Sydney Yajima


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66年たって

2011-08-13 18:39:40 | 政治
戦後、66年経った。
66年と一口で言っても、とても長い時間だ。
もし戦争が終わったとき、産まれた赤ん坊がいたら、彼は今年 おそらく定年を迎えている。
彼に、戦争の思い出はあるか?と聞いても、おそらく大した答えは期待できないであろう。
彼は、空襲も知らなければ、兵隊に行くということも、よく分からないはずだ。
GHQがジープに乗って、走り回っているのをみたことはあったかもしれない。
アメリカ人の腕にぶらさがっている 大和なでしこの姿も 多分、目にしたことがあったろう。
彼の成長の記録は、日本の成長の記録と重なる。
彼は、昭和の時代を 確かに生きたであろう。
彼の 命は、すべて戦後のなりたちやその復興のために捧げられたといっても過言ではないだろう。

戦争が終わってすでに 66年の月日が経った。

中国の若者のなかには、今でも日本のことを悪く言う人もいるようだし、韓国にも北朝鮮にもたくさんいるらしい。
日本を悪く思うように、大人たちが教育してきたからであろう。
彼らは、日本のことを悪く思っているかもしれないが、それは責められる事ではないだろう。
なぜなら、彼らはなにも 「知らない」のである。
66年前のことなど、本当に知っている人は、いない。
本当に知っていると書いたが、その 本当 には、多くの意味がある。

66年前に決定権を持っていた人は、もしかしたら、何か本当のことを知っていたかもしれない。
しかし、もしかしたら、知らなかったかもしれない。

昨日起こった事件でさえ、正確には伝わることはないのだから、66年前の記憶がどれほど正確なのかは、わからない。
加害者が日本人であったとして、かりに韓国や北朝鮮、それに中国が被害者だったとしても、被害者の記憶と加害者の記憶が食い違うことは、当然 ありうるだろう。
66年とは、そういうものであり、風化はどんどんすすんでいく。

風化させてはならないと言う人はたくさんいるけれど、一体 何のどの部分を、風化させてはならないのかも、分からないはずだ。
66年の月日とは、そんなものだ。

未来を考えるほうが むしろ たやすいだろう。
そしてもっと、建設的だ。

ならば、過去のことを蒸し返して、嫌な思いをするよりも、未来のことを考えたほうがいい。

66年前に比べて、一体 我々は、どのくらい賢くなったのかについて、考えてみたほうが良いだろう。
66年前に原爆で苦しんでいた日本人は、今でも原発で苦しんでいる。

どれほどの進化もしてはいない。

歯磨き粉が、二種類の色に分かれてチューブから出てくるようになりそれで歯を磨くようになったからといって、「本当」のところは、実に 何も分かってはいないのだ。

それでも、学者や政治家や、マスコミたちは、今も、その無毛なことに大騒ぎしている。



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