まなびの途中

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色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

むしろ、持ち家率は結構高かったんだ。

2006年07月22日 | 社会的全般
「親と同居」20代後半男性の64%

1世帯当たりの規模が2.8人と過去最低になったが、男女ともに親と同居する
「パラサイトシングル」が増加していることが国立社会保障・人口問題研究所
04年に実施した世帯動態調査でわかった。

 調査は5年に1回行われ、今回は全国の1万711世帯から回答を得た。

親と同居している子どもの割合は増え続け、25~29歳では男性が前回よりも
5.7ポイント増の64.0%、女性が4.8ポイント増の56.1%が親と同
居する。30~34歳でも男性の45.4%、女性の33.1%が親と同居して
おり、その多くが独身で親から家事や住居面での支援を受ける「パラサイトシン
グル」と見られる。

かなり詳しく分析された調査で、簡単にご紹介することができません。
ただ、属性として、「住居」。
持ち家の割合なんですが、1戸建てに住む世帯が、約68%。
そして共同住宅。多分マンションとかそういうものでしょう。
これが、8%。合計で76%もの世帯が、持ち家です。

勝手ながら、自分的に、こっちの数字のほうが衝撃的でした。
というのは、生まれてからこの方、持ち家に住んだことがありません。
借家オンリーです。もちろん、親の職業柄、会社の宿舎に住んでいたこともあって、
恩恵はあったように思えますが。

また一方で、親が高齢になると、同居率はまたアップいたします。
85歳以上では71%という数字になってまいります。
もちろん継続同居というわけでなく、当然、子供は途中で別居いたしますが、
特に息子の、再同居が高い、という数値が読み取れます。

さて、前回調査してから5年経っているそうですが、新しく「世帯主」になった
割合は、前回が14%に対して、今回は12%程度と、明らかに減少。
さらに兄弟数も、調査ごとに減少。
それでも調査対象家族では、3人兄弟が平均値です。
もちろん、未婚率も上がっておりますので、子をもうける家庭ですら、
兄弟の人数が減っているわけで、「少子化」は、この調査からも、危険な状態が
見て取れます。

ただ、少々怖いのは、新しい世帯主。
ここまで踏み込んで分析をかけておりますが、その属性は、
当然、「独立による若年層男子」が筆頭ですが、親の死別による、「高齢女子」。
しかも独身で介護を続け、多分、結果的に世帯主になった、そういう女子が
増加しているという数字がでております。
これは、なんだか世知辛いです。

また、「35歳未満世帯主の配偶関係とパートナーの続柄」も調査をかけて
おります。つまり、ここでわかる数字は、「同棲」の動向です。
5年前よりは増加傾向だが、数字的には、まだ「稀」な数値だということ。
多分、少子化対策に一環として、婚外出産ですか、特に西欧北欧のいわゆる
英語圏で多い、未婚の出産。
これをテーマにした、育児システムという論調が、最近言われております。
案外、国は、色々な調査をやっているものだと、一応、感心しました。

なんにしても、この国の最小生活単位は、言ってみれば、「世帯」です。
今現在、この動向が、どうなっているか、まさに一番、調査しなければならない。
特に、保険、年金などは、世帯ごとにかかってまいります。
(社会保険、企業年金は違いますよ)
世帯が縮小ということになれば、その自治体ですら、地域のデザインの再検討を
余儀なくされます。

高齢者の単身世帯主の数字も、年々増加しております。

テーマを少子化から見れば、独立しない若年層と未婚率の関連を考えたくも
なりますし、働かない子供達から見れば、親との同居こそが、抑制要因だという
関連付けもでてくるでしょう。
一つのデータですが、これから社会学者に、どのように切り貼りされるか、
楽しみです。