・一時期の薄ら寒かった日々が嘘のように,もはや初夏の装いである。札幌までの電車内で飯島くんのJFR最新原稿(Online Early)を読む。倒木の質(硬さ,光,コケの厚さ,先住個体のサイズなど)がトドマツとエゾマツの実生密度に及ぼす影響をGLMで解析した論文。この論文を引用すれば,トドマツ原稿のイントロ,考察の“倒木の効果”パートを補強できそう。
・さらに,この論文で引用されている先行研究の中にも,明らかに“外せない”と思われる文献がいくつか見受けられる。やはり,“トドマツの倒木更新”を生態学的に検討した先行研究は,もう一度おさらいしておく必要がある。また,トドマツの耐陰性についても,引用できそうな論文がありそうで,これらをうまく取り入れれば考察が深まりそうである。
・札幌駅前で飯島くんと待ち合わせ,羊が丘へ。行きがけに,パン吉に寄ってお昼ごはんと自宅へのお土産を調達。11時半ごろ到着し,北村さんに敷地内の試験林,自然林などを見せていただく。思ったよりも敷地が広く,驚いた。しかも,森の向こうには“大都会”が迫って居り,不思議な(素敵な?)ロケーションである。この付近は,山火事で焼けた後に成立した二次林で,ほとんど針葉樹が見られない。目に付くのは,ミズナラ,カンバ(シラカバとウダイカンバ),ドロノキなどである。ほとんど全てのミズナラが一本立ちになっていないのが,気にかかった。

・この付近の標高はそれほど高くないが,クマイザサとチシマザサが混じっている。言われてみると,ササの一斉枯死した跡があちこちで目に付く。チシマザサの方がパッチは明瞭なようである。北村さんの調査地では,一斉枯死した後に更新したササの実生を初めて見せていただく。なるほど,愛らしい姿である。が,その脇には,たくましく繁茂したツタウルシが・・・。これは厳しい調査地,だ。

・午後からゼミ。アカエゾマツの集団遺伝の結果と科研で行う計画を聞いていただく。本日の打ち合わせ前にコンセンサスを得るという目的もあったのだが,関係ない人にはちょっとマニアックな内容になってしまったのかも。ゼミ終了後,北村さん,飯島くんと3人で計画を立てる。最初は荒唐無稽な計画に思えたが,3に寄れば何とやらで,ターゲットとなる集団や個体,測定方法,測定項目などを決めるうちに,何とかなりそうな気がしてきた。6月末からのスタートということで,現地調査の具体的な日取りを決める。
・こうした正式(?)な研究チームの編成は初めてなので,なんだか新鮮である。それぞれの得意分野を生かしてコラボレーションができるように,少しずつ進めていくことにしよう。後はアカエゾマツの種子が今年の秋に取れるかが問題だが,まずは春先の花の状態をチェックすることから始めてみる。山に行くときには,双眼鏡を忘れずに持っていかなきゃ・・・だな。
・さらに,この論文で引用されている先行研究の中にも,明らかに“外せない”と思われる文献がいくつか見受けられる。やはり,“トドマツの倒木更新”を生態学的に検討した先行研究は,もう一度おさらいしておく必要がある。また,トドマツの耐陰性についても,引用できそうな論文がありそうで,これらをうまく取り入れれば考察が深まりそうである。
・札幌駅前で飯島くんと待ち合わせ,羊が丘へ。行きがけに,パン吉に寄ってお昼ごはんと自宅へのお土産を調達。11時半ごろ到着し,北村さんに敷地内の試験林,自然林などを見せていただく。思ったよりも敷地が広く,驚いた。しかも,森の向こうには“大都会”が迫って居り,不思議な(素敵な?)ロケーションである。この付近は,山火事で焼けた後に成立した二次林で,ほとんど針葉樹が見られない。目に付くのは,ミズナラ,カンバ(シラカバとウダイカンバ),ドロノキなどである。ほとんど全てのミズナラが一本立ちになっていないのが,気にかかった。

・この付近の標高はそれほど高くないが,クマイザサとチシマザサが混じっている。言われてみると,ササの一斉枯死した跡があちこちで目に付く。チシマザサの方がパッチは明瞭なようである。北村さんの調査地では,一斉枯死した後に更新したササの実生を初めて見せていただく。なるほど,愛らしい姿である。が,その脇には,たくましく繁茂したツタウルシが・・・。これは厳しい調査地,だ。

・午後からゼミ。アカエゾマツの集団遺伝の結果と科研で行う計画を聞いていただく。本日の打ち合わせ前にコンセンサスを得るという目的もあったのだが,関係ない人にはちょっとマニアックな内容になってしまったのかも。ゼミ終了後,北村さん,飯島くんと3人で計画を立てる。最初は荒唐無稽な計画に思えたが,3に寄れば何とやらで,ターゲットとなる集団や個体,測定方法,測定項目などを決めるうちに,何とかなりそうな気がしてきた。6月末からのスタートということで,現地調査の具体的な日取りを決める。
・こうした正式(?)な研究チームの編成は初めてなので,なんだか新鮮である。それぞれの得意分野を生かしてコラボレーションができるように,少しずつ進めていくことにしよう。後はアカエゾマツの種子が今年の秋に取れるかが問題だが,まずは春先の花の状態をチェックすることから始めてみる。山に行くときには,双眼鏡を忘れずに持っていかなきゃ・・・だな。