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句にまつわる

2023-09-14 | 日本語文法論議23



日本語文法議論23914     
     句の構造、句の成立を考えて、かつてのことに、国語学思い起こすことがある。それは、駆け出しのころで、国語学原論を読み、国語学史を紐解き、日本語文法を口語、文語とそれぞれに、時枝学説の手に入れやすい、岩波書店の刊行書を求めた。ついで学生時代の文法書は橋本進吉著作集に始まっていたから、それを読み込んでみたものの、仮説と実証帰納の方法に国語学として入門を受けたようである。 

そこにソシュールの原論、これは翻訳書名で1968年の改訳版が出ている、のちにまた一般言語学講義1972年12月となっている、当初に国語学の専門書の一つように、特殊講義で聞いた。先生には原文よりも難解になった文体にある翻訳とその用語についての指摘があった。そういえば一方で国語の音韻論に橋本著作を置いてのことだったから、語彙、音韻、文法の文献による実証の作業に導かれていた。

句を構造として見るというと、句構造という言語についての解釈があるので、それとは区別してみて、しかし、時枝学説では句の成立という言語過程説をどうしても納得した理解をしなかった。概念の過程が脳内作用にあるのは、心理にも概念形成のことがあるから、脳のどこでぐるぐると言葉があるのかと実証しなければ目にも見えない、そして心の声からの着想というのは、実際にありえないことである。

概念を経る、経ないという、おおよそ概念は意味のことを指していると解釈して、その文法機能における、いわゆる助詞助動詞にはいわゆる概念を持たないとみてしまう、そこで躓けば時枝の理論は仮説の袋小路になる。誰もそれを言わないままにおかしなことで、理論のこととする。その演繹について言及するものはない。時枝の業績は言語構成観と名付ける言語本質の議論に言語生活などの教育国語方法にも及ぶ。

なんとなく、文章論も受け入れられてしまうので、わたしにもその影響がある。いくつかをいつかは解決しなければならないと、その仮説を傍らにして、現実には文献実証と、教育実践とかけ離れて国語と日本語をみてきたから、いま、その謎ときをしておいてよいころだろう。句は山田学説で、時枝学説でそれが用語に見える。橋本学説の文節、松下学説の断句、そしてあろうことか、主格補語などという・・・
     













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