Sydney Yajima


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悪夢の再来

2011-08-06 00:29:04 | 世界情勢
2008年3月・・・
S&P500が、悪魔の数字、666をつけたのを底に、上がり始め、景気は回復軌道に乗っているか、乗りつつあると、誰もが思った。
いや、正確に言えば、そう 思いたがった。
しかし、実際には、常に ダブル ディップ (ソースの二度付け)が来るのではないか・・・と恐れてもいた。

今回、その見たくもない悪夢が現実になりつつある。
前回は、それでも、まだ余裕があった。
下がるにしても、高値から下がるのであって、今回の場合はすでに下がったところから、またさらに下がるという月並みな言葉で表現するならば、「乾いた雑巾を絞る・・・」ということになりつつあるということだ。

最近、私は神々の指紋を読んでいる。
随分 前に発行されていて、読もうと思っていたが、読む時間がとれずにいたため、つい最近になって読み始めた。

文明の終焉という大きなテーマで描かれているこの巨大なスケールの 読み物は、様々なことを、考える機会を与えてくれた。

かつて、何度も何度も 人類は文明をもち、そしてそれが滅んでいく様子を体験してきた。

我々の知る歴史でも、ローマ帝国しかり、イギリス帝国しかり、そして今は、アメリカ合衆国という巨大な国がどうしようもなくなって、傾きつつある。
日本は、ローマ帝国時代のスパルタの轍を踏まぬように、道を切り替えるべきだが、どうも、アメリカ好きの日本人にとっては、そういう発想は湧かないようだ。

中国の台頭という大きな歴史の転換地点では、我々の地理的条件では、どう考えても中国との友好を抜きに今後の展望は描けない。
それは、今までもそうであったように、アメリカが好きであろうとなかろうと、アメリカと仲良くしていなければならなかった如く、中国が好きであろうとなかろうと、中国とも友好関係と信頼関係を築いておくということなのである。
簡単なことだ。
隣人といがみ合わず、なるべく仲良く共に繁栄していこうという気持ちを持つことだ。

これからの時代の日本を舵取る人たちは、賢くなければならない。

それは、いかに、エゴを捨てきることが出来るかということと、どれほど批判されても強く信念を持ち続けることの出来る器量と、頑固さが必要になる。
今までのように、アメリカ一辺倒だけでは いけないが、もちろん中国一辺倒であってもいけない。

その中で、独立と自我を持った国づくりをしながらも、しかし隣国と仲良くする道をつねに探る、そういう賢い指導者が、必要になってきたということなんだろう。