マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

細菌性腸炎

2010年06月07日 | 診療
食あたり、食中毒、細菌性腸炎。。。
それぞれ同じようでちょっと違う?

食あたりは「食べ物にあたる=食中毒」ということでいいと思います。

食中毒は食べ物に含まれる細菌や毒素、化学物質などが原因となって
なんらかの身体的異常が起こることですね。

細菌性腸炎は細菌が原因で嘔吐や下痢、発熱を認めることですね。

細菌性腸炎の代表的な原因菌は
サルモネラ、キャンピロバクターや、O-157を代表とする大腸菌、
ウェルシュ菌や腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌などなど。

原因となる食べ物は色々で、当然のことながら原因菌によって症状もさまざまです。
摂取から症状が出るまでの時間も最速30分~数日以上とこれまた色々ですね。

基本的に軽症であれば、飲めない・食べられないことに点滴などで対処しているうちに
自然経過を待つというのが基本です。
細菌が原因といってもむやみに抗菌薬での治療はするべきではないとされています。
重症化の場合は話は別ですよ。

これから夏に向けて「シーズン」がやってきます。
くれぐれもご注意を。
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1 コメント

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ネタ切れ (河原)
2010-06-07 12:10:01
感冒性胃腸炎の流行しているさなかに
細菌性腸炎がまぎれこんでいることも当然あります。
経過が激しくない限りは両者を区別して考えることは
普段はあまりしていません。

家族で鶏を食べたら全員ノックアウト!!
みたいにわかりやすいのは別ですけどね。

さて、また一度に更新し続けてきましたが、
ネタ切れになってしまいました。

何かあればまた更新しますね。
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