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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

西東京に出没

2007-05-30 | 研究ノート
・いざ、東京へ。旭川空港の駐車場が有料化されるとのショッキングな看板を見つけてしまう。無料駐車が唯一の利点だったのに・・・。気を取り直して、旭川空港ロビー、機内にて、久保さんからアップロードしていただいた原稿を熟読。イントロと考察が大幅改訂されている。論文全体の中でのモデルの位置づけをきちんと行う必要があるわけだが、もう一度、イントロの流れを整理してみる。ノートに書き出したりすると、何となく、イメージがつかめてくる。そのほか、今更ながら、モデル細部で気になるところが出てきたりして、質問したい内容をメモしたり・・・と。

・本日のお宿は、お江戸日本橋(最寄り駅は茅場町)。このロケーション、弥生に行くにも、田無に行くにも以外と便利・・・ということで、今回は二回目の利用である。田無駅につくとかなり激しい雨。さすがに歩く気になれず、わずかな距離をバスで移動。アジアセンターは多少のメンバー入れ替わりがあったようで、新顔もちらほら・・・。

・練さんと打ち合わせ。イントロ、結果、考察が中心だが、気になる文章は一文ずつ検討し、二人の間ではほぼ完全に方向性を決めることができた。顔を突き合わせて話すと、メールや電話よりもはるかに情報量が多く、思い切った改訂ができそう。全体の流れは格段によくなりそうな予感。忘れないうちに、メモをしておく。また、種子サイズと倒木への定着の関係を示した大事な論文を頂いた(前にも既に紹介されていたのをすっかり忘れていた)ので、これも引用することに・・・。

・打ち合わせ後、しばし、アジアセンターの皆さんと雑談。中国からのお土産らしいお酒(56度)を勧められるが、丁重にお断りする。こんなのに手を出したら、明日は一巻の終わりである。そういえば、昨年、一昨年と、ここに住んでいた(?)ことを思い出したりして(それぞれ10日ほど・・・)。雨の田無は妙に気持ちを落ち着かせる。

・お腹にやさしい”うどん”を食べようと茅場町界隈をそぞろ歩きする。焼き鳥屋、こじゃれた居酒屋に心惹かれつつ、うどん屋を探すが見当たらない。と、つい、博多ラーメンにトラップされてしまう(どこがお腹にやさしいんだっ・・・)。セットのご飯はやわらかすぎたが、ラーメンはうまい。細めん、固ゆで、が肝心である。

・忘れないうちに、本日の結果を踏まえて改訂作業に入る。突然、LaTexの引用の仕方が分かる。奥村さんの美文書作成入門を見ても、なぜか頭に入らなかったのだが、久保さんの文章を見ているうちに、ようやく分かった。お、コリャ楽しい。全部、こっちの形式に直してもいいかも、と一瞬思ったが、そんなことよりも、大事な改訂作業を進めないと・・・。イントロ、マテメソまで一応終了。あ、また講義準備を怠っている・・・。

動物の森

2007-05-29 | フィールドから
・北大実習対応ということで、一日、林内案内。まずは、大麓山の垂直分布から。実にいい天気で視界良好である。



・保存林などをゆっくりと説明。久しぶりの実習のためか、久しぶりに(?)熱心に説明したりして・・・。相手もマスター以上なので、自分のテーマを持っているため、受け止め方はそれぞれに違って面白い。



・直営現場では、エゾマツ地帯の施業など。水場からぐるりと回ると結構距離が長い。一段落したせいか、皆さん、昨夜の飲みが効いたのか、多くの学生が沈没。次の説明箇所の前に、メガフォンサイレンでみんなを起こす。



・この辺は定期的に択伐施業をやっているのだが、概観を見ると施業をしているとは思えないほど木が生い茂っている。最後に山火事後の再生林を眺めて、帰途についた。今回の実習では、雌シカ3、きつね1、クロテン1を見た。なかなか動物好きには堪えられない内容であったろう、と帰りがけにセミナーハウスでエゾリスに遭遇。こういうときに限って学生たちはいない。しかし、かわいい。





講義レジュメ作成とタンポポ綿毛

2007-05-28 | 研究ノート
・31日の講義に向けた準備。参考文献等の整理をしつつ、もう一度、レジュメを作成しなおす。レジュメ修正にともない、スライドの内容はだいぶ修正した方がよさそう。明日は実習につくことになっているので、本日中に何とかせねば・・・。参考文献の図表の一部をスキャナーで取り込んだりしつつ、講義イメージを考える。

