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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

国立科学博物館・附属自然教育園

2008-09-28 | その他あれこれ
・目黒の近くの国立自然科学教育園へ行く。入り口の案内コーナーでは、垂直風洞施設があり、なかなか見事である。アオギリ種子の模型も販売されており、講義で使えそうなので購入。



・自然教育園では実にイベントが充実している。学芸員が何人いるのか知らないが、準備が大変であろう。



・園内では、大勢の年配の方々がすごいカメラを持って動植物を撮影している。当方は携帯のデジカメで撮影。これはカリガネソウ。



・園内の樹木看板は充実している。ここでは黒い板に白文字(ひらがな)で標準和名と科名を書くというのがここ流のスタイル。不思議なことに、同じ幼稚園の友達と遭遇し、ひょうたん池周りでしばらく一緒に遊んだ。



・白銀台から南北線で麻布十番へ。有名なたい焼きや「なにわや」へ行くと、50分待ち。その間に、昼食を頂く。この辺りは大使館があるせいか、外国人も多く、実にゆったりした風情。そぞろ歩きが楽しい街である。


高所作業車

2008-09-24 | フィールドから
・午前中はYさんのアオキ調査&打合せ。今回はあまり脱落している種子はなかったが、No.6だけはなぜか半分近く脱落しているものもあった。タマバエにやられていない実はだいぶ大きくなっていたが、タマバエにやられているものは大きくなっているものとなっていないものがあるのだが、その違いは何に起因するのかナゾである。



・午後からT教授が高所作業車を利用した研究をされるというので、せっかくだからと乗せていただいた。かごに乗っていると高所とはいえ、非常に安心感がある。試験地を上から眺める写真を撮りたいと思ってカメラを持っていったのだが、なかなか雰囲気が伝わらない。



・しかし、少し視点が高くなると、改めて都会の中の樹林地だなあと思う。こうした立地を生かした研究を形にできればいいのだが、ひらめきが必要である。それにしても、高所作業車って交配作業などで使うにはすごく便利だろう。いつか資格を取って自分で操作できるようにしたいものである。

ツリークライミング

2008-09-23 | その他あれこれ
・井の頭公園でイベント参加。もうすぐ井の頭公園も100年になるということで、子どもを対象とした各種イベントが開催されていた。ツリー・クライミングに親子で参加したかったのだが、あっという間に定員が一杯になってしまい、残念ながら参加できなかった。ツリークライミングは、広葉樹(クヌギ)の大木に何本ものロープをかけて登るというもの。



・しばらく見ていたのだが、子ども達が結構な高さまで登っていた。やはり、専用のロープなどの道具がしっかりしており、ツリークライミングのプロがきちんとついてくれるので安心感がある。チャンスがあれば再挑戦してみたいところである。



・結局、子どもは忍者体験というイベントに参加したのだが、なかなかよく練られたプログラムで感心。足を伸ばして訪れた吉祥寺では、とある焼き鳥屋が3時ごろで既に立ち飲みで一杯やっている人たちもいて、わいわいと賑わっていた。

講義準備

2008-09-22 | 研究ノート
・10月に開催される予定の講義準備。初めての内容だけに、未だにイメージがつかめないままに手探り状態である。とりあえず、参考図書の図や写真で使えそうなものをスキャナーで取り込む。今回の講義では、昨日のNHKスペシャル、琵琶湖周辺の里山における人と森の話が大変参考になった。相当な時間をかけて撮影されたと思われる映像の一つ一つが実に美しかった。

・10月初めの研修に向けた準備。つぎ木、とり木、さし木の実習を行うことになったのだが、Iさんがさし木用の密閉ざしセットを作成してくれた。増殖の対象となる個体の穂の状態などをチェック。何となく、イメージが固まりつつあるが、後は実習前の講義準備が必要。こちらも写真などをスキャナーで取り込み、少しずつ進みつつある。



・先日、みんなで採取した土壌サンプルをバットに蒔いてみたところ、さっそく、わんさかと芽が出ている。採取した林分によって全然異なるが、想像以上に発芽が早い。草本らしきものが多いが、中には明らかな樹木種もあるようだ。さすがに同定はできないが、これから成長するのが楽しみである。トトロからもらったドングリを蒔いて、芽が出るのを楽しみに待つメイのような気持ちである。



ワンちゃん大集合

2008-09-21 | Weblog
・西武球場までスーパードッグカーニバル2008を観に行くことになった。初めての体験だったのだが、エキストリーム(障害物タイムトライアル)あり、ドッグショーあり、ふれあいコーナーあり・・・でなかなか楽しめた。なんと言っても、普段は見ることのないような珍しい犬種(ボルゾイとか、ペキニーズとか、ピレネー犬とか・・・)がたくさん見ることができた。

・ふれあいコーナーでは、それぞれの家庭のワンちゃんたちが待っていて、かなり自由に触らせてもらった。みんな毛並みがいいし、全くほえない。それにしても、需要と供給というか、こういうことが半ボランティアでできてしまうところが”都会”ということなんだろうか。それにしても、やっぱりワンちゃんはかわいい。マンションさえよければ飼いたいところなんだけど・・・。

ICレコーダー

2008-09-20 | その他あれこれ
・昨日は演習林のゼミ。ブナの晩霜害と北限問題の関係、クスノキの豊凶、秩父のブナ林における鳥類の話、クロカタビロオサムシと個体数の話など。Iさんによる鳥の話ではICレコーダーの紹介があった。最近はレコーダーの性能が向上し、1ヶ月間例えば、朝の5時から7時まで自動的に録音できる装置が2万5千円程度で購入できるらしい。

・こんないいやつがあれば、Oくんが科研でナキウサギ調査を行うときには有力なアイテムとなったはずなのだが・・・。秩父のブナ林でもソウシチョウという中国からの外来種が増えているらしく、Iさんの発表では、ソウシチョウが在来の鳥類群集に与える影響を調べていくというもの。結果はまだこれからだが、なかなか面白かった。

・今日は子どものプールに付き合って、久しぶりに自分も泳いだ。背筋が伸びる感覚が気持ちいいんだけど、今日は異様にプール内の人口密度が高かった。

ドングリの背比べ

2008-09-14 | その他あれこれ
・午前中、少し足を伸ばして小金井公園に行く。この公園はよく整備されており、芝生を駆け回るのも気持ちがいい。子どもの遊び場も充実しており、まるで”メイちゃんの小道"を思わせるような樹木の迷路がある。



・例によって虫探しをしていると、ヤブガラシの花にハナムグリが群がっている。この花にはスズメバチもよく集まっているので注意が必要だが、虫たちにとっては相当に魅力的らしい。



・小金井公園では、樹木もスペースを空けて、悠々と植えられている。下枝が発達しており、じっくりと観察できる。ドングリ各種もよく実がなっている。この公園なら、お弁当を持ってくれば一日遊べそうである。ドングリの背比べとは言うものの、種によって結構違うものである。



・午後から、打って変わって大都会の新宿に。歩行者天国には人が溢れていて、カフェに入ろうにもどこも満席で並ばないと入れない。伊勢丹地下は美味しいものが並んでいて、すごい熱気である。本当に景気が悪いんだろうか・・・。

ナン

2008-09-13 | その他あれこれ
・プールで少し泳いだせいか、ほどよく疲れた。夕食はチキンカレー。自慢ではないが、家のカレーは美味い。チキンは骨付きが一番である。



・今日は手作りナンが登場。店のものよりもモチモチして、食べるとやみつきになる。



・アカエゾマツ・サイトの毎木データ整理。こういうことって、後回しにされがちで・・・。蓄積、本数、副木の情報とか、改めて眺めると面白い。思ったよりも副木があったりするわけだが、特に前山下湿地の副木が突出している。

企画本

2008-09-12 | その他あれこれ
・弥生にて会議。我らが田無試験地を題材とした本を来年度に出版したい、ということで、初の編集委員会を開く。色んな意見を統合して、ようやくイメージが固まってきた。企画本出版にこぎつけるには、試験地の研究史など、当方自身も勉強しないといけないことが多そうだ。

・Iくんとイヌブナ実生定着論文の打合せ。この数週間で、Iくんもブナ研究者の先達とディスカッションして大いに刺激を受けたようだ。論文としては、当初の”萌芽種イヌブナの実生更新”というテーマを思い切って捨て、”シカが秩父の森林の主要構成種の実生更新に与えるインパクト”をテーマとして設定することに・・・。イントロと考察は大幅修正になってしまったが、流れ的にはすっきりしそうだ。

・10月初めの研修に向けたプレゼン資料作成。樹木の育種・繁殖技術について改めてまとめる。無性繁殖技術では、接ぎ木と取り木にスポットを当てて、基礎と実際をもう少し勉強する必要がある。

シメノウチの種子形態

2008-09-11 | 研究ノート
・以前にも触れたことがあるが、試験地の第1苗畑前にある”シメノウチ”という看板がかかっているカエデの園芸品種は、細葉と普通葉が混生している。ずっと前から気になっていたのだが、技術スタッフの協力を得て、細葉枝と普通葉枝のそれぞれ3枝から種子60粒を採取。



・得られた種子を苗畑に播種。それぞれの枝ごとにどんな葉の子どもが得られるか・・・楽しみである。今回は、細葉と普通葉の枝についた種子の形態が違うのかどうか、各枝10粒をスキャナーで取り込んで、例によってSHAPEで解析。



・対称成分としては5つが選ばれたが、その違いは微妙だ。どうやら、第1主成分は種子の幅、第2主成分は種子と翼の大きさのバランス、のようだ。しかし、全体的に変異の幅は大きくない。第1主成分と第2主成分について、枝ごとに平均値と標準誤差のグラフを描いてみる。



・細葉を赤、普通葉を水色に塗り分けてみると、明瞭な違いがあるようにも見える(符号が違う)が、必ずのように例外があるので本当に違いがあるのかどうかは難しいところである。もし細葉と普通葉の枝が完全に異なる遺伝子型ならば、もしかすると種子の形が全然違ったりするのではないかと思ったのだが、そう簡単ではないようだ。

・今更ながら、シメノウチというのは何者かをネットで調べてみる。シメノウチはカエデの園芸品種の一つで、葉が細いのが特徴のようだ。しかし、普通葉が混じるとは書いていない、と思ったら、別の場所でも細葉と普通葉が混生するものがあるようだ。なんでも、”植物学上珍奇なもの”らしい。

・この個体の正体は一体なんだろう。”キメラ”だったりするのだろうか、思いつきで始めた研究だけど、”接ぎ木や枝変わり”を科学するという点では、意外と面白いテーマになるかも・・・。