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日本言語3 ことをは

2020-03-04 | 日本語言語

文化人類学者、川田順造氏に、コトバ・言葉・ことば 文字と日本語を考える というタイトル、サブタイトルの著書がある。青土社、2004年、エッセイ集であるが、氏の濃密な思考の文章世界である。音象徴としてのコトバ、実はそこにすぐにも漢字を入れる日本語であるから、やまとことばと漢字先年のもつれあい という、帯にあるような、あるいは副題にあるような、文字と日本語の思索のようにうたっている、あるいはまた目次の構成に見るように、文字と日本語は、コトバの三角測量、音象徴と声の力を縫い込んで、あまれたはてには、コトバは言葉のことばかり となり、謎めいたフレーズで終わるべく構成されている。どうも文字に近づかない、それを読書にして、やはり音声言語の学者なのである。日本語は発音に仮名文字を用いて、漢字はその意味内容を表すように文字表記と工夫した。言葉という文字遣いそのものは何を現し、わたしたちはこれを書くたびに、どうして葉っぱなんだとばかりに、表しわける行動になれている。言葉は、ことをは かく、コトバ 書く という成り立ちなのである、と考えるのだが、訓読のヲコト点に、こと は の2点が日本語のコトバとなるのである、という仮説の証明に、いま思いを巡らす、おもしろい言語意識のことになる。


三省堂 大辞林
こと ば [3]【言葉・詞▽・辞▽】
①人の発する音声のまとまりで、その社会に認められた意味を持っているもの。感情や思想が、音声または文字によって表現されたもの。言語。
②ものの言い方。ことばづかい。 「丁寧な-を使いなさい」
③言語を文字に書き表したもの。文字。
④語彙(ごい)。単語。
⑤謡物・語り物の中で、節をつけない部分。 《詞》
⑥和歌に対して、散文で書かれた部分。また、和歌の詞書(ことばがき)。絵巻物の詞書。
⑦意味。理性。ロゴス。 「はじめに-ありき」
⑧(「てにをは」に対して)体言・用言などの総称。詞(し)。
⑨語気。ものの言いぶり。 「思わず強い-になった」
⑩ことばのあや。たとえごと。 「『どりやどりや塵を結んでやらう…』『なう、腹立ちや腹立ちや、それは-でこそあれ』/狂言・引括 虎寛本」
けと ば 【言▽葉】
〔上代東国方言〕
ことば。 「父母が頭搔き撫で幸(さ)くあれて言ひし-ぜ忘れかねつる/万葉集 4346」

ことば
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
言葉・詞・辞などの漢字をあてる。コト(言)とハ(端)との複合語とみられる。上代には「事」と「言」、すなわち「事柄」とそれを人間の意志によって対者に伝達しようとする働きである「言語」との区別が、かならずしもはっきり区別されなかったが、コトバなる語が生じて以後、この語はもっぱら「言語」の意を表すようになった。ただし、コトも「言語」の意を表す場合が後世まであり、両者あまり区別なく使われた面もあったらしい。


ことば
出典:『Wiktionary』 (2011/12/16 02:30 UTC 版)
名詞
ことば【言葉 稀・複合語で:詞、辞】
1 一定の意味を伝えるために使われる、音声・文字による表現。単語、語句。
近頃の若い人達は、もうこんな言葉は使はないかもしれないが、それでも、言葉そのものは、まだなくなつてはゐない。(岸田國士『『ハイカラ』といふこと』)
2 人間のある一定の集団において一定の意味を持つ音声・文字表現の体系。言語。
自分の国の言葉の下手な外国人は何と云っても普通には尊重出来ない(戸坂潤『思想と風俗』)


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