97 日本語の表記体系の複雑さには利点があるの
表記体系とは漢字、仮名の文字を体系としてみる。
その体系は個別にさらに体系をもつ。
漢字は日本語の通用漢字の体系、仮名は文字の書きわけによる、ひらがな、カタカナの体系である。
日本語を書き表すためには、現代語ではこの3つを漢字仮名交じり文として表記している。
しかし実際には英文字を交じえている。
ラテン文字としてのアルファベットである、ローマ字を用いている。
日本語の表記体系は日本語である漢字仮名と英字を使い分けている。
それをとらえれば固有語と外国語とを表記に持つことになる。
それを文字種としてみれば4種類を使っているから、複雑になると考えるのであろう。
それに加えれば、数字を書くのに、算用数字としてアラビア数字を使う。
洋数字とも言うが、それに対して漢字表記による漢数字があり、これは和数字と呼ぶ、それぞれ使う日本語の文字は、6種類ということになる。
確かなことに、文字種があり、これだけを書き分けるとしたら複雑である。
さて、その利点はなんであろう。
それは日本語は異文化間の言語表記を表しているということであろう。
視点を変えると、漢字は本来、絵文字からできた、それはまた表意文字としてとらえる。
文字には表意、表音としての区別と、音素、音節としての分類がある。
日本語はこの文字を巧みに使い分けている言語である。
優れた言語表記の体系をもつのが日本語であるということができる。
仮名文字は漢字を書き崩して工夫された、表音文字である。
つまり、表意文字と表音文字を文字の出自としてとらえると、それぞれ漢語をあらわし、和語を表す。
仮名文字は日本語の文法機能語を書き表すのに用いられて、漢語と和語とを書き表すことができるようになっている。
それだけではない外来語を取り入れた日本語はその後にカタカナで表記する外国語を日本語化しようとしている。
つまり、カタカナで表記する場合には、漢語和語のほかにカタカナで書く洋語としての書き分けが進んできtのである。
それぞれの文字種には、漢語、和語、外来語、加えて外国語をローマ字で書き表す表記の体系となった。
デジタル大辞泉の解説
たい‐けい【体系】
1 個々別々の認識を一定の原理に従って論理的に組織した知識の全体。
2 個々の部分が相互に連関して全体としてまとまった機能を果たす組織体。
大辞林 第三版の解説
たいけい【体系】
①個々のものを秩序づけて統一した組織の全体。矛盾のないようにまとめられたものごとの全体。
②〘哲〙 一定の原理に基づいて構成され,内的整合性をもっている科学的あるいは哲学的命題の集合。システム。系。
〔 (1) 「改訂増補哲学字彙」(1884年)に英語 system の訳語の一つとして載る。 (2) 同音語の「大系」はある方面の著作・論文を広く集めまとめられた一群の書物のことであるが,それに対して「体系」は個々のものが秩序づけられて系統的にまとまっている全体のことをいう〕
世界大百科事典 第2版の解説
たいけい【体系】
ギリシア語のシュステマsystēmaに由来する英語システムsystemなどの訳語。システムはほかに〈組織〉〈系〉などとも訳されるが,特に〈体系〉と訳される場合には,〈理論体系〉〈体系的思想〉などの用法から知られるように,通常は〈知識の組織〉を意味する。近代ヨーロッパ哲学には,真の知は必ずその根拠を有し,したがってすべての知はその根拠づけの連関をたどって究極の根拠にまでさかのぼる一つの組織のうちにあり,知は必然的に〈体系知〉となるべきだ,という考え方があった。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
体系 たいけい system
多様なものをまとめて統一と分節をもった全体を形成していること。天文学上の集合体 (たとえば銀河系) ,解剖学における神経系統などの組織,博物学における類種による系統的分類法などは,すべて一種の体系であるが特に理論体系,哲学体系をさすことが多い。
本文は出典元の記述の一部を掲載しています。
98 日本語にはなぜ縦書きと横書きがあるの
99 「ヽ」「々」は漢字・ひらがな・カタカナ
100 パピプペポの「゜」(半濁音符)の記号はいつできたの
101 漢字にはなぜ音読みと訓読みがあるの
表記体系とは漢字、仮名の文字を体系としてみる。
その体系は個別にさらに体系をもつ。
漢字は日本語の通用漢字の体系、仮名は文字の書きわけによる、ひらがな、カタカナの体系である。
日本語を書き表すためには、現代語ではこの3つを漢字仮名交じり文として表記している。
しかし実際には英文字を交じえている。
ラテン文字としてのアルファベットである、ローマ字を用いている。
日本語の表記体系は日本語である漢字仮名と英字を使い分けている。
それをとらえれば固有語と外国語とを表記に持つことになる。
それを文字種としてみれば4種類を使っているから、複雑になると考えるのであろう。
それに加えれば、数字を書くのに、算用数字としてアラビア数字を使う。
洋数字とも言うが、それに対して漢字表記による漢数字があり、これは和数字と呼ぶ、それぞれ使う日本語の文字は、6種類ということになる。
確かなことに、文字種があり、これだけを書き分けるとしたら複雑である。
さて、その利点はなんであろう。
それは日本語は異文化間の言語表記を表しているということであろう。
視点を変えると、漢字は本来、絵文字からできた、それはまた表意文字としてとらえる。
文字には表意、表音としての区別と、音素、音節としての分類がある。
日本語はこの文字を巧みに使い分けている言語である。
優れた言語表記の体系をもつのが日本語であるということができる。
仮名文字は漢字を書き崩して工夫された、表音文字である。
つまり、表意文字と表音文字を文字の出自としてとらえると、それぞれ漢語をあらわし、和語を表す。
仮名文字は日本語の文法機能語を書き表すのに用いられて、漢語と和語とを書き表すことができるようになっている。
それだけではない外来語を取り入れた日本語はその後にカタカナで表記する外国語を日本語化しようとしている。
つまり、カタカナで表記する場合には、漢語和語のほかにカタカナで書く洋語としての書き分けが進んできtのである。
それぞれの文字種には、漢語、和語、外来語、加えて外国語をローマ字で書き表す表記の体系となった。
デジタル大辞泉の解説
たい‐けい【体系】
1 個々別々の認識を一定の原理に従って論理的に組織した知識の全体。
2 個々の部分が相互に連関して全体としてまとまった機能を果たす組織体。
大辞林 第三版の解説
たいけい【体系】
①個々のものを秩序づけて統一した組織の全体。矛盾のないようにまとめられたものごとの全体。
②〘哲〙 一定の原理に基づいて構成され,内的整合性をもっている科学的あるいは哲学的命題の集合。システム。系。
〔 (1) 「改訂増補哲学字彙」(1884年)に英語 system の訳語の一つとして載る。 (2) 同音語の「大系」はある方面の著作・論文を広く集めまとめられた一群の書物のことであるが,それに対して「体系」は個々のものが秩序づけられて系統的にまとまっている全体のことをいう〕
世界大百科事典 第2版の解説
たいけい【体系】
ギリシア語のシュステマsystēmaに由来する英語システムsystemなどの訳語。システムはほかに〈組織〉〈系〉などとも訳されるが,特に〈体系〉と訳される場合には,〈理論体系〉〈体系的思想〉などの用法から知られるように,通常は〈知識の組織〉を意味する。近代ヨーロッパ哲学には,真の知は必ずその根拠を有し,したがってすべての知はその根拠づけの連関をたどって究極の根拠にまでさかのぼる一つの組織のうちにあり,知は必然的に〈体系知〉となるべきだ,という考え方があった。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
体系 たいけい system
多様なものをまとめて統一と分節をもった全体を形成していること。天文学上の集合体 (たとえば銀河系) ,解剖学における神経系統などの組織,博物学における類種による系統的分類法などは,すべて一種の体系であるが特に理論体系,哲学体系をさすことが多い。
本文は出典元の記述の一部を掲載しています。
98 日本語にはなぜ縦書きと横書きがあるの
99 「ヽ」「々」は漢字・ひらがな・カタカナ
100 パピプペポの「゜」(半濁音符)の記号はいつできたの
101 漢字にはなぜ音読みと訓読みがあるの