マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

ワクチン接種後の死亡例

2011年03月04日 | ワクチン その他
ワクチン接種に関連して避けては通れないお話です。

宝塚と西宮でそれぞれ2歳と1歳のお子さんが、ワクチン接種後に亡くなったと報道されています。

宝塚はヒブワクチンと肺炎球菌、西宮では三種混合ワクチンと肺炎球菌を、
それぞれ接種した翌日に亡くなっておられます。
いずれも現時点では原因は不明で、ワクチンとの因果関係について調査されるとのことですが。。。

実際にはワクチンが原因であると証明することも、
ワクチンは関係ないと証明することも、どちらも難しいだろうとは思います。

公費助成が始まって、子どものためにとワクチンを接種させに行った親御さんのことを考えるととてもつらいです。
亡くなったお子さんにいたっては、わけもわからず痛い注射されて泣いていたわけですよね。。。
ご冥福をお祈りするばかりです。

そして実際に接種したドクターたちも、接種したようがいいと思って接種をしているわけです。
それが逆に予防接種したから。。。となるのかと思うとこちらもいたたまれない気持ちになります。

乳幼児突然死症候群と予防接種の関連については否定されているとは聞きました。
同時接種についても小児科学会からも問題なしとの通知が出ています。

でも、ポリオの件で聞いた、いくら確率が低かろうが、該当してしまったら1/1なんだという親御さんのお話。
重篤な副反応についてもあてはまります。
そして、病気にかかってしまうことにもあてはまります。

ワクチンの副反応で亡くなってしまったり、後遺症が残ったりすると、
ワクチンなんて接種しなければよかったとなってしまいます。
病気にかかってしまったら、ワクチンを接種しておけばよかったとなります。

結局ポリオの時にも触れたようなお話に行き着いてしまいます。

今日も昼から予防接種です。
朝の時点では、お知らせした上で、粛々とこれまで通り接種するつもりでいましたが、
さすがに病院としても対応が難しいです。
個別に親御さんとお話して決めることにしました。

また状況が変わるようならお知らせします。

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