おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

GPIFが年金を「自主運営」って、そりゃ自由主義経済に反するんでないの???

2015年12月27日 | Weblog

 

午前7時の気温はマイナス10度。

厳しい冷え込みに加えて、吹雪でござる。

昨夜から今朝にかけての積雪は10センチ程度ですけどね。

きのうは今シーズン3度目のスキーでござった。

8時半のリフト運行スタートに合わせて出かけましたが、9割がた外国人が並んでおった。

皆さんパウダー狙いなのだ。

おかげさんで、あっという間に非圧雪の斜面は荒れてしまったのでした。

もっともおぢは1時間滑って、休憩して、そそくさと退散したけど、そのあとから最上部のリフトが動いただろうから、深雪はまだ楽しめたでしょうけどね。

休憩後は、緩斜面では自撮りもしてみたりして帰宅したのでした。

雪かきは忙しく、スキーは楽しい、本格シーズンの到来でござる。

さて、

GPIFじゃ。

「年金積立金管理運用独立行政法人」とやたら長ったらしい名前だけれど、元はといえばあの悪名高い「旧年金福祉事業団」でござる。

ここがやってくれたのは、ご存知「グリーンピア」。

我々の年金約1950億円使って、全国に13か所の保養施設グリーンピアを建設した。

もちろん、官僚が作った法律に基づくわけで、したがって違法ではないけど、国民のあずかり知らんところで建設されました。

でもって、これがことごとく経営不振。

結果、すべて売却されておる。

売却額は計48億円とか。

ようは年金1900億円が消えたのです。

しかも誰一人責任を取っておりません。

でもってこの組織の「看板の架け替え」をしてできたのがGPIFだ。

このGPIFの職員は、運用の専門知識を持たないので、証券会社が年金を運用、ついこの間8兆円の損失を出したと発表したわけ。

そして現在GPIFが、年金の「自主運用」を検討しておると25日のTV朝日のモーニングショー「そもそも総研」が放送しておった。

ド素人に毛が生えた人たちが年金を運用するって、グリーンピアよりさらにヤバいんでないのか???

でもって、もし自主運用となると株式の比率が高いわけですから「政府の意向に沿った企業の株」を買うことになりかねん。

政府の意向に従わない企業の株は買わんということ。

しかもこれが法的にも一切公開されないというから「ブラックホール」状態となる。

マスコミも手の出しようがないというだから、怖い。

これって、「自由主義経済に反する」とんでもない行為じゃ。

それって中国並みの社会主義、いやこの場合はナチスみたいな国家社会主義ってことじゃないの?

資本主義的の立場でいうなら「市場経済の大原則に反する行為」となる。

しかもきのう書いたようにジャンク債まで買っておる。

そもそも総研によれば1兆円でドイツ国債を買うと年利は60億円だ。

しかし、ギリシャ国債を買うと年利は830億円になるという。

そこだけ見れば「ジャンク債いいじゃんか」となるけど、ドイツ国債の破たん確率は1.6%だけど、ギリシャ国債の破たん確率はなんと62.9%だという。

私たちの年金を、いまそんな博打に投資しておるわけで、口あんぐり、開いた口がふさがらん。

そしてさらに自主運用の法案を、現在自民党の年金部会が検討中で、来年の通常国会に上程される可能性があるという。

厚生労働省がこの場合「検討する」ってことは「やる」ってことだ。

この国は一体全体、どこに向かうのか、とっても怖い今日この頃でござる。