おぢのニセコ山暮らし

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天皇が「政府有識者会議の批判にショック、不満を表明」と21日付毎日新聞

2017年05月23日 | Weblog

午前6時の気温はプラス10度。

少し風があり、曇り空、肌寒い朝でござる。

室温は20度ありますが、少し寒く感じるので、湿気を飛ばすのを兼ねて薪ストーブに火を入れました。

ほぁっとした暖気が流れると、なんだかホッといたします。

寒さには、いたって弱いことになっておるのが道産子でござる。

ついでながら、道産子は暑いのにも弱い。

夏の暑さにも、冬の室内の寒さにも耐える本州の皆さまに、いつも脱帽しておるひ弱な北海道民でござる。

さて、21日付の毎日新聞が1面ですっぱ抜いた。

「有識者会議での『祈るだけでよい』  陛下、公務否定に衝撃『一代限り』に不満」の見出しだ。

記事では「昨年11月のヒアリングの際に保守系の専門家から『天皇は祈っているだけでよい』などの意見が出たことに、陛下が『ヒアリングで批判をされたことがショックだった』との強い不満を漏らされていたことが明らかになった」と伝えておる。

被災地などを訪問し、被災者に寄り添ってきたのが天皇だ。

安倍晋三の意向を反映して選ばれた有識者会議のメンバーが「天皇は祈っていればいい」と発言したことに、宮内庁幹部は「(被災地などを訪れる)陛下の生き方を全否定する内容」と強く反発しておるという。

また、天皇と個人的に親しい関係者は「天皇に対して失礼だ」と話しておるそうだ。

そして、こうした天皇の意向は官邸にも伝えられておると報じておる。

安倍官邸には激震が走ったに違いない。

天皇が不満を強めている理由は、政府が退位を皇室典範改正で恒久制度化せず、特例法ですませようとしていることらしい。

天皇ご本人は、「退位は皇室典範の改正で恒久化してほしい」意向を示しておった。

国民の大多数や野党も、こうした天皇のお気持ちを支持し「恒久化すべき」というのが各種世論調査でも明らかになっておる。

天皇ご自身の御意向や、国民の意見を無視して、19日に安倍内閣は「特例法」を閣議決定したばかりだ。

そしてその直後に、天皇サイドから「不満の声」が出てきたことに大きな意味がある。

そもそも天皇は、右傾化する安倍政権に危機感を持っておる。

森友学園を、安倍晋三夫妻が支持したのは「教育勅語」を子どもたちに暗唱させるという戦前回帰のアナログ教育の思想が、自分と同じだからに他ならない。

国会で籠池氏を「詐欺師」とは言ったけど、その思想は否定しておらん。

天皇は、安保法が審議中の15年8月の全国戦没者追悼式では、「さきの大戦に対する深い反省」との文言を初めて使った。

また日本の平和と繁栄を「平和の存続を切望する国民の意識に支えられ」と表現した。

天皇の憲法9条への強い思いを感じさせる言葉です。

安倍政権は「一代限りの特例法案」で天皇の御意向を無視しようとしておる。

平和を願い、国民に寄り添う天皇陛下を軽んじる安倍政権、それでいいのか???

江戸時代末期、こういう輩を「逆賊」と呼びました。