2024年度<合格体験記>(41)【10:00~11:00】(フリーマーケット)(英語)
●植山先生
先生、たくさんの資料を本当にありがとうございました。合格は先生のお陰です。
2次は3度目ならぬ4度目の正直でようやく通過しましたが、先生が提供してくださっている2次試験の資料がなければ合格は不可能でした。心底感謝、感謝です。
●英語(メルマガ読者、無料動画利用者、無料教材利用者、<傾向と対策シリーズ>利用者)
【1】受験の動機
米留学前に読んでいた雑誌・留学ジャーナルの中に広告として出ていた通訳ガイドの文字が目に留まり、こういう資格もあるんだと知りいつか取ってみたいと思っていました。
【2】第1次試験対策
<英語>(TOEIC Speaking・免除)
<日本地理>(旅行業務取扱管理者資格・免除)
<日本歴史>(センター試験・免除)
<一般常識>(昨年合格・免除)
<魔のループ>にはまらないためにも、できるだけ科目免除を狙うことをお薦めします。
<通訳案内の実務>(46点)
(ご自分の勉強法)
年々難易度が上がっているように思います。ボリュームも増えているので、試験問題を読むのに時間を取られ試験時間ぎりぎりでした。勉強法は過去問を解くことと、観光庁研修テキストを読み込むことに集中しました。
実務の対策はそれしかないと思います。
(下記を利用しました)
<第1次筆記試験問題>
2024年度受験用<通訳案内の実務>の傾向と対策(資料)
2024年度受験用<観光庁研修テキスト>
【3】第2次試験対策
●試験官の特徴
①日本人試験官の特徴:
眼鏡をかけた大人しそうな髪の長い50代?女性、明らかに通訳ガイドです。
2次は今回で4回目の受験でしたが、なんと3回もこの方!
穏やかそうに見えて、通訳問題の読み上げが早い上(メモがまともに取れない)、採点が非常に厳しく2度目の受験時、入り口でこの方の顔を見た途端、試験前にも拘らず落ちることを確信しました。
私が帰国組だとわかって敢えてハードルを上げているのか不明ですが、ちょっとやそっとじゃ合格させないのです。
今回もまた鬼門に当たってしまったと思っていました。
②外国人試験官の特徴:
長身で大柄なおヒゲの50代?のサンタクロースの衣装が似合いそうなイギリス人。
言葉の端々がブリテッィシュアクセントで、とてもゆっくとお話しされていました。恐らく英会話の先生。
すごく優しく、試験後にはわざわざこちらまで出て来て、扉を開けてくださるというジェントルマンぶりでした。
●試験官からの注意事項など
あ~なんでまたこの試験官に当たっちゃったんだろう、と頭がいっぱいで聞いていませんでした。最初に配られた試験室内の注意事項と同じだったと思います。
●<プレゼン>のテーマ
①地鎮祭
②源氏物語
③こけし←これを選択しました!
過去の出題傾向から、今年は毎年出るNHK大河関連の紫式部、源氏物語、藤原道長、平等院、清少納言あたりと、端午の節句、月見、豆まき、お正月関連でしめ飾りか鏡餅、外国人に人気のおにぎり、カツカレー、お寿司、観光地系で端島、出雲大社辺りが出るのではないかと踏んでいました。
予想は当たっていましたが、源氏物語を選んでしまうと、アメリカの学生時代American Historyしか取っておらず、プレゼン後に突っ込んだ日本歴史の質問がきたら答えられないリスクがあったので敢えて外しこけしを選びました。
頭の丸い寸胴型の木の人形。木材が多く生産されているため、主に東北地方で生産されていたこと、デザインは地方や作り手によって様々。かつてはお土産として人気だったが、近年生産量が減ってきている。
今では外国人にお土産として人気というような内容を伝えましたが、当初は東北地方の温泉地で子供用の土産として作られ、全国に普及していったことや、職人の高齢化と後継者不足、近年現代的なデザインの物も売られていること、
大きさや価格帯なども言うべきでした。こけしとだるまは出るかも?と思って11月中に歴史等下調べをしておいたのですが、緊張すると記憶が飛んでしまいます。
●<プレゼン>の後の試験官との質疑応答
(試験官)こけしのサイズはどのくらい?
(私)(手で大きさを表しながら)だいたいこのぐらいの小さいものから、大きいものまであります。
(試験官)大きい物ってどのくらい?
