愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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秋の風

2020-09-22 | 日記

このところ心地良い秋の風が吹いている。「秋の風」という言葉が浮かぶと、いつも、ねぶた祭りで跳ねた帰り道のことを思い出す。

 その頃は、毎年3日か4日くらいは跳ねていたと思う。祭りが始まる頃はまだ夏の昼間の暑さが残っていて、少し動くと汗ばむような感じだが、2・3kmの距離を「ねぶた」の後に着いて跳ね、走る。最後はびっしょり汗をかき、衣装も帯も濡れている。疲れ果てて街角で仲間と座り込み、一休みしてから、また3kmほど歩いて帰るのだが、その帰り道はもうかなり涼しくて、浜風で体が冷たくなっていくのが分かる。そして「ああ、もう秋だなぁ!」と感じていた。

 まだ8月3日だったり5日だったりするのだが、「青森はねぶたが終わるも、もう秋だな!」と感じる。祭りの後半は毎晩、跳ねた帰り道に秋を感じながら歩いた記憶がある。そして「でも、まだ2日あるとか、あと1日ある、とか思いながら、残りの祭りを楽しみに帰り着く。青森じゃ、ねぶたが終わるとすぐに来年のねぶたを思う。そして、その間にどうしても在って避けられない冬(11月・12月・1月前半)、さらに厳冬期(勝手にそれを第5の季節と名付けた1月後半・2月・3月前半)に備えて「秋の間に少しずつ、その心持ちさ作っていかねばまぃね!」と、風に教えられた気がする。