密です、密です、とそこのけそこのけと群集を蹴散らすゲームで、興じていて、ふと疑問に思ってしまったのだけれど、その面白さに嵌まっている自分ではなくて、密がすごすぎるゲームの作りに密の状態はこうであるか、と、密集、密閉、密接を思い合わせた。たしか、集は3人と言っていた、閉は窓のない、そして接は話すときの距離であったから、3人で密集、無窓のホールで密閉、会話に近づきすぎる、この場合だけは矢形舟の宴会を想定して、注意すべき3密とはもっともっとウイルスの飛んでくる空間を指していた。接触はしたがって、普通に触ることの不注意にある。飛沫になって水分が飛ぶと浮遊していることはあるけれど、ふつうにはポタと落ちるから、その接触を引き起こすことになる。そうすると、3密を避けようとか、行動変容を促すとか言っても、わたしたちの思い込む3つの状態、それは図らずもゲームに現れていたが、感染する注意喚起されてきた蜜はもっと単純なことで、3人寄ってはいけない、対面しての会話はいけない、締め切った場所はいけない、ということであった。だから、もともと社会的距離に近い距離をもって平気でいる日本人には、狭いところになれて、それを広くした空間認識にはならない。2メートルを空けるなどとなれば、それは遠距離にひとしい。ウイルスが3時間生きている空間、空隙を作って、そこにとどめることなのである。
これでゲーム攻略になるかな、長押しすれば、声の届き方よろしく、輪が広がるよ・・・
社会的距離の取れない、1メートルの間隔もあけられない、おしゃべりにはマスクで口角泡を飛ばさない、口を閉じていればそれなりに、満員電車でも過ごせる、というのである、が。