おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「日本のワインを愛する会」と「日本ワインを愛する会」

2019年03月27日 | Weblog

午前6時です。

気温はマイナス2度。

サラッと雪が積もっていてビュービュー風も吹いている。

曇り空のどんよりした朝なのだ。

三寒四温ですなぁ~ 北海道の春は行きつ戻りつしております。

ところで、

週刊文春の3月28日60周年記念特大号に「『日本ワインを愛する会』の会長としての役割 辰巳琢郎」という「言葉尻とらえ隊」能町みね子さんの記事があった。

能町さんの原稿は、自民党から大阪府知事選へのオファーを断った辰巳琢郎さんの「断り方に驚いた」というお話です。

 知事選出馬を断った理由に「自分にしか出来ないこと」をいくつか羅列しておるそうだ。

その第一に上がげたのが「日本のワインを愛する会」の会長としての役割なのだそうな。

この記事にもあるのだけれど「日本のワインを愛する会」は去年11月に発足したばかりだ。

元々はワイン研究家で弁護士の山本博さん(1931年横浜生まれ)が立ち上げた「日本ワインを愛する会」の副会長が辰巳琢郎さんだった。

この「日本ワインを愛する会」をリニューアルして「日本のワインを愛する会」の会長におさまったのが辰巳琢郎さんなのだ。

この二つの会、どこがとどう違うかというと「日本ワインを愛する会」「日本のワインを愛する会」は「の」があるかないかなのだ。

でもって、この「の」があるのかないのかは、実は決定的に違うのです。

去年法律が施行されて以降「日本ワイン」というと、ニッポンのブドウだけを使ったワインのことを指す。

余市のオチガビワイナリーのビンのラベルにはちゃんと「日本ワイン」と記されておる。

ところが「の」が入った「日本のワイン」となると、外国から輸入した「ブドウ果汁」なんかを使ってニッポンで醸造するワインのことなのだ。

だから「日本ワイン」と「日本のワイン」は天地の差がある。

でもって辰巳さんは、どっちかというと、美味しいけど怪しいワインである「日本のワイン」を愛する会の会長なのだ。

能町さんの記事は「いや調べれば調べるほど、辰巳琢郎的には、別に知事選に出てもよかったんじゃ……と思う(政策は知らんけど)」

と締めくくっておったけど、ようは輸入ブドウ果汁を使っているワイン大手ワインメーカーにベンチャラするのが「日本のワインを愛する会」らしい。

だから能町さんは「知事選に出てもよかった」ということになったわけなのよ。

「の」があるかないかの背後には、あれこれ「底知れぬワインの深い闇の世界」があるようなのだ。


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