角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

三戸郡連合PTAにおけるトヨタ関連会社社長の傑作講演!! 聴いた人はラッキーです!!

2015-08-03 17:47:09 | 学校関係

週末は学校関連行事で2日間びっちり。

1日(土)は中学校の娘の親子キャンプ。三沢の小河原湖畔のキャンプ場。
小生は学年委員ゆえ、他の保護者より先に集まって準備の係。

2日(日)早朝は三沢は雨のどしゃぶりだったのですが、なんとか撤収。



午後は三戸郡の連合PTA研究集会。いわゆる郡連Pと言うヤツです。
五戸で午後から開催。かえってスーツに着替えすぐに出発。

キャンプ疲れで講演ちゃんと聞けるか不安だったのですが・・・・・

講師はトヨタ部品東北共販株式会社中嶋啓二社長。
演題は「企業が期待するこれからの人材像」。

ぶっちゃけ、小生最初は日本を代表する、いや世界を代表するエクセレントカンパニーの幹部の高尚なお話しが、一体どれだけ我々田舎の住民にとって、役に立つのか(失礼ながら)疑問に思ったのですが、見事に期待は(逆に)裏切られました。

ともかく、面白くてためになるっ!! 圧倒されました!!

90分の講演のはずが2時間を超えるパワーポイントで実に160ページに及ぶ大講演。

 冒頭、「生き残る企業」のあり方から、「50年のロングスパンでの思考」の必要性を時、中嶋社長が考える今後の「国際情勢の分析」と続きます。ここいらへんからだんだん白熱してきて「新郷・五戸・八戸地域の将来性」へと痛快な分析が続きます。
 で、我々の子供すなわち将来の日本をしょってたつ未来の人材の育て方を説かれたのですが・・・チラッとだけ書いてもいいでしょう、国益にかなうことなんですから。

 まず、第1に我々が考える以上に今後日本国内においても「英語」の必要性が急速に高まるという分析。
好むと好まざるとにかかわらず、「英語」を使わざるを得ない状況にサラリーマンのみに関わらず、あらゆる職種がおかれるであろうというとのこと。従って、これからの子たちはいいか悪いかは別として当然、英語学習は必須であるとのことです。この点に関しては「残念ながら議論の余地はありません」ですって。



 次ににベースである「教養」の習得。これは人間が将来の社会の中で文化的に生きていくための基盤と言うべきもので、英語以上に必要な社会人の根幹。そういう意味では一定の教養を持たない人間はどんどん取り残されていくとみるべきでしょう。しかし、中嶋社長もおっしゃってましたが、そういう勉強は生涯にわたって続けていくべきもので、社会人になってからの勉強量の方がはるかに多いと断言しています。東大出ても社会人になってから勉強しないヤツはダメになるとのことで、曰く「常に充電しなければ、放電できない」。ひらたく言えば、「勉強しないヤツは、いい仕事(発想力)ができない」ってこと。まぁ、確かにいくら英語ができたってここが空っぽなら意味無いってこと。



 で、ここが小生1番興味深かったのですが、「先を見通す先見の明」を鍛える方法。ズバリ、日本史・世界史問わず、歴史を学ぶこと。予測する能力を鍛えるには過去の人間のくだした判断を勉強することが有効だということ。過去の人類の文化の興亡、戦争の歴史など詳細に勉強することは非常に大事との指摘。その歴史のターニングポイントでリーダーたちはどのようなぎりぎりの判断を下したかの勉強は将来においての状況分析に役立つとことです。

 そして、美術や音楽などの本物に触れさせることの大切さも説かれました。 「本物の美」に触れることで最初は解らなくてもだんだんに「審美眼」が鍛えられ、物の真贋を見抜く目を持つにいたるということ。まぁ「審美眼」を鍛えることの大切さは、どのような分野(特に物を開発する仕事)でもよく言われることです。

ちょっと、講演から離れますが似たような話を読んだことがあります。
 
映画批評家の故淀川長冶先生は、若い映画批評家志望の人たちに、「映画だけたくさん見ても、良い映画批評家にはなれない」と著書で述べています。すなわち、美術館で、本物の絵画に触れ、コンサートで本物音楽(特にクラシック)を聴き、できればコツコツとお金を貯めて2カ月に1回はフランス料理のフルコースか割烹料理を食べて、五感を総動員して審美眼を鍛えることの重要性を説かれました。


 また、初代の料理の鉄人(フランス料理)の石鍋裕シェフは弟子が休日でも料理の仕事をしていると叱りとばし「料理の勉強だけしたって、一流のシェフにはなれないっ!! 休日は美術館へ行き、本物の美に触れろ」とアドバイスしたと言っています。 確かにね、料理は「味」だけじゃなく「色使い」とか重要ですからね。



・・・・とまぁ、ちょっとお話しがそれちゃいましたが、この他にも目からうろこの素晴らしい講話がたくさんあったのですが、全部紹介できません。

 会場には、PTA会員のみあらず、地元企業の社長さん達も見えていて講演聴いていたのですが、これ聴けた方は非常にラッキーだったと思います。

 県連Pなどの大きな大会などには、結構全国的に有名な著名人とか来て、講演とかしますが、自分的には今回の講演が最もためになりました。

 中嶋社長におかれては、今後とも機会があったら至る所で、講演してもらいたいし、また、誰か有能な講師をお探しの方は是非、中嶋社長をご指名して頂きたいと切に願うものです。


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