。
羽前高松駅から徒歩20分のようですね。多分間違えなければ時間通りに着くでしょうし、急いで回れば1時間で拝観は可能かと思いますが、2時間あればゆっくり出来でしょう。
写真を撮った時間で追ってみましたら、私達は2時に着いて、帰りの車に乗ったのは3時40分でした。時間があれば、境内の茶店で、コーヒーを飲むことをお薦めします。私は抹茶にしましたが、皆さんコーヒーの方が断然美味しいと評判でした。
お寺なのに抹茶よりコーヒーがおいしいとは
興味深いですね。
山形は大好きな所なので、こちらのサイトは嬉しい発見でした。
楽しい時間を過ごされますように。左沢線に乗られるのも羨ましいですね。
益々楽しみになりました。
cakeさんの記事によると山寺はかなりの
盛況だったようですが、
慈恩寺も訪れる人が増えると良いですね。
cakeさんは建築のお仕事をされているのですね。
お仕事柄各地にも行かれているようで
色々興味深い記事、読み応えがありました。
酒田にも一度お邪魔してみたいです。
お天気が良いことを祈っています。
酒田も、また別の見所がありますので、ぜひお出でください。お待ちしています。