・31日は、朝から会議や打ち合わせが目白押しである。当方が東大内迷子になる確率は70%以上なので、当日慌てないよう集合場所などをプリントアウトしておく。メールで流れてきた文章を見て、何となくふんふんと分かったつもりでいて、直前になって慌てることがしばしばある。直前になって、集合場所を確認するために、パソコン開いたりするのも間抜けだし・・・。

・講義準備続く。と、突然、Mol Ecolから別刷がシンガポールから届く。相変わらず、とてつもない大きな袋に入っている、のはいいとして、前回、既に200部到着しているので、明らかに二重配送である(この論文別刷発注ではつくづくトラブルだ)。とりあえずもらっておくことにするが、片っ端から配っていかないとなくならないね。

・6月始めの来客対応。しかも、連続4日間とは・・・。絶句。ものの1時間もしないうちに、7月始めの予定まで入ってきて、オンシーズンは辛い・・・。と、高橋さんがブナ開芽調査から戻ってくる。おおっ、まだ開芽終了していない個体がありましたか(産地試験地で3個体)。今年の方が若干、だらだらと開芽している感じである。暖かくなったり、寒くなったりが激しいからであろうか。

・それにしても、いい天気であった(全然部屋から出なかったけど)。帰りがけに夕日を浴びた大雪山系を眺めると、何ともいえずいい気分。畑もたまねぎがすくすくと育っている。ここぞとばかり、緑が張り切っている感じ。



・家に戻ると子供が待ち構えていて、自転車練習に連れて行かれる。河川敷まで足を伸ばすと、ちょっと前までは黄色の花盛りだったタンポポが、早くも綿毛になっている。北海道の春は早い。



運動会の花形

2007-05-27 | その他あれこれ
・昨夜は冷たい雨が降っていたので、今日の運動会が出来るかどうか心配だったが、朝起きると晴天であった。風は強くて肌寒いときもあったが、グランドは乾いており、時間通り始まる。小学校最後の運動会ともなると、色々とみどころ満開である。最近の徒競走は高学年も男子と女子が一緒に走っていたが、結構、女子は勝っていることも多く、男子頑張れよって感じ・・・。

・6年生になると、昼食前にスクールバンドを披露するのだが、今年はなかなか上手な気がする(のは親の欲目か・・・)。何はともあれ、ビデオを持ってベストポジションに移動するのに忙しかった。

・午後からはあっという間に競技は進み、いよいよ最後は伝統の6色リレー。1組は赤とピンク、2組は白と黄色、3組は青と緑の各2チームを編成し、4年生から6年生へとバトンをつなぐ。昨年は選手じゃなかったのだが、さすがに毎日バスケットで走っているせいか、今年は選手に選ばれた(赤チーム)。走るときには、落としたりこけたりしないか心配だったが、前の選手がぶっちぎりで1位だったためか、快走しそのまま1位をキープ。最終的には、ピンクと赤が1位と2位を独占し、総合成績でも1組優勝。おめでとう!

北海道林木育種・50周年記念

2007-05-25 | 研究ノート
・北海道の林木育種の総会と50周年記念行事へ出席するために札幌へ向かう。札幌までは2時間以上かかるわけだが,この移動時間は書きかけの原稿をチェックするには実に貴重な時間である。ということで,トドマツ原稿をセルフチェック。勢いで書き下ろしているわけだが,細かく見ていくと,英語の言い回し,論理構成など,至らない部分も見えてくる。アブスト,結論なども,まだまだ改訂できそうである。ディスカッションについては,充実しつつあるものの,遺伝構造パートの流れがまだ悪い。言いたいことは固まってきているのだが,英語と文章の流れの問題が残されていることが良く分かった。

・滝川から札幌へ行く途中で,本日の公開討論会のプレゼンの最終チェック。時間的に10分程度になっていることを確認しつつ,パワーポイントファイルの手直し。この期に及んで,修正している場合じゃないんだが,普段はそんな暇すらなくなりつつある。理由は良く分からないのだが,“綱渡り感”は日に日に増している。

