棋王戦第三戦、渡辺棋王対藤井竜王の対局が大変おもしろかった。将棋を見ていて声を上げて驚くなんてことは初めてだった。
終盤、渡辺さんと藤井さんがそれぞれAI BESTの手と違う手を指すとAI評価値が目まぐるしく変わり、逆転に次ぐ逆転でどちらが勝ってもおかしくない展開に。まるでボクシングの試合のよう。
最終盤お互いが1分将棋になり、藤井さんが14手詰みで勝てるところまでAI評価で出ているにもかかわらず藤井さんがそれを見落とし、渡辺さんが大逆転で勝利し、先手番の藤井さんの連勝記録を止めた。
20時半くらいに対局が終わった後、私は夕飯を食べたのだが、夕飯が終わってもまだ森内九段(この方も谷川さん同様に品がある)による対局の解説が行われていた。将棋放送、リアルタイムでAI評価値を出すという棋士にとってものすごい不利な状況で放送してくれるのみならず、終わった後も手厚い解説で至れり尽くせり。abema将棋チャンネルすごいホスピタリティ。
最終盤の殴り合いの最中、解説の若い棋士が間違った手を推奨しているところに森内九段が適切な読みを繰り出すのも見ごたえがあった。
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