ウクライナ大統領ゼレンスキーさんは日本の国会で演説をすると打診してきた。国連で、英国議会でもオンラインで演説し、そしてアメリカの連邦議会にも、登壇したいという。これほどに情報を的確に、適格と言おうか、リアルタイムで出してくると、フェイクばやりのロシア情報と違って、戦いの現実を知らされる。
誰しも通信状態を危ぶむ。テレビ塔が爆撃され足り市街地にインフラは粉々に見える惨状である。地下シェルターに避難する民衆である。非常時の通信線は確保されているだろうけれど、あきらかに、情報インフラは確かである。日本でのいざとあれば安定とも言えない通信状況の様子からすれば、テレビ画面夷出てくるSNSの情報は驚きである。その謎は、なぞでもなんでもなかった。Starlink、非静止衛星の効力である。
デジタル戦争のハイブリッドは意外にも銃弾のコントロールに用いられるようなことでなくて、民衆が手にする通信の威力である。戦争の爆撃と決戦の意志の強さとそれをまざまざと画面に見る。
ロシアvsウクライナ情報戦の最前線で起こっていること
LOSING THE PROPAGANDA WAR
2022年3月16日(水)14時15分
イアン・ガーナー
>ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は首都キエフから、臨場感あふれる動画を次々に発信。ロシア軍が侵攻しても自分と閣僚はとどまると主張している。
冷静に、自身の母語であるロシア語でロシア国民に語り掛け、平和を訴える。ウクライナがロシア語話者を弾圧しているというプーチンの大仰な主張を考えれば、これは重要な振る舞いだ。
対照的に、プーチンの演説は今のところ事前に録画されたもので、人々に「あなた」ではなく「国民」と呼び掛ける。自分の側近とさえ、途方もなく長いテーブルの端と端で話をする。普段の男らしい行動派というイメージからは程遠い。
ゼレンスキーは3月3日の記者会見で、プーチンに交渉の席に着くようロシア語で呼び掛けた。
「私と座って話をしよう。(仏大統領エマニュエル・)マクロンや(独首相オーラフ・)ショルツと会ったときのように、30メートルも離れる必要はない......私はあなたの隣人だ......かみついたりしない。私は普通の男だ......あなたは何を恐れているのか」
ウクライナ侵攻、SNSが情報戦の最前線
2022年03月14日 07時00分 公開 産経新聞
> ロシアによるウクライナ侵攻のニュースが、TwitterやFacebookといったSNSで大きな関心を集めている。ウクライナでは、ゼレンスキー大統領がSNSに動画やメッセージをたびたび投稿してロシア軍に対抗している他、一般市民も現状を発信。過去の多くの戦争・紛争と異なり、日本をはじめ世界が「生の情報」を共有する状況を作っている。
「マリウポリで産科病院がロシア軍の攻撃を受けた。子供を含む人々ががれきの下敷きになっている。世界はいつまでテロを無視する共犯でいるつもりか」
ゼレンスキー大統領は10日(現地時間9日)、500万人以上のフォロワーを持つ自身のTwitterでロシアによる産院の空爆を発表し、動画とメッセージを投稿した。同国のクレバ外相も、ロシア軍に制圧されたチェルノブイリ原子力発電所について、自身のTwitterで「全ての電力供給が途絶えた」と緊迫する情勢を伝えた。
https://time-space.kddi.com/au-kddi/20211223/3227
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大谷「『Starlink』は、高度約550kmの低軌道上に多数の人工衛星を打ち上げて、宇宙からブロードバンド通信サービス、主にインターネットを提供するというものです。『Starlink』の人工衛星は地上から見ると常に動いているため、“非静止衛星”と呼ばれます。低軌道上に打ち上げた多数の“非静止衛星”を連携させて運用することで、世界中で高速・大容量の通信サービスが提供できるようになるのです」
――従来の衛星通信よりも、低い位置にたくさんの“非静止衛星”を打ち上げるのが「Starlink」の特徴ですね。
大谷「そうです。現在、低軌道周回に約1,500基超の“非静止衛星”が運用されています(2021年12月時点)。従来の“静止衛星”と比べて、地表からの距離が65分の1程度と大きく近づくため、これまでの衛星通信に比べると、大幅な低遅延と高速伝送を実現できます。
ちなみに、2020年に『Starlink』は一般ユーザー向けにアメリカやカナダ、イギリスなどでスタートしました。こちらは、スターターキットを購入することで、月額99ドルでインターネットと接続できるというサービスです」
>河合「『Starlink』は“bring urban mobile experience to rural customers”というコンセプトで取り組んでいます。要約すると『都市部のお客様体験をルーラルにも』といったニュアンスです。

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