・午前中,総会に出席。普通はしゃんしゃんと終わるものだが,収支決算報告にプリントミス(それもとんでもないミス)があって,しばし騒然となる。今時,町内会でもこんなことはないでしょう,という感じなのだが,会計検査と報告書が5円合わないということで,肝心なことはあまり議論されないままに,皆さん夢中になってしまう。それにしても,50周年記念本は,原稿の目処は皆目見当つかないままに,宣伝だけが進んでいるような気もして,心配になってしまう。当方ものんびり構えている場合ではなく,とっとと揃えていかないと後で泣きを見ることは間違いない。

・記念行事では井出先生による基調講演。新しい林木育種戦略の紹介があった。一見,大きく変わらない内容に見えるのだが,行間を読むとこれは想像以上にきちんとした戦略が想定されている。これまで,途中経過を先生から聞く機会は何度かあったのだが,背景や全体を通して考える機会はなかったので,当方にとっては非常に勉強になった。

・特に印象に残ったのは,林木育種の第二世代化を進めていくための新たなシステム開発の必要性が明示されたことである。これまでにも,育種の波を起こしていくことは大庭先生や勝田先生の時代から指摘されていたのだが,第一世代から第二世代へと移行できていないのが我が国の現状であろう。これにきちんと光を当てて,システム開発の必要性を明示したことの意義は実は大きい。後は,これを具現化するためのプロジェクトの推進が必要だということであろう。

・公開討論会では,7人の話題提供があり,北海道の林木育種の現在の置かれている現状と課題が整理された,と思われる。当方もその一人だったわけだが,少しでもエゾマツ資源保続に向けた具体的な取り組みにつながってくれればいいと願うばかりである。これほど目的が明確で,しかも,やれば確実に成果が出るというテーマはない,と思うんだけど・・・。

倒木効果

2007-05-24 | 研究ノート
・久保さんと練さんから既に改定稿に対するコメント、修正案が届いている。結果と考察では、やはりこちらの勘違いで変な方向に行っていたのを軌道修正していただけたようで、なんか進んだ感じ。午前中、倒木更新関連の生態的な論文を読んで、考察などを補強する作業の下準備。一気に、8編の論文を印刷して、片っ端から読む、ノートにメモ、うんうんと考える、原稿に反映させるためのアイデアを再びメモ・・・といった具合。

・これまでは、同じ遺伝マーカーを使った親子解析や遺伝構造の論文を中心に見ていたが、トドマツ、あるいは倒木更新を生態学的に検討した論文を読むと、また違った角度から結論が見えてくる。こうした縦と横の糸をつむぐ作業が論文執筆ではかなり大事だ、と思う。倒木もあればいいというわけではなく、腐朽の程度によって、条件が異なり、実生密度が大きく違う、といった論文や、ササの密生度によって倒木のトドマツ更新への相対的重要度が異なる、といった論文が役に立ちそう。

・Suzuki et al. (1987)とHiura et al. (1996)を読むと、トドマツ齢構成のデータが掲載されている。今回の小径木(DBH:5-20cm)が70年前後というのは、これらと比較して妥当な値であることが分かった。また、倒木上の実生や稚樹の年齢も同様である。一方、今回はデータを取っていない成木の年齢はかなりばらつくようだ。Suzukiら(1987)ではスタンド1では1-100年生までは逆J字型だが、100-120年生がほとんどなく、122-195年生に小さなピークがある。スタンド2では逆に1-158年生まで典型的なL字型分布を示し、1個体だけが245年生である。Hiuraら(1996)では、大部分は150年生までで連続的だが、200年生以上も認められている(最大249年)。高さ10m以上の個体の年齢は、プロット内では平均94.7年生で、その周囲では104年生(33~187年生)である。

・こうしてみると、成木の年齢はスタンドの履歴などによってかなり異なるものの、小径木のサイズでは、成木サイズと世代が入れ替わっていない、という本研究の結果は必ずしもおかしくはない・・・と思われる。Kubota et al. (1994)が指摘するように、トドマツは閉鎖林分内でも緩やかに成長し、ギャップ形成を”待つ”戦略をとっているのであれば、林分内のギャップ形成によって個体間競争が加速して、間引き効果が起こるというのは矛盾しないのではないだろうか・・・。つまり、成木サイズと小径木サイズはほとんど世代は同じで、定着後の攪乱の歴史が空間的、遺伝的な構造と結びついている、という流れでいいような気がしてきた。

