村岡花子の半生を描いたNHKの朝のドラマ「花子とアン」に、腹心の友として葉山蓮子が美貌と演技で主役を食っている。演じているのは仲間由紀恵で、大輪の花のようなオーラを輝かせている。実在の人物がモデルのようで、伯爵令嬢の柳原子がその人だそうだが、どんな人だったんだろうとググって驚いた。こんな美人だったのかと、仲間由紀恵の美貌とはちょっと違うが、大正時代の三大美女と呼ばれた人なのだそうだ。
Wikipediaより
竹下夢二が好んで描きそうな、嫋やかな美人である。しかも彼女の一生は、「この人が主人公のドラマの方が売れたんじゃないの。ただ朝ドラは無理だけど。」と思わせる、波瀾万丈に生きた人だった。事実は小説よりも奇なりである。
2度目の結婚で、福岡の炭鉱王に嫁いだが、後に白蓮事件を起こす。大正天皇と従妹にあたる凄い家柄と経歴の持ち主である。歌人としても名を残している。「花子とアン」の中では、どんな展開になっていくのが、これからが楽しみである。
ただ、個人的な感想だが、原作を読んでいないのではっきりとは言えないのだが、花子の行動がアンとかぶること、白蓮の生き方についても花子に「貴女の夢は、家の為の縁談をする事ではなく、情熱的な恋をすることじゃないの。」と、初期に於いて言わせてしまう脚本が、ちょっと残念なのである。