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日本語の発音について その4

2013-04-06 | 現代日本語百科2025
外来語音に影響を受けて

50音は一体いくつあるか。拡大する50音図を捉える。音節として日本語音声を表そうとするのでその範囲内で上げてみる。清音と濁音と半濁音そして拗音など表記が工夫されてから発音はされるようになったものの、それまでにどの程度書き加えて意識されていたかは明らかでない。その一方で日本語の発音は外来語音をうけいれる要因を持っていた。

というのは、現在使う50音図をカタカナで書いて学校教育用に普及したのは明治33年1990年のことで小学校令による。それにはヤ行のエを加える工夫があった。上の横棒が右下がりの斜めになるが使われていない。ワ行のヱとともに、それなりに音韻をうつそうとした。だから正しい50音図を書くとなるとヤ行のエは不要だがカタカナで47字を書き濁音の行などを書いた。

もともと古代から日本語音声には清音であるという意識があるので補助符号が書き添えられる濁音符号などの文字があってそれが体系となっている。これは歴史的に遡って50音図の成立がいつであるかということと関係して果たして清音だけであったかどうか、表記上のことだけであったか、わからない。

中国語音の影響で発音の体系に変化が起きたのと同じくらいに日本語音声が書きとどめられたからである。源氏物語に阿闍梨があざり、病者がばうざと書かれて、清音で書き留めて発音を表そうとしている。土佐日記もとさのにきであり、天気のことをていけと書いたりしている。文献に見えた11世紀前後から19世紀以降までは手習い歌が有効であった。

さて現代はどれくらいの音節を発音し分けているか、特徴的なところをみると段と行からなる音韻の体系が出来上がる。か行には鼻濁音を加える。さ行には、shiの発音を持つしゃ行を、タ行にはchiの発音を持つちゃ行、tsuの発音を持つぁ行を、は行にはfu唇歯音に近い両唇摩擦音のふぁ行を加える。濁音と半濁音と揃えて、数えると次のようである。

ア行 カ行 ガ行 ギャ行 鼻濁ガ行 サ行 ザ行 シャ行 タ行 ダ行 チャ行 ツァ行 ナ行 ニャ行 ハ行 バ行 パ行 ビャ行 ピャ行 マ行 ミャ行 ヤ行 ラ行 ワ行  あわせて24行

音韻の中には語頭音と語中音で異音として相補分布を作るものがあるのでこれに加える発音がさらにある。また撥音、促音、長音などがあるので、音韻体系は作業どおりにはならないが、これだけの発音をわたしたちは日本語音声としているのである。悉曇学の音声分析が音図に影響していると言われ、音韻によって中国語音を日本語音にしたのであるが、さらに外来語音を日本語音として潜在的に発音可能な音韻としてきたようである。


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