・午後に、久保さんにアップロードしていただいた原稿を午前中のメモに従って改訂。3時半ごろまでかかり、改訂終了。WinShell、LaTexの細かいルールがまだ分かっていないが、とりあえずアップロード、お二人に連絡。いよいよ改訂作業も大詰めになってきたようだ(といいんだけど・・・)。明日の札幌往復で、細かい表現をさらにチェックすることにしよう。

羊が丘、上陸

2007-05-23 | Weblog
・一時期の薄ら寒かった日々が嘘のように,もはや初夏の装いである。札幌までの電車内で飯島くんのJFR最新原稿(Online Early)を読む。倒木の質(硬さ,光,コケの厚さ,先住個体のサイズなど)がトドマツとエゾマツの実生密度に及ぼす影響をGLMで解析した論文。この論文を引用すれば,トドマツ原稿のイントロ,考察の“倒木の効果”パートを補強できそう。

・さらに,この論文で引用されている先行研究の中にも,明らかに“外せない”と思われる文献がいくつか見受けられる。やはり,“トドマツの倒木更新”を生態学的に検討した先行研究は,もう一度おさらいしておく必要がある。また,トドマツの耐陰性についても,引用できそうな論文がありそうで,これらをうまく取り入れれば考察が深まりそうである。

・札幌駅前で飯島くんと待ち合わせ,羊が丘へ。行きがけに,パン吉に寄ってお昼ごはんと自宅へのお土産を調達。11時半ごろ到着し,北村さんに敷地内の試験林,自然林などを見せていただく。思ったよりも敷地が広く,驚いた。しかも,森の向こうには“大都会”が迫って居り,不思議な(素敵な?)ロケーションである。この付近は,山火事で焼けた後に成立した二次林で,ほとんど針葉樹が見られない。目に付くのは,ミズナラ,カンバ(シラカバとウダイカンバ),ドロノキなどである。ほとんど全てのミズナラが一本立ちになっていないのが,気にかかった。



・この付近の標高はそれほど高くないが,クマイザサとチシマザサが混じっている。言われてみると,ササの一斉枯死した跡があちこちで目に付く。チシマザサの方がパッチは明瞭なようである。北村さんの調査地では,一斉枯死した後に更新したササの実生を初めて見せていただく。なるほど,愛らしい姿である。が,その脇には,たくましく繁茂したツタウルシが・・・。これは厳しい調査地,だ。



・午後からゼミ。アカエゾマツの集団遺伝の結果と科研で行う計画を聞いていただく。本日の打ち合わせ前にコンセンサスを得るという目的もあったのだが,関係ない人にはちょっとマニアックな内容になってしまったのかも。ゼミ終了後,北村さん,飯島くんと3人で計画を立てる。最初は荒唐無稽な計画に思えたが,3に寄れば何とやらで,ターゲットとなる集団や個体,測定方法,測定項目などを決めるうちに,何とかなりそうな気がしてきた。6月末からのスタートということで,現地調査の具体的な日取りを決める。

・こうした正式(?)な研究チームの編成は初めてなので,なんだか新鮮である。それぞれの得意分野を生かしてコラボレーションができるように,少しずつ進めていくことにしよう。後はアカエゾマツの種子が今年の秋に取れるかが問題だが,まずは春先の花の状態をチェックすることから始めてみる。山に行くときには,双眼鏡を忘れずに持っていかなきゃ・・・だな。

ブナ開芽、終盤

2007-05-22 | フィールドから
・森林立地に投稿予定のエゾマツ造林地の原稿、引用文献など最終チェック。ついでに、テキストの細かい言い回しも直す。やはりオンライン投稿とかは無理で、オリジナルとコピー3部を郵送する必要がある。さらに、投稿連絡表に共著者全員の誓約書も必要、って何でこんなに厳しいんだ、この雑誌。結局、10時半過ぎまでかかってしまった。

・明日のゼミのプレゼンチェック。時間を測定しながら、練習しようと思っていたら、途中でノックされたり、電話が来たり、で全然分からなくなってしまう。さらには、練習しながら、スライドの修正とかもしてしまったりして、ああもう、ぶっつけ本番じゃー。Landscape Geneticsの部分は説明していて、自分で言っていても、おぼつかないな。電車内で、Manelの総説をもう一度しっかり読もう。

・トドマツ原稿をもう一度読み返し、セルフチェック。さらに、細かい修正が必要であることが発覚し、ちょこちょこと直す。イントロもモデルの導入パートを追加(あまり自信ないけど・・・)。

・午後からブナ調査。この高温で一気に進んだ。久しぶりのブナ産地別試験地はまるで別の林である。東北までは完全に終了。秩父産もかなりステージが進んでいる。今日は全体的に2階級特進、といった雰囲気。しかし、中には全然開芽が進んでいない個体もあり、なかなか面白い。一方、梶先生のブナの方はやはり遅いところもあり、全体的にみれば開芽時期というのがずいぶん違うもんだ、ということが改めて実感できる。とにかく、まともなデータが取れたようで一安心である。



・所用を終えて、トドマツ原稿に戻る。一応改訂が終わったので、改訂のポイントなる文章を作成。こうしてみると、それなりに修正したようにも感じる。全体的に流れが良くなっている・・・といいのだが。アップロードさせていただいて、久保さん、練さんに連絡。自分用にもPDF版を印刷しておく。賽は投げられた、か?

遺伝構造パート改訂

2007-05-21 | 研究ノート
・トドマツ論文の考察、遺伝構造パートを改訂する前に、もう一度、関連文献を読み返す。既にファイリングしていたものも引っ張り出し、10編ほどを一気に読む。各論文のポイントをノートにメモ、引用するしないも判断。今まではいい加減に理解していた論文もあり、誤った引用の仕方もあったことが発覚。パソコンに打ち込む前に、日本語で言いたいことを書いてみる。当方の場合には、この作業がないと、どうしてもうまく改訂できない。

・結局、更新初期の遺伝構造は、セーフサイトの存在によって強調される、雌性繁殖成功度のばらつき、種子散布の制限(シードシャドウのオーバーラップの少なさ)などによって説明される。また、サイズクラスが大きくなると構造が弱まるのは、間引き効果ということで、いずれも従来の知見と一致している。こうしてみると、レフリーが言うほど大した結果ではなくて、成木でも構造が残るのは初期の影響を引きずっているから、ということでよさそうだ。どちらかというと、あっさりした表現でまとめる。

・ここまでの原稿を通して読んで、タイトル、アブスト、イントロ、マテメソ、結果、結論なども改めて検討してみる。また、引用のためのbibファイルも必要なものだけに絞りつつ、新たな文献を追加。結局、3時過ぎまでかかってしまった。練さんに送って、まずは確認してもらう。

・23日の森林総研でのプレゼン、25日の北海道の林木育種の話題提供用プレゼンなどを少しずつ修正。そろそろ時間がなくなってきた。そろそろ練習して時間の把握が必要である。と、例によって講義準備がおろそかになってしまっているので、こちらのレジュメも少しずつ作成。明日は、久しぶりにブナ産地別試験を見に行きたいところである。

虫探しと絵本の世界

2007-05-19 | その他あれこれ
・Amazonで注文していた”札幌の昆虫”なる本が届く。2400円だが、北海道で見られる昆虫について、すごい充実している。普通の図鑑だと、本州付近のものが中心だし、限られているのでマイナーなものは同定できないのだが、これならいけそう・・である。

・生協近くの公園で虫探し。夏には溝にちょろちょろと水が流れているので、そこで遊ぶことができる。そこで、水生昆虫がいないかと思ったのだが、全く涸れていて期待はずれであった。しかし、この公園は木も多いし、いかにも虫がいそう。と思っていたら、早速、子供が発見して捕まえていた。ハムシの仲間?のようだ。さらに大きなヤツを捕まえた、というので見てみると、今度はゴミムシの仲間。前のヤツとは明らかに違う。

・草むらで鮮やかなカメムシ発見。お、これは樹木園でおなじみのヤツでは・・・?孵って調べると、「マダラナガカメムシ」らしいと分かった。これだけ特徴的なのはそうはいないので、間違いなさそう。



・上の子供を塾に送っていった後、図書館で子供と過ごして絵本などを借りる。そういえば、なぜか最近、寝る前に絵本を読むのが大好きになっている。定番は、「ゆきのひ」。別段、劇的なストーリーであるわけでも、絵がかわいいわけでも、色使いが派手なわけでもないが、なぜか子供は惹きつけられるらしい。淡々とした心理描写にすっと絵本の世界に入れるのであろうか・・・。絵本の世界は不思議だ。