(私)1メートル以上あります。
(試験官)えっ?そんなに大きいの?
(私)はい、美術館で見ました。(実際日本最大のこけしは4メートル越えでした。)
(試験官)あ、そうなんだ。こけしはいくらぐらい?
(私)大きさによって数百円から数万円ぐらいです。
(試験官)こけしの歴史は?いつごろできたの?
(私)江戸時代か明治時代だと思います。(江戸後期が正解でした。)
(試験官)こけしは今は人気ないの?
(私)私が子供のころは人気がありましたが、近年は欧米からWestern styleの人形が入ってきているので、今の子供にはそちらの方が人気です。
(試験官)こけしはどこで買える?
(私)浅草に行けばお土産屋さんが沢山あり、そちらで売っています。
プレゼンで言及しきれていなかったことをガンガン聞かれましたが、前年のような意地悪もしくは難解な質問はなかったので比較的スムーズに全問答えることができました。
<外国語訳>(ハロー確定版)
フリーマーケットはフランスが発祥で、公園や広場といった場所で市民が不要になった物や再利用可能な物を売買したり、交換したり活動するとして始まりました。
(日本語訳)(ハロー確定版)
フリーマーケットはフランスで始まりました。公園や広場に人々が集まり、不要になったけれどまだ使えるものを売ったり、買ったり、交換したりしました。物を捨てるのではなく、再利用したり、リサイクルしたりするという考えでした。現在では、フリーマーケットは世界中で人気があり、日本でも、地域の小さなイベントから大規模な市場まで、さまざまな場所で開催されています。
<シチュエーション> (ハロー確定版)
お客様が、フリーマーケットで買い物をしたら、購入したものが壊れていたので、返品らおうとしたが、返品には応じてくれません。 あなたは全国通訳案内士としてどのように対応しますか。
<条件>(ハロー確定版)
日本のサブカルチャーに興味がある30代のお二人のお客様。
●<条件><シチュエーション>に対するあなたの回答
答える前に状態の確認が必要でしたので、下記の会話が行われました。
(私)私が行って交渉してきます。
(試験官)でも、一度買ったものは返品できないと言われたんだよ。
(私)先ず、不良品というのはどの程度のものですか?
(試験官)壊れているんだよ。
(私)それでしたら、売り手は購入時にその旨をあなたに伝え、了承を得てから売るべきでした。
壊れているものを売ったのでしたら、それは完全に彼らのミスです。私に再度交渉させてください。
(試験官)わかった。助かるよ。どうもありがとう。
とにっこりされていました。
●試験官との質疑応答
(試験官)店舗とフリーマーケットでは返品ポリシーは違うの?店ではどう?
(私)一般のお店でしたら、不良品の場合すぐに交換してもらえます。簡単にできます。
(試験官)フリーマーケットではどうなの?
(私)決まったポリシーがないので、交渉次第になります。
ここでの会話は、トピックが前年に比べ身近なものだったので比較的スムーズにできました。
今年はオーバーツーリズムが100%出ると確信していましたが、フリーマーケットは予想外でした。
近年SDGs系が出てきてる印象です。
また、通訳案内の実務からも出題されるようになってきているので、災害や病気等、諸々の問題が起きた時の対処法等、英語で言えるようにしておいた方がいいと思います。
●ご自分の勉強法
敗因となっている通訳問題のメモ取りに対応するため、先生が提供してくださっている過去5年分の問題を、Edgeの読み上げ機能を使ってメモを取り、すぐに訳すという練習をひたすらしていました。それでもいつも当たってしまう試験官の読み上げが早いので、思ったようにはメモが取れず、10年分遡ってやるぐらいの覚悟が必要です。しかも近年は、観光・文化・歴史系に加え、クレジット決済や感染症など、変化球というか時事系も出てるので、観光から派生している、あらゆる分野の日本文を英訳する練習をしないといけないと思いました。
プレゼンは範囲が膨大で使える時間が限られていたので、今年は自分なりの予想を立てて山かけしました。chatGPTに頼るのは気が進まなかったので、テーマを英語で検索し、複数のソースから情報をまとめタイマー2分をセットし、時間内に収まるよう余計なものは捨て、重要なポイントだけ残すようにしました。面倒な作業ですが、その方が頭に入りやすかったです。
300選に即興で3~4文付け足す練習もしていました。プレゼンの後に色々な質問がくるので、様々な情報源から関連知識を吸収するように普段から心がけていました。
NHKの英語番組ジャパノロジープラスは、刀、縁起物、畳、日本酒、日本茶、
お正月、着物、古民家、上野、熊野古道、奄美大島など、外国人目線で英語で紹介しており、特集によってはプレゼンにとても有効なので毎回録画して見ていました。
プレゼン後の難解な質問で答えに詰まったことがあるため、なぜお飾りに裏白(シダ)を使うのか?なぜ鏡餅は2つなのか?といった日本文化で疑問に思ったことは、すぐに調べるようにしていました。今でも放送しているクイズ番組のQさまは、世界遺産や日本の偉人、外国人に人気の観光名所などが
ランキング形式で紹介され、おもしろくて勉強になり豆知識が付くため欠かさず見ています。
また、百聞は一見に如かずで現地を体験しないとわからないことが沢山あるので、この7~8年の間に日本の世界遺産やメジャーな観光地はほぼ全て行ってきました。旅行経験は地理の試験や、2次では経験談を生かせるのでかなりプラスに働きます。
これまでの経験から2次試験は総合点ではなく、3つのパートで各70%以上でないと通らないのですが、試験官によって採点基準にばらつきがあるため
プレゼンのテーマで自分の得意分野が出るかどうか、訳しやすい通訳問題に恵まれるか、また判定が緩やかな試験官に当たれるかどうかが合否のガキで、
正直発音の良し悪しや流暢に英語が話せるかどうかは余り関係なく、受かる受からないは「運」に尽きると言えます。この試験は英語能力を問うというよりも日本のことをいかに知っているか、理解できているかがポイントなので、日ごろから関連ワードを英語で検索し情報をインプット且つ、口に出して言ってみるというような地道な努力が必要かと思います。
(下記を利用しました)
<2次セミナー>のまとめ(2022年度~2024年度)
<第2次口述試験対策>のまとめ(2023年度~2024年度)
第2次口述試験問題のまとめ(2013年度~2023年度)
第2次口述試験<出題予想問題><決定版><厳選125題>
<プレゼン><外国語訳>質疑応答<予想問題60題>
<2次レポート>のまとめ(2018年~2023年)
<最終合格体験記>のまとめ(2019年度~2023年度)
<外国語訳問題>の後の<質問の類型>
<外国語訳問題>の出題分析
【4】メルマガ、動画、教材、セミナーなどで役に立ったこと
2次試験の過去問は本当に役立ちました。他でこれだけの情報量を入手することは不可能なので極めて貴重です。
またプレゼンのお題を出題回数順に並べて下さっていたり、予想問題など色々分析してくださっているので非常に助かりました。
【5】ご意見、ご感想、ご希望
まとめるだけでも大変な、大量の資料を無料で提供してくださっている植山先生には本当に感謝しております。
【6】今後の抱負
合格までの道のりが長かったので、ちょっと気が抜けてしまっており、すぐにガイドの仕事をしたいという希望はないのですがこの資格を他の方面でも生かせればと思っています。
【7】我、かく戦えり!
私の<2次レポート>
【8】<合格祝賀会>参加の感想
この度は、2024年度<合格祝賀会>にお招きいただきありがとうございました。お陰様で大変良い時間を過ごすことができました。
皆様前向きで明るく、お話し好きな方々ばかりで、有益なお話を聞くことができました。
ブッフェのお食事もいい気になって食べすぎ、お腹かがパンパンになってしまいました。
じゃんけん大会では鳩サブレやラーメンすら勝ち取れないのに、ジュエリーなど当たるわけがなないと最初から諦めており惰性で参加しておりました。というのも私はじゃんけんはおろか、くじ運が全くなく、2次試験でも手厳しい
同じ試験官・ミセス鬼門に3回も当たって落ちるという、超悪運の持ち主なのです。にもかかわらず今回は2等賞に続き1等賞でもじゃんけんに勝ってしまうとアクシデント?が起こりました。こんなラッキーなことは生まれて初めてです。
一生の運を使い切ってしまったかもしれません。高価なダイヤのジュエリーを頂いて本当に感謝感激です。(先生は太っ腹すぎませんか?)
先生からのお守りと思って、ガイドデビューの際に身に付けさせていただきます。
この度は大変貴重な機会を与えて下さって本当にありがとうございました。
以上