昨晩原木中山の散歩動画を見た。動画の最後、駅名表示のローマ字を読んで「はらき」ではなく「ばらき」と濁るのだと知った。
縁もゆかりもない見知らぬ住宅地の日常風景を眺める。ハイボール濃いめを飲みフリーデザインの音楽を聴きながら早送りせず約二時間、リラックスした贅沢な土曜の夜を過ごせた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/2e/26e4898bd17800684a749d32ca0f6fc2.jpg)
原木中山は都営地下鉄東西線の駅なので、愛知県あま市などと比べるとずっと都会で住宅も多いのだが、時折忍び込んでくる湾岸地域の殺伐とした感じ(とちょっとした場末感)が良かった。
築50年くらいのアパートをみると、ドラマ「家族ゲーム2」で(おそらく麻生区のどこかの原っぱで)長渕剛が松田洋治にボーアンダーローを決めている撮影があった瞬間にも、そのドラマとは無縁の原木中山のこのアパートは存在し、その瞬間ここでは何が起きていたのだろう(何も起きていない)、などと時空の広さに思いをはせる。昔も現在もあの街この街に膨大な日常がありそれを全て説明し切ることは到底不可能なのでエントロピーとか言いたくなる気持ちがわかる。