
日本語文法論議2382
文章は次のようである。
>豊臣秀吉は天下を統一する少し前、マイホームと政庁を兼ねた城郭を築いた。京都・平安京跡の聚楽第である。その形状も規模もはっきりしないが、近年の発掘調査で、石垣の一部やいくつもの金箔瓦が見つかっている。さぞかし豪華絢爛(けんらん)で、威容を誇ったに違いない。 日経記事20230802付けコラム 春秋より
話題は、豊臣秀吉の築いた京都・平安京跡の聚楽第である。そこに金箔瓦が見つかっているという。
城郭を築いた / 聚楽第である / 金箔瓦が見つかっている / さぞかし 豪華絢爛 威容を誇った に違いない
文の単位で、6つを数えるが、句点で4つである。
豊臣秀吉は 天下を統一する
少し前
マイホームと政庁を兼ねた
城郭を築いた
京都・平安京跡の聚楽第である
その形状も規模もはっきりしない
近年の発掘調査で、石垣の一部やいくつもの金箔瓦が見つかっている
豪華絢爛(けんらん)で、威容を誇ったに違いない
豊臣秀吉が城郭を築いた。聚楽第である。形状も規模もはっきりしない。石垣の一部やいくつもの金箔瓦が見つかっている。
さぞかし、と、筆者は思いを述べる。
日本語文章はいくつかの文をパターンとしてその複数を持つ、その文の意味内容が連鎖する。
ーは ーが による描写叙述が展開する。
さて、ーはーが構文は文章に現れてくると、どうか。童謡の歌詞にあったのは1952年というから、なんと半世紀以上もにもまえになるらしい。年配といって、誰のことか、よく聞いたろうに、わたしの小学校時代だし、テレビもなかったか、
>「ぞうさん」は,作詞が まど・みちお氏,作曲が 團 伊球磨氏のとても有名な童謡です。おそらく知らない方はいないのではないでしょうか?
「ぞうさん」
ぞうさん ぞうさん
おはなが ながいのね
そうよ
かあさんも ながいのよ
ぞうさん ぞうさん
だれが すきなの
あのね
かあさんが すきなの
2020/06/16 「ぞうさん」の歌詞 | by 教育長
http://matsushima.ed.jp/jodc7dmqz-498/
この童謡は1952年(昭和27年)にNHKラジオで放送されている。その解説が次のサイトに見える。
ぞうさん 歌詞と解説
日本の童謡/ぞうさん ぞうさん お鼻が長いのね
https://www.worldfolksong.com/songbook/japan/doyo/zosan-doyo.htm
ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね
ぞうさん ぞうさん かあさんが すきなの
繰り返す呼び掛けに、
象さんは鼻が長いのね
象さんは母さんが好きなの
という歌詞からの文例が導き出されるはずである。。
歌詞を文章と見ると、象は鼻が長い、という文が導き出されるようである、と見ると、はたして、かの著作は1960年のこと、それよりも前に流行ったのだから、この歌を聞いたことによる文例となったと想像する。
だとすると、やはりこの文例は引用の、ーは になる。つまり、ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね と謡うことから、
象さんは鼻が長いのねと歌う
とならなければ、いわば、象は鼻が長い というのは、正しくない。
象は鼻が長いのね
象は鼻が長いと言う
この例文を用いて日本語文法の解説をすることが正しい。
