まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

パリーグの4年連続日本一に思う。

2006年10月28日 | スポーツ
不思議なくらい「盛り上がりを見せた」今年の日本シリーズ。
日本ハムが、日本一となった。
新庄選手が、一番最初に胴上げされたようで、
また、日本一はパリーグの制覇となった。

監督のヒルマン監督は、選手としては、マイナーで3年間プレーしただけ。
その後、スカウト、翌年にはヤンキースのマイナーコーチ。
そして翌年には3年間、1Aから3Aの球団監督を務めた。
02年にレンジャーズの選手育成部長。
03年に日本ハムの監督となった。

日本ハムという球団も、現場と親会社の制服組が、明確な責任分担を通して、
地道な営業やら宣伝、サービスを行い、
千葉のロッテ、北海道の日本ハム、そしてどうだかわからないが、仙台の楽天、
と、地方をフランチャイズ作戦は、今のところ、「成果」をあげている。

「外国人」の監督。そして、しがらみのない地域。
余計な「玄人」の後援会やOBに、あれやこれやと気を使うことがない、
ということも指摘されている。

それにしても、オリックスも来年より、「外国人」の監督を招聘。
サッカーもオシムだしって、違うな、
流行というか、監督の「力量」は、何かについて、見方が出来つつありそうだ。

どう考えても、監督は「専門職」だし、選手として一流であっても
監督としては疑問符、ていうことは、もう本当によく言われていることで、
野村監督にしても、幾多の球団を渡り歩いたりの現役が長く、
選手をしながらの監督もやったりと、
マネージメントの勉強の期間が、あった、といわれれば、確かにあった。

長らく、日本のプロ野球は、あの巨人の「監督哲学」の影響もあって、
「客を呼べる監督」ということが、案外真面目に論議されていた。
今でも、スポーツ新聞やら、夕刊紙には、
「落合では客を呼べない」なんてことが、堂々と書かれている。

客を呼ぶのは、フロントの仕事だろうが、と、日本ハムやら千葉を見て、
そう思うんだが、日によって、書く事が違っているんで、
スポーツ新聞は、いつまでたっても、いわゆる「大衆紙」なんで、
節分の日には「鬼の面」。バレンタインデーには「チョコの数」とか、
プロ野球が「地盤沈下」していく下地に「参加」している。

さてさて、あの新庄選手も言っていたが、大リーグでの経験は大きかったらしい。
試合前、午前中にはどこどこへ「慰問」。
昼には、どこどこの学校を訪問。
ボランティアを含め、地域社会に貢献するということが、どういうことか、
ファンを大事にするということが、そのまま、自分たちの「プライド」を
つくることにもなり、意識が高まった、
ということらしい。

当たり前だが、こういう作業も、現在、大リーグで活躍中の「監督」は、
経験しているのであって、
球団特別広報とやらで、いきなり引っ張られた、「長島一茂」とは、
雲泥の差があるんである。
もう、巨人たら、こういうのを見るにつけても、安易なんだよなぁ、
中身がないんだよなぁ、と、いつも、嘆いてしまう。

そういえば、野球を見に、東京ドームに行ったことがあるんだが、
なにやらグッズをプレゼントという。
でも、スポンサーとのタイアップで、「タダ」と言う訳じゃないんだよね。
せこいんだ。

そういう訳で、プロ野球が、それぞれの「企業」のメセナとか広報活動で
よかった時代は、そろそろ完全終了しそうだ。
巨人のホームページみたいな、どこぞの芸能プロダクションみたいなものも、
多分、今後は淘汰されていくだろう。

監督も、現場から「育てていく」という長期戦略にのっとった、考え方が
そろそろ出てもおかしくない。
そして選手も、フロントが戦略をもって、球団ごと育てていくということ。
それが、今、現実的に成果となって表れているのが、
どうやら、パリーグということなのかもしれない。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