自動詞、他動詞を動詞の種類とする。
また、意志動詞、無意志動詞をわける。
動詞を分類することで、その形式、活用変化、意味をとらえようとする。
動詞の言い切りを見れば、ウ段音またルの形をとり、語基に母音変化を伴って接続の活用をする語形となる。
動詞は存在、動作、現象、状態などを表す意味内容を持つ。
日本語の動詞は品詞として文における述語の機能を果たす。
その文に職能をみると、主語の名詞と、述語の動詞と、修飾語の副詞と、あるいは形容詞とが関係する。
その動詞が主語とだけかかわるときは自動詞となり、主語に目的語とともにかかわると他動詞となる。
動詞の種別は主語とかかわるだけか、あるいは主語と目的語とに関係を持つことによる類別である。
このように見るのは、主語とは何か、目的語とは何か、その概念の導入によるところがある。
日本語の論理に主語そのものが古来なかったわけではないので、目的語とともに文の要素として認める論理がたてられるようになってからのことであると考えてよい。
目的においても客語ととらえる考え方がすでにある。
自動詞の下位分類に、ウイキペディアは次のように説明する。
>自動詞はさらに、主語になるものが外項(動作主あるいは"意味上の主語")であるか内項("意味上の目的語")であるかによって2種類に下位分類される。前者を非能格動詞(ひのうかくどうし)、後者を非対格動詞(ひたいかくどうし)と呼ぶ。
両自動詞と内項・外項の基底位置を図式的に示すと次のようになる(Arg:項、V:動詞、S:主語、VP:動詞句)
:
非能格動詞
John laughed.
[S Arg [VP V ] ]
非対格動詞
John died.
[S [VP Arg V ] ]
2つの自動詞を区別する基準としては表面上の主語における"動作主性"の有無が一例として挙げられる。すなわち、非対格動詞は動作主を項として取らない。
"laugh"という動詞は主語が意志的に行うことができる行為を表す。
それに対し"die"という動詞は意志を持って行うことではなく、自然に起こる現象あるいは状態変化である。この場合には形式上の主語 John は"意味上の目的語"つまり内項であると考えられるわけである。
ただし、"die"などはある程度意志的であるとも考えられ(文法的には他の非対格動詞とやや異なる)、それ以外の純粋な非対格動詞(appear、occurなど)をanticausative verb(逆使役動詞)と呼ぶこともある。
なお、これら下位分類の名称は、能格型言語において外項だけが現れる動詞は能格を与える力を持たず、対格型言語において内項だけが現れる動詞は対格を与える力を持たない、という一般性に由来する。非能格動詞では"意味上の主語"がそのまま主語として現れているのに対し、非対格動詞は、"意味上の目的語"に相当する名詞句が、対格を与えられないことによって表面上は主語として現れていると考えられることから、このような名称となっている。
三上章の文法理論における能動詞・所動詞はそれぞれ非能格動詞・非対格動詞にほぼ相当する。
また、意志動詞、無意志動詞をわける。
動詞を分類することで、その形式、活用変化、意味をとらえようとする。
動詞の言い切りを見れば、ウ段音またルの形をとり、語基に母音変化を伴って接続の活用をする語形となる。
動詞は存在、動作、現象、状態などを表す意味内容を持つ。
日本語の動詞は品詞として文における述語の機能を果たす。
その文に職能をみると、主語の名詞と、述語の動詞と、修飾語の副詞と、あるいは形容詞とが関係する。
その動詞が主語とだけかかわるときは自動詞となり、主語に目的語とともにかかわると他動詞となる。
動詞の種別は主語とかかわるだけか、あるいは主語と目的語とに関係を持つことによる類別である。
このように見るのは、主語とは何か、目的語とは何か、その概念の導入によるところがある。
日本語の論理に主語そのものが古来なかったわけではないので、目的語とともに文の要素として認める論理がたてられるようになってからのことであると考えてよい。
目的においても客語ととらえる考え方がすでにある。
自動詞の下位分類に、ウイキペディアは次のように説明する。
>自動詞はさらに、主語になるものが外項(動作主あるいは"意味上の主語")であるか内項("意味上の目的語")であるかによって2種類に下位分類される。前者を非能格動詞(ひのうかくどうし)、後者を非対格動詞(ひたいかくどうし)と呼ぶ。
両自動詞と内項・外項の基底位置を図式的に示すと次のようになる(Arg:項、V:動詞、S:主語、VP:動詞句)
:
非能格動詞
John laughed.
[S Arg [VP V ] ]
非対格動詞
John died.
[S [VP Arg V ] ]
2つの自動詞を区別する基準としては表面上の主語における"動作主性"の有無が一例として挙げられる。すなわち、非対格動詞は動作主を項として取らない。
"laugh"という動詞は主語が意志的に行うことができる行為を表す。
それに対し"die"という動詞は意志を持って行うことではなく、自然に起こる現象あるいは状態変化である。この場合には形式上の主語 John は"意味上の目的語"つまり内項であると考えられるわけである。
ただし、"die"などはある程度意志的であるとも考えられ(文法的には他の非対格動詞とやや異なる)、それ以外の純粋な非対格動詞(appear、occurなど)をanticausative verb(逆使役動詞)と呼ぶこともある。
なお、これら下位分類の名称は、能格型言語において外項だけが現れる動詞は能格を与える力を持たず、対格型言語において内項だけが現れる動詞は対格を与える力を持たない、という一般性に由来する。非能格動詞では"意味上の主語"がそのまま主語として現れているのに対し、非対格動詞は、"意味上の目的語"に相当する名詞句が、対格を与えられないことによって表面上は主語として現れていると考えられることから、このような名称となっている。
三上章の文法理論における能動詞・所動詞はそれぞれ非能格動詞・非対格動詞にほぼ相当する。