まなびの途中

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今のありようは、橋本さんの本意か否か

2006年07月02日 | 政治
橋本元首相死去:「悲しみの念を禁じ得ない」…首相が談話

小泉純一郎首相は1日夕、橋本龍太郎元首相の死去を受け東京・南麻布の自宅を
弔問した。
その後、「『変革と創造』の理念の下、中央省庁再編や金融システム安定化など
に尽力した。沖縄問題を含む日米関係の再構築を進め、京都議定書の採択など地
球規模の問題にも卓越したリーダーシップを発揮した。優れた指導者の訃報(ふ
ほう)に接し、悲しみの念を禁じえない」との談話を発表した。

先日、小泉首相の「力の源泉」を作った方だと、書きました。
おまけに「草葉の陰から」などと、お調子ぶって何度か書きましたが、
本当に、驚きました。
ご入院されて、体調を崩されていたのが、昨年のことでしたか。
詳細は存じ上げませんが、本年、中国へ出向き、中国の意向を聞くだけで、
ご機嫌うかがいかと、散々な言われ方をされていましたが、
元気のない「映像」を見るにつけ、色々と大変なんだろうな、と、
思っておりました。

小泉さんの言葉は、実感がこもっているようで、他のマスコミが、
日本歯科医師連盟からの1億円献金隠し事件など、最近の件を多く取り上げる中、
この中央省庁再編など、卓越したリーダーシップと称していたのは、
まさにある意味、彼のいい師匠だったんではないでしょうか。
良し悪しは別にして。

彼が、さらに年を重ねて、中曽根さんとまではいかなくとも、
過去を振り返りつつ、何か書き表わしていただきたいものだと、思っておりましたが
誠に残念です。
結局、彼が築き上げたシステムによって、小泉さんが、強力に持ち込んだのは
アメリカの「内政干渉」による、アメリカのシステムの大群でした。

日米首脳会談 同盟一本やりの危うさ

  日本防衛のための日米安保体制を、イランやイラク、核不拡散などさまざまな
  地域、課題で協力して対応する「世界の中の日米同盟」に変容させていく。

朝日が土曜日の社説で、本来なら2部構成で送るなかで、今回はこれ1本。
全編を通して、小泉さんとブッシュさんの会談から、日米同盟についての
言及の中で、この新聞は、相変わらず、「戦争」に対する、軍事に対する、
テロに対する、そして靖国参拝に対するものばかり。

それが世界の中で、今後、日本がどのような立場におかれるか、
外交上、どうなることか、そういう危惧感で一杯だ。
確かに、そろそろアメリカさんはやっかいな世界の「リーダー」だ。
ただ、あまりにも紋きり調ですすめていくと、肝心の経済、司法、行政、会社法
さらには医療、保険と、多くのシステムをアメリカナイズしてきた
小泉さんの同盟というか「同調」に対して、
もう少し、考慮し解説を加えるべきなんではないだろうか。

あまりにも安易な社説だと考える。

特に、橋本さんがお亡くなりになったこともあり、
本日の社説では、金融など昨今あまりにも問題が多発する現状を、
専門家らしく、橋本さん以降の政治を、是非に、振り返っていただきたいものだ。
それが、今の現状が、彼の本意だったのか、どうか、検証もお願いしたい。
このような、社説を、毎度毎度繰り返すぐらいであればだ。

ちょっと本日は、騒がしい中での書き込みで、集中できず、残念。
なんとなく、ご理解下さい。