「初夏の菊の仲間たち」の第2弾です。
今回もほぼ撮影順に並べています。
【セイヨウノコギリソウ・西洋鋸草】
欧州からイラン、ヒマラヤ、シベリアなど、北半球の温帯から寒帯にかけての地域が原産の多年草です。
日本にも自生しているノコギリソウの仲間が、数種あります。
セイヨウノコギリソウは、今や帰化植物の扱いになっておりますが、おじさんが目にするものは、花壇で育てられている園芸種ばかりです。
ギザギザとした葉っぱを鋸に見立てたのが、「ノコギリソウ・鋸草」の名前の由来でしょうね。
「アキレア」と呼ばれることもありますが、こちらは「アキレス腱」でお馴染みのギリシャの英雄に因みます。
兵士の傷の手当てに、セイヨウノコギリソウを使ったことに由来するようですよ。
【イエローヤロー】
セイヨウノコギリソウの一品種ですが、こちらのイエローヤローは別扱いされます。
舌状花が無くて、筒状花だけです。
「ヤロー」と聞くとつい「野郎」を想像しがちですが、セイヨウノコギリソウの英名が「Yarrow・ヤロー」なんだそうです。
和名は「キバナセイヨウノコギリソウ・黄花西洋鋸草」です。
【サントリナ】
地中海沿岸が原産の常緑小低木です。
草本ではなく木本です。
比較的耐寒性もあるので、関東以西では露地植えで越冬できるようです。
花を観賞するというより、常緑の銀葉を楽しむタイプです。
香りのハーブでもあります。
乾燥させ、ポプリにして香りを楽しんだり、衣類などの防虫剤に利用されます。
【サントリナ・レモンクイーン】
こちらも地中海沿岸が原産地です。
サントリナにも品種がいくつかあるようですが、こちらは薄いクリーム色です。
上のサントリナと違って、物凄い花付きでした。
どちらも筒状花だけです。
【エキナケア・プルプレア】
「エキナケア」か「エキナセア」か、つい迷ってしまいます。
学名の「Echinacea purpurea」の日本語読みですので、どちらでもいいんだけどね。
過去のgoro’s 花 Diaryでも、そのときの気分で、使い分けているようです。
北米原産の多年草です。
耐寒性にも優れ、実際この冬の1月に咲いているのを見ました。
「ムラサキバレンギク・紫馬簾菊」の和名は、咲き進んだこの姿に由来します。
【馬簾】
纏(まとい)の周囲に垂れ下がっている、革・紙などを細長く切ったもの(goo辞書より)
側にこちらも咲いていたので、てっきりエキナケアの黄色バージョンかと思いましたが、違ってました。
エキナケアには黄色い花色のものは無いんだそうです。
いわれてみれば筒状花が違いますね。
こちらはルドベキアの仲間のどなたかでしょうね。
【ストケシア】
北米南西部(南カリフォルニア、フロリダ、ルイジアナなど)が原産の多年草です。
日本には大正の初めにやってきて、人気が出たのは昭和になってからといわれています。
ヤグルマギクをうんと大きくしたような風情ですが、背丈は低いです。
「ルリギク・瑠璃菊」との和名は、花色からです。
ただし白やピンク、黄色いものもあるようですよ。
【アーティチョーク】
こちらは昨年の記事を見ていただきましょうかね。
【シロタエギク・白妙菊】
言わずと知れた、シリバーリーフの王様です。
近年いろいろな銀葉タイプの植物が導入されていますが、日本におけるパイオニアは、なんてったてこちらのシロタエギクでしょう。
(過去にも同じようなことを書いた憶えがあるな)
地中海沿岸が原産の常緑多年草です。
葉や茎を被うビロードの手触りの白い繊毛に因んで、「シロタエギク・白妙菊」と名付けられたんでしょうね。
「妙なる白い菊」ですよ。
一番目の銀葉がここで紹介した「シロタエギク」です。
葉っぱの形状は違いますが、同じように銀葉を愛でるタイプのキク科の植物もあります。
品種名はわかりません。
【テンニンギク・天人菊】
1年草の「テンニンギク」と宿根多年草の「オオテンニンギク」とがあるんだけど、こちらはどちらなんでしうか。
「オオテンニンギク」っぽいんだけど、まあ「テンニンギク」には違いないということで。
北米の東南部から中央アメリカにかけての地域が原産です。
日本には明治時代にやってきています。
現在では花壇を飛び出し、帰化しているのも見られるそうですよ。
「テンニンギク・天人菊」の名前の由来は、わかりませんでした。
「天人」とつくくらいですからね、そこそこ高貴なイメージを持たせているんでしょうかね。
属名の「Gaillardia・ガイラルディア」で呼ばれることもあります。
【ヤグルマテンニンギク・矢車天人菊】
出会ったとき、「宿根ヤグルマギク」だろうって思ってました。
筒状花だけの集合花ですのでね、「ヤグルマギク」そっくりの花姿でした。
丈は低くて、20~30cmほどです。
調べてみると「宿根ヤグルマギク」ではないことは早々とわかり、それでは何かというと皆目見当がつかなくて、不明花のグループ入りでした。
今回「テンニンギク」を整理しているうちに、こちらも「テンニンギク」の関係者だということが判明いたしました。
「テンニンギク」と「オオテンニンギク」との交雑改良種だそうです。
どちらの親御さんにも似ていませんよね。
「ヤグルマテンニンギク・矢車天人菊」という名前も、ヤグルマギクに似ていることに由来しているんでしょう。
流通名は「ガイラルディア」のようですが、もっと詳しく言うと、「八重咲きのガイラルディアのレッドプルームという品種」です。
【名称不明1】
ハーブっぽい花なんですが・・・
舌状花だけです。
個性的で美しい蕾です。
【名称不明2】
出会って2年になりますが、未だに名前がわかりません。
こちらの蕾も、キク科としては個性があります。
この蕾を見たときには、どんな花が咲くのか楽しみにしていました。
想像外の花が咲いて、少々ビックリ。
花が咲いたのを見て、初めてキク科だとわかりました。
ヤグルマギクやストケシアに通じる何かがありそうなのですが・・・
【名称不明3】
「名称不明2」と似ているんだけど、葉っぱがね、違うんですよ。
どちらも筒状花だけです。
両者とも、ケンタウレア(ヤグルマギク)属の何かであることは確かなんだけど、絞り込めませんでした。
ずいずいとスクロールしながらたっぷり楽しませていただきました。
悟郎さんが散々てこずっていらっしゃる名称不明花さんたちも
見て楽しませていただいただけで、名前探しのご協力してません(^^;)
セントーレア、スイートサルタンの名前は浮かんだのですが
違うようですし。
ストケシアとセイヨウノコギリソウ、今年は私も間近で見ました。
少しだけでしたが。イエローヤローは音だけ聞くと日本人への
蔑称みたいにも聞こえますね。全然違いますけれど。
エキナケア・プルプレア ですか…。舌状花と筒状花の色の
取り合わせが好きです。咲き始めの姿からずいぶん変化しますね。
ヤグルマテンニンギクは両親のどちらにも全然似ていなくて
遠い親戚の?ヤグルマギクそっくりの花というのがなんとも不思議です。
不明1は、ほんと美しい蕾ですね!この白い蕾からブルーの花が
現れるなんて…素適です。会ってみたいです。
私の今日の記事、以前拝見した悟郎さんの記事を思い出しながら
クリナム・パウエリーとアフリカ(インド)ハマユウについて
アップしました。
次々と出会うキク科の仲間たちに、圧倒されています。
こんなにあったっけ、というのが実感です。
こうなったら、とことんいってやるぞ~~と、雄たけびをあげておりますが、息切れしないように頑張ります(笑)。
調べていて連鎖反応のようにわかった名前もあります。
いかんせん画像で見る限りでは似たようなものも多くて、確信をもって同定できなかったものは、不明花として扱ってます。
セントーレア、スイートサルタンは初めて聞く名前でしたが、どうも違うようですね。
ヤローは、どうしても日本語の野郎に繋がってしまいますね。
そうかそうか、イエローヤローとは日本人への蔑称ですよっていわれれば、そうだよねって、そう思っちゃいますね。
エキナケア・プルプレアはキク科らしい花だなって、そう思います。
そこそこのボリュームもあって、目立ちますしね。
好きな花ですよ。
ヤグルマテンニンギクにはびっくりです。
宿根ヤグルマギクだとばかり思っておりましたので、なんだか裏切られた思いでした(笑)。
まさかテンニンギクの交配種だったとは。
どうしたらこのヤグルマギクそっくりの花になっちゃうのでしょうね。
わからん(笑)。
不明1の蕾、きれいでしょう!
麦藁細工のような質感ですよ。
そこからブルーの花が現れてくるのも、なんとも素敵です。
ハーブ系のなにかなんだろうなと睨んでおりますが、はて、さて。
クリナムとインドハマユウをアップなさっているんですね。
すぐ拝見いたします~~
赤以外の花色もあるんでしょうか?
ヤグルマテンニンギクに興味を持ちましたか。
例の花壇に、まだ咲いているかな。
わかんないよね、あそこは処分が早いから。
検索画像に、赤以外に黄色もあったような気がしますが…