午前6時の気温は、驚きのマイナス13度!!
きれいに晴れた朝ゆえ、例の放射冷却現象なのでござります。
サブッ!!
トルコ旅行以前の生活を思い出した我が家のおバカニャンコ、この厳しい冷え込みというのに玄関前でご飯を待っておりまする。
とりわけ母ネコは、おぢが視線を送るたびに、じっと睨んで「ニャン!!」とか鳴いておる。
「こらぁ、早くご飯出さんかい!!」とか言ってる感じ?
怖いので、できるだけ視線を合わさないようにしておるけど…
さて、
きのうのお約束、「トルコ風呂」をめぐるお話でござる。
ウキペディアなどによると、そもそも我がニッポン国でトルコ風呂が「性風俗のお店」となったのは、1960年代の後半だそうだ。
っていうことは、おぢが高校・大学生だったころからなのじゃ。
聞いたところによると(アレッ!?)、そのころトルコ風呂と呼ばれた風俗店には、人がイスに座って入るカプセルみたいなものが、置かれておった。
そのカプセルは、いわゆる蒸し風呂だったのだけれど、そんなものを使う人はまるでおらず、湯船に浸かった後、ダブルベッドぐらいの巨大マットがあって、その上で、ここではとても書けない、あんなことやこんなことを、トルコ嬢とお客がしておった。
いや、しておったという話を聞いたことがありましたです、ハイ。
バブルのころには、1~2時間の入浴時間が3万円とか5万円とかという高級トルコも札幌ススキノにはあったそうな。
で、あっちにもこっちにもとんでもない美人トルコ嬢がいて、くどいようだけど、とても書けない、あんなことやこんなことをしたのでござる。
そういえば、バブルのころのトルコには、もう蒸し風呂なんかも置いてなかったような気もします。
でなくて、蒸し風呂はなかった、と誰かに聞きましたです。
しつこいか。
当時、ことトルコに関して札幌ススキノは、たいそう有名でござった。
東京の吉原、川崎の堀之内、大津の雄琴、福岡の中洲などと並んで、日本有数のトルコ帝国なのでござった。
そんなことなもんだから、日本在住のトルコ人は、祖国の名称がどスケベ産業と直結しておって、たいそう怒っておった。
実際札幌では、「今日はトルコに行くぞ」ってことは、トルコ共和国に旅行に行くわけではなくて、そりゃもちろん、ススキノの泡姫さまがいるトルコなのでござった。
そんな中、東大に留学しておったというあるトルコ人大学生が、それ知って大ショック!!
当時の厚生省に「トルコ風呂」の名称変更を直訴、名前を変更するよう運動したのじゃ。
で、元々親日的な国なもんですから、ニッポン人もたいそう協力し、マスコミも取り上げて、当時は社会問題にもなったのでござる。
その結果、1984年には、新たな名称として公募で「ソープランド」が決定されたそうな。
つまりは1984年以降、トルコ風呂、通称トルコは、ソープランドとなったのじゃ。
メデタシ、メデタシ。
なもんだから、おぢ世代にとっては、その手の風俗産業はトルコって言うことになっておるけれど、若いお方はそんなことを一切知らないことになっておる。
だから若いお方が、トルコと聞いても、いまはもちろんお国の名前。
ニッポンとトルコ両国にとってはまことにけっこうな結果となったのでござる。
まぁ、考えてみればそのころはというと、いまみたいに「草食系男子」なとというもんがさっぱりいない時代でござった。
つまり男は全て肉食系だったわけで、そりゃトルコのお世話になった男子は数知れず。
っていうか、彼女のいない若い男子は給料日となれば、「トルコへ直行」なのでござった。
聞くところによると(しつこいか?)、給料日のトルコは、待合室に行列ができる大騒ぎ、だったそうな。
当時、既婚者だった男性などは、トルコに行って、それから焼き鳥屋で呑んで、煙を体中につけてから帰宅したそうな。
そう、戦後すぐの時代は「石けんの匂いがする」というと爽やかなイメージでしたけど、80年代はというと、昼間から石けんの匂いがプンプンしようもんなら、「お前、トルコ行ってきたのか?」などとあらぬ疑いをかけられたりしたものでござる。
聞いた話ですが…
そんなこんなで、いまや若いニッポン人は誰もトルコ風呂は知らないことになっておって、まことにけっこうなのだけれど、そんなことほじくり返して書いちゃって、おぢはそれでいいんかい?
そう遠くない将来、風俗産業をトルコと呼んだ世代もいなくなるわけで、ま、いいか。
トルコ国民の皆さん、勘弁してね!!
一方、ススキノのトルコが元気だった時代は、我がニッポン経済も絶好調!!
風俗産業が衰退し、草食系男子などという男の子が出てくるいまの時代は、経済も寂れるばかりだ。
なんか経済と風俗、ウンチとエアロビみたいに相関関係あるんだろか?
どなたかに解明していただきたいものじゃ。
ということで、きょうは温故知新、古きをたずねて新しきを知るの巻でござった。
ま、何の役にも立たん話でスマンね…
写真は、イスタンブールの通称ブルーモスクでござる。
風呂はなかった…