愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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台風一過

2020-09-07 | 日記

予想としては、今日は一日中台風が荒れ狂う一日になると心配していた。少しでも弱まって欲しいとの願いが通じたのか、台風10号は "猛烈な" レベルまで発達せず夜のうちに過ぎてくれた。窓ガラスに飛散防止の内貼りをしたり、念のためにいつもと違う部屋で寝たりといろいろ工夫したが、所詮人間にできることはそれくらい。なんと言っても、台風そのものが予測よりほんの少しだけ弱かったことが救いだった。

 今は、遥か南の太平洋で台風が生まれた頃から、いつ頃どの程度の強さでやって来るかを予測し伝えてくれるので良いが、100年近く前にはそれが全く分からなかったのだから、その時代の人々にとってこの季節の恐怖感は想像を絶するものだったろう。おそらくは、襲われて初めて台風と判る事だったに違いない。あるいは、通り過ぎて初めて分かる被害の大きさに台風と認識したのかも。尋常でない風が吹き始め空が真黒な雲に覆われ始めてから、経験に基づいてその襲来を察し、台風に備えて雨戸や屋根の補強を始めていたのだろうと想像すると、その準備作業自体がかなり危険を伴うものだったことも分かる。

 今では宇宙から台風の全貌を見ながら、風もなく空も腫れているうちに台風への備えを進められるのだから、文明の力とは大したものだと感心する。でも、今回のように気象庁の早期に熱のこもった注意喚起が無ければ、この台風の被害や恐怖ももっと大きかったかも知れない。これからますます大型台風の襲来が増えると考えられている未来においては、過去の例にとらわれず勇気をもって積極的な情報公開と支持・注意喚起に踏み切る姿勢が重要になるのだろうと思った。

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