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博論

2018-08-05 | 日本語文章論







博論
2007年08月05日08:13

しばらく読み込んだ
いわば2年がかりでつまびらかにする
その作業に沈潜して、それでレポートの課題を議論したことが思い出された
言葉の論理を立てるステップだ

論文は論を文にする、だから論文である
というと、説明にも何もならないが
言葉で表現する、文を書き連ねる作業だ
テーマをもとに材料を証明して文章とする

トピックとアンサーであり
論の構成は順序だてられる
時間で展開する文章の論理に従う
表現は分析的に空間をも再現して総合される

言葉は定義を持って規定される
言葉に意味があるからである
言葉を共通のものとする
言葉が論理の筋道を通す





日国オンラインから語義を引用する



援用

自説の助けとして、他の文献・事例・慣例などを引いてきて使うこと。
*詩と現代生活について〔1934〕〈河上徹太郎〉「彼のレアリテを論ずるためにはその詩作は援用出来なかった」
*島崎藤村〔1946~56〕〈平野謙〉新生「東京日日新聞に掲載された記事を私は援用しなければならぬ」

ある事実を持ち出して、自己の利益のために主張し、または相手の要求を拒むこと。時効の援用、証拠の援用、抗弁の援用などがある。
*民事訴訟法(明治二三年)〔1890〕一一〇条「口頭演述に換へて書類を援用することを許さず」
*民法(明治二九年)〔1896〕一四五条「時効は当事者が之を援用するに非ざれば裁判所之に依りて裁判を為すことを得ず」


採用

とりもちいること。必要なものを採取して利用すること。また、意見・方法などをとりあげて用いること。
*延喜式〔927〕三・神祇・臨時祭「凡年中御卜料兆竹者、植於宮中閑地臨事採用」
*色葉字類抄〔1177~81〕「採用 サイヨウ」
*大内氏掟書‐文明七年〔1475〕一一月一三日「雖為山中并坊舎境内、不可採用竹木事」
*新聞雑誌‐明治四年〔1871〕八月「英明宜しく臣が微衷を憐察して之を採用(サイヨウ)せんことを期す」
*真空地帯〔1952〕〈野間宏〉五・一〇「円顔の温和な口調の裁判長は検察官の論告にある犯罪事実をそのまま採用したのである」
*史記‐封禅書「及秦帝而斉人奏之、故始皇采用之」


仮説
いろいろな事柄の間の関係が実際には確かめられていない場合、それを統一的に説明するための理論的な仮定。また、一般に、ある事柄を理由づけるための仮の見解。仮設。


仮説検定
ある主張が正しいかどうかを統計的方法により判定すること。


演繹

もともと動詞で、意義を敷衍して述べることの意。それを西周が「百学連環」で論理学の方法論の一つ“deduction” の訳語に当てた。さらに「致知啓蒙」では、induction (帰納)と対比して使った。その後、「演繹法」が「哲学字彙」に採用され普及したが、同方法の運用という意味の「演繹」は、「演繹法」という語が定着した後に、一般化した。

一つの事から他の事に押しひろめて述べること。

*思出の記〔1900~01〕〈徳富蘆花〉一〇・二「良人の肉食論を演繹した訳でもあるまいが、着物などは垢つかぬものを着て居れば木綿で沢山、食物は成る可くよくせねば、万事の原の健康を全ふすることが出来ぬと云ふのが鈴江君の主義で」
*満韓ところどころ〔1909〕〈夏目漱石〉四七「湯を立て貰って這入って見ると、濁ってゐる。〈略〉御茶の味から演繹(エンエキ)すれば矢っ張り酸っぱい湯に浸(つか)ってゐるとより外に考へ様がない」
*武蔵野夫人〔1950〕〈大岡昇平〉一三「彼等は戦争も『必要』から演繹してゐた」
*朱熹‐中庸章句序「更互演繹、作為此書」

(deduction の訳語)前提から、論理的に正しい推論を重ねて結論をひき出すこと。帰納。
*百学連環〔1870~71頃〕〈西周〉総論「先づ以前のdeduction 演繹の法 なるものを知らざるべからず。演繹とは猶字義の如く、演はのぶる意、繹は糸口より糸を引き出すの意にして」
*当世書生気質〔1885~86〕〈坪内逍遙〉一一「此原因は那辺(なへん)にあるか、帰納法にて推理せん歟(か)、将(は)た演繹(エンヱキ)の法に因らんか」
*吾輩は猫である〔1905~06〕〈夏目漱石〉三「夫(それ)を厳格に力学上の公式から演繹して御覧に入れ様と云ふのであります」


解釈

語句や物事の意味、内容などを説明すること。解き明かすこと。また、その解説。
*古事談〔1212~15頃〕三・後三条天皇在藩時召益智給事「次令問其義趣之処。一々解釈之無滞停」
*発心集〔1216頃か〕七・中将雅通持法華経往生事「全部通利し文々解釈せよとも説かず」
*寛永刊本蒙求抄〔1529頃〕一「朝にある文章づれもよく解釈するぞ」
*授業編〔1783〕四「ただ字義の大意をさらりと解釈(カイシャク)し、〈略〉ずいぶん合点のゆきやすきやうに云きかすべし」
*岡本の手帳〔1906〕〈国木田独歩〉「宗教とは宇宙人生の不思議を解釈せんがために起りしにはあらず」
*坊っちゃん〔1906〕〈夏目漱石〉三「生徒の一人が一寸此問題を解釈をしておくれんかな、もし、と出来さうもない幾何の問題を持って逼ったには冷汗を流した」
*後漢書‐陳元伝「解釈先聖之積結、汰学者之累惑」

物事、特に表現されたものを、自分の経験や判断力などによって理解すること。
*水流雲在楼集〔1854〕下・題瑞香花「青皇解釈我詩愁、故使春風扇弊」
*哲学字彙〔1881〕「Interpretation 解釈、弁析」
*雁〔1911~13〕〈森鴎外〉六「吝(けち)な末造の処置を、お玉親子は大そう善意に解釈(カイシャク)して」
*手巾〔1916〕〈芥川龍之介〉「婦人が手にとらないのを遠慮だと解釈した先生は」
*竹沢先生と云ふ人〔1924~25〕〈長与善郎〉竹沢先生の散歩・四「それを俗人である亭主の感化だと自分は解釈してゐた」

法令の意味を明確にして、その内容が動かないように定めること。
*有閑法学〔1934〕〈穂積重遠〉五三「此事件は民法第一九五条の解釈についてのみならず、本権の訴と占有の訴とを如何に使ひ分くべきかの訴訟戦術につき、〈略〉誠に註文して拵へた様な好題材である」
*憲法講話〔1967〕〈宮沢俊義〉二「ここで、だれでも、今の憲法第九条の解釈を思い出すだろう」


解釈学

古典解釈の方法を追求する学問。

文献や芸術作品など、広く人間精神の産物を人間体験の表現されたものとしてみ、表現を通してもとの体験を理解する態度およびその方法。ディルタイによって精神科学、歴史学の基礎として提唱された。
*最新百科社会語辞典〔1932〕「かいしゃくがく 解釈学 〔哲〕社会現象を正しく解釈すべき方法、規則等を発見する術を求め、これによって社会現象の中に普遍妥当的な真理を追求することを目的とする哲学説で」


コメント
2007年08月05日 08:44
通説的解釈とは援用であり、採用ではない
新解釈は仮説である

コメント
p2007年08月05日 11:21
通説的解釈=援用
通説的解釈≠採用

この部分がわかるようで、わからないのは、採用しない、の意味であろうかと、思う

新解釈=仮説

仮設の語
数学や論理学で、ある結論が成り立つための前提条件。仮定。仮説。
*哲学字彙〔1881〕「Assumption 仮設、包摂」

「かせつ(仮説)」に同じ

日国オンラインも学術用語辞典ではないのでといってしまえば、それまでだが、ここは、上記の最初の
>また、一般に、ある事柄を理由づけるための仮の見解。仮設。
に、相当するのか、な



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