goo blog サービス終了のお知らせ 

現代日本語百科   けふも  お元気ですか

gooブログはじめました!日本語百科です。
現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

日本語語彙論 形態

2013-10-01 | 語と語彙
語は形態論では形態である。文法の単位として形態を論じるものと語として論じるものがある。

文法論の形態論では形態が単位となり、統語論で語が扱われる。morphem における morph である。
あるいは文法の品詞、構文では語が単位となる。

形態論は文法論の一部門で、単語などの形態変化、活用、曲用などにみられる語形変化や語の構成について記述する。
形態素 morpheme は、意味を持つ最小の単位として、ある言語においてそれ以上分解したら意味をなさなくなるところまで分割して抽出された、音素のまとまりの1つ1つを指すと説明される。
その形態素の性質、結びつきなどを形態論で明らかにする。

あめ という単語は、自立形態である。その意味を、雨として、雨傘 と言えば、あめ-かさ の結合で、あまがさ となる。雨、傘ともに自立形態が、熟合して結合形態として、あま--がさ となっている。この雨と雨傘であるそれぞれの語は、形態素の あめ を持ち、あめ と、あま- は、それぞれの形態で、異形態の関係にある。語形変化をする語で、書く、という語を、書かない 書きます と、変化させたときに、kak- という形態素について、kak-u という形態が語となり、また、kaka-nai kaki-masu という形態が、それぞれ語となる。このときに、書か 書き は、書く についての異形態であると言う。

また、書かない kakanai 書きます kakimasu について、kak- の変化しない形態素が、その、書く という意味を担っている。また変化しない部分として語の中で基本的な部分として語基と呼ばれる。この、書かない 書きます について、語基と打消し、または丁寧を表す変化形の語尾によって、語となっている。


古語で音韻の現象に着目して、被覆形、露出形と、音韻の交替を説明した。さきの あめ の、異形態について言うと、単独で用いられる形と、他の要素がついて用いられる形で、異なる形をとるものとして、露出形、被覆形、と言う。あめ は、露出形で、あま は、被覆形である。この議論は上代特殊仮名遣いに見られるもので、古代国語の音韻現象を明らかにしている。


なお、二重語について、次はウイキペディアより。

>二重語(にじゅうご; 英語: doublet)とは、ひとつの言語の中で、共通の語源たるひとつの単語に由来しながら、それぞれに異なる語形をとり、異なる意味や機能のもとに併用されている、2つの語をいう。姉妹語ともいう。 似たものとして、三重語、四重語などの多重語もある。
借用語(外来語や古典語からの復活)が複数の時代・経路を通じて入ってきた結果生じたものが多いが、純粋な土着語が何らかの理由で複数に分化するような場合もある。

外来語の例:
マシン - ミシン
machine 「機械」から。原義に近い前者に対して後者は狭義化しているが、sewing machine をとったものとも言われる。
セカンド - セコンド
second から、野球用語とボクシング用語に。後者については、初期の試合で第2試合に出る選手をリングサイドに置いたことから、second match 第2試合に由来するのだという。
アイロン - アイアン
iron 鉄。かたや火熨斗、かたやゴルフクラブと、日本語ではいずれも特定の道具名になってしまった。
トロッコ - トラック
truck 運搬車より。
ほか、「異なる言語からの外来語同士のセット」まで含めれば、「うどん - ワンタン」 「歌留多 - カルテ - カード - チャート」 「襦袢 - ズボン - ジャンパー」 「ゴム - ガム - グミ」 「オブジェ - オブジェクト」 とか、果ては「ホイール - サイクル - サークル - チャクラ」など